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【K-1】K-Jeeとシナ・カリミアンが王座を懸けてのダイレクトリマッチ、会見で両者が舌戦を展開

2021/02/05 21:02
【K-1】K-Jeeとシナ・カリミアンが王座を懸けてのダイレクトリマッチ、会見で両者が舌戦を展開

ツーショット撮影時にも何か言葉を交わしていた因縁のK-Jee(左)とカリミアン

 2021年3月28日(日)東京・日本武道館『K'FESTA.4 Day.2』の対戦カード発表記者会見が2月5日(金)都内にて行われた。

 K-1 WORLD GPクルーザー級タイトルマッチ3分3R延長1Rとして、王者K-Jee(K-1ジム福岡チームbeginning)vs挑戦者で前王者のシナ・カリミアン(イラン/POWER OF DREAM)が決定。


 K-Jeeは福岡を拠点としてデビュー当初はスーパー・ウェルター級で試合をしていたが、2016年からヘビー級に転向。クルーザー級が新設されると再度転向して2018年9月のK-1初代クルーザー級王座決定トーナメントではベスト4。2019年には初代Krushクルーザー級王座決定トーナメントで3試合ともKOして初代王座に就いた(同王座は返上)。2020年12月の福岡大会でカリミアンに挑戦し、1R1分54秒の速攻勝負でTKO勝ち。第2代王座に就いた。戦績は20勝(17KO)10敗。


 カリミアンはアマチュアムエタイで活躍後、2018年9月の「K-1 WORLD GP初代クルーザー級王座決定トーナメント」に初来日。トーナメントを制して初代王者となった。2019年3月には加藤久輝を下して初防衛に成功、2020年3月には愛鷹亮の挑戦を退けて2度の防衛に成功したが、3度目の防衛戦でK-Jee敗れてタイトルを手放した。戦績は10勝(5KO)2敗。


 ダイレクトリマッチとなった両者。中村拓己K-1プロデューサーは「12月は当初ノンタイトル戦だったが、シナ選手がタイトルマッチへの変更を受け入れてくれてタイトルマッチになりました。その試合でK-Jee選手が新王者となりましたが、シナ選手から再戦希望があり、K-Jee選手も了承したためダイレクトリマッチが決まっていました。しかし、1月に組もうと思っていましたがK-Jee選手が怪我で間に合わないとのことで、シナ選手が出場を希望していたので谷川聖哉選手との試合を発表しましたが、K'FESTAが延期されて3月にスライドしたことでK-Jee選手のコンディションが整い、リマッチを行うことにしました」と経緯を説明。谷川は3月21日の『K'FESTA.4 Day.1』で別の対戦相手と試合をすることに。


 希望通りタイトルマッチでの再戦が決まったカリミアンは「今さらこの試合の意気込みを話すことはない。2018年に初来日してトーナメントに参戦した時には、イランから来たコイツは誰かという印象だったでしょうが、トーナメントで勝ち、それから3年間ベルトを巻いていました。今はそのベルトはK-Jeeの元にあるが、取り返すために厳しいトレーニングをしてその結果を皆さんに見せたい」と意気込む。


 K-Jeeは「防衛戦についていくつかの対策を相手も立ててくると思うけれど、それを上回る引き出しと内容の濃い技術で当日は挑みたい。今は相手を選ぶとかそんなに偉くもないし、自分は王者であってワンマッチはしたくないし、全部タイトルマッチをやりたいし、ANIMAL☆KOJI選手も愛鷹(亮)選手もベルトが欲しいと思うので、いつでもタイトルマッチをするのでみんなが追いかけてくれたらいいなと思います」と、誰の挑戦でも受けると戦うチャンピオンとしての姿勢を見せる。


 