壮絶なKO決着となった安保(左)と山崎(右)の試合が2度目の年間ベストバウトに。中央はプレゼンターの関根勤
K-1 JAPAN GROUPの年間表彰式『K-1 AWARDS 2020』が2021年2月10日(水)都内にて開催された。
K-1 AWARDS(ケイワン・アウォーズ)」はK-1 JAPAN GROUPが開催したプロイベント(K-1・Krush・KHAOS)とK-1アマチュアのすべての大会と出場選手を対象にした年間表彰式。今回が4回目となる。
最優秀選手賞(MVP=今年は木村“フィリップ”ミノルが受賞)、ベストKO賞(今年は武尊が受賞)と共に毎年注目されるのが、最高試合賞(ベストバウト)だ。今年の最高試合賞は2020年9月22日にエディオンアリーナ大阪で開催された『K-1 WORLD GP 2020 JAPAN~K-1秋の大阪決戦~』のメインイベント、K-1 WORLD GPスーパー・ライト級タイトルマッチの安保瑠輝也(team ALL-WIN)vs山崎秀晃(K-1 GYM SAGAMI-ONO KREST)が選ばれた。
この試合は2018年12月8日にも行われており、その時は安保が4R0分14秒でKO勝ち。『K-1 AWARDS 2018』の最高試合賞に選ばれており、2度目の受賞となった。
しかし今回は立場を入れ替え、山崎が1R1分19秒、KO勝ち。敗れた安保は「この試合に関しては自分はぶっ倒されただけなので賞をいただくのは心苦しいです。今回は負けてもらっているので。復帰戦が3月に決まっていたんですが手術することになって延期になってしまいました。リハビリでよくなっているので、階級を上げて王者になって、また山崎選手とベストバウトがとれる様な最終決戦をお願いします」と、3度目の決着戦を行いたいとコメント。
山崎も「2018年に続き賞をいただき嬉しく思います。前回は敗者としていただいて、もろ手を挙げて喜ぶわけにはいかないと伝えたと思いますが、今回は満足した気持ちと感謝の気持ちでいっぱいです。まだファイターとして続けていく以上、まだ成長を止めるわけにはいかない。成長していきたいと思っているのでこれからも応援よろしくお願いします。あと、再戦との話しをいただいていますが、またどこかで大きい大会でさらに高い最高のステージで皆さんに見せられる試合になればいいかと思います。でも内心怖さもあります」と、いつか3度目の対決があるかもしれないとした。
各賞の受賞者とコメントは次の通り。
【ABEMA賞】※視聴数アップに貢献した未来のK-1スターに贈られる賞
芦澤竜誠(PURGE TOKYO)
「本当に嬉しく思っています。K-1はABEMAでやっているし、これもやっているし、ABEMA賞が俺の中ではMVPだと思っているんで嬉しいです。俺、今年ABEMA賞ってことは1年間ABEMA賞ってことですよね? 俺がまた企画やるので1年間やらせてもらいたいです。そういうことですよね。よし、決まった! 何かやりたいので楽しみにしていてください」
【ファンが選ぶ賞/ベストスマイル賞】
朝久泰央(朝久道場)
「2020年は試合で大暴れしたと思うので、まさかベストスマイル賞がもらえるとは思わなったので照れくさいです。2021年も笑顔で応えるように快進撃を続けて、ゴンナパーや他団体の誰でもいいのでぶちのめして笑顔で輝きたいです」
【ベストトレーナー賞】
矢口哲雄(PURGE TOKYO)
「このような素晴らしい賞をいただけたのは皆さんのおかげです。PURGE TOKYOは世界一のキックボクシングジムを目指していきたいと思います」
【ベストGYM賞アマチュア部門】
K-1 GYM OMIYA
姜宗憲代表
「開設して2年目でこのような賞をいただけたことを嬉しく思っています。超嬉しいです。ウチのジムにはアマチュアで鍛えられた3人のプロがいます。3人はデビュー戦をKOで飾れました。K-1 JAPAN GROUPの強みはしっかりしたアマチュアシステムがあることだと思います。これからも強い選手を出せるように頑張ります。育成なら大宮と言われるようになるように頑張ります」
【アマチュア最優秀選手賞】
黒川瑛斗
「今回はこのような賞をいただけて嬉しく思います。ですが、この賞は自分一人の力で獲ったとは思いません。KRESTの代表、トレーナー、先輩方のおかげだと思っています。感謝を忘れずに去年よりいい結果を残していきたいと思います」
長崎紗依茄
「2020年はたくさんの応援ありがとうございました。素晴らしい賞をありがとうございました。2020年はアマチュアでしか経験できないことを経験させていただきました。2021年はプロとしてこれまでと違うライカをお見せしますのでライカと月心会チーム侍の応援をよろしくお願いします」
【ベストGYM賞プロ部門】
月心会チーム侍
「まさかこんな素晴らしい賞をいただけるとは夢にも思いませんでした。この1年この賞に恥じないようにまた来年、賞をいただけるようにチーム一丸となって頑張っていきたいと思います」
【功労賞】
水町 浩(士魂村上塾)
「夢であったK-1に出場して素晴らしい賞をいただいて競技人生を悔いなく過ごせたと思います。K-1は伝説に残る試合がたくさん生まれています。選手はもちろん、支える家族、セコンドやトレーナーの皆さん、スタッフ・関係者の皆さん、ファンの皆さん、誰もが欠けても素晴らしい試合は生まれないと思います。これから自分はファンの立ち場になってこれから生まれてくる素晴らしい試合を応援したいと思います。夢をありがとうございました」
【ベストガールズ賞】
小島みゆ
「このような素晴らしい賞をいただき心からありがたく思います。私は長い間Krushガールズ、今年はK-1ガールズとして長くラウンドをやっていたんですが、KHAOS、Krush、K-1含めてどこにも負けないかわいらしくて美しい子たちがいるので注目してラウンドガールを見てください」
【新人賞】
菅原美優(K-1ジム三軒茶屋シルバーウルフ)
「今日はこんな素晴らしい賞をいただけて幸せです。昨年はチャンピオンになれていい結果で終われたのもいつも指導してくださる大宮司さん、先輩方、ジムのみんな、昨年から美容師も始めてなれない環境でサポートしてくれた職場の皆さん、体調管理や美味しいご飯を作ってくれたお母さん、帰りが遅くなった時に迎えに来てくれたお父さん、皆さんのおかげでチャンピオンになれて去年をいい結果で終えることができました。今年も感謝の気持ちを忘れずに頑張ります」
【殊勲賞】
椿原龍矢(月心会チーム侍)
「殊勲賞という凄い賞までいただけてありがとうございます。3月に試合が決まっているのでしっかり勝って、次はチャンピオンとしてこういう会に出席できるように頑張ります」
壽美(NEXT LEVEL渋谷)
「去年は凄いなって思って賞をもらっている人を見ていたんですけれど、自分がもらえたことを嬉しく思います。殊勲賞の意味を調べたら頑張ったで賞みたいな感じだったので努力が実ることを証明して来年はチャンピオンとしてここに立てるように頑張ります」
【敢闘賞】
K-Jee(K-1ジム福岡チームbeginning)
「去年はKrushで防衛できて福岡でもイベントができて、そこで王者になって追い風が来ていていい年にできました。今年も九州・福岡を盛り上げていくために私が引っ張っていきたいと思っています」
【技能賞】
ゴンナパー・ウィラサクレック(=欠席/タイ/ウィラサクレックフェアテックスジム)
ウィラサクレック会長が代理出席
「皆さんのおかげで応援してくれてありがとうございます。これからまた応援よろしくお願いします」
【ベストKO賞】
武尊(K-1GYM SAGAMI-ONO KREST)
【最高試合賞】(ベストバウト)
「K-1 WORLD GP 2020 JAPAN~K-1秋の大阪決戦~」
2020年9月22日 エディオンアリーナ大阪
▼メインイベント(第11試合)【出版オーディション株式会社Presents】K-1 WORLD GPスーパー・ライト級タイトルマッチ 3分3R・延長1R
×安保瑠輝也(team ALL-WIN/王者)
[1R 1分19秒 KO] ※左フック
〇山崎秀晃(K-1 GYM SAGAMI-ONO KREST/挑戦者)
※山崎が第5代王座に就く。安保は3度目の防衛に失敗。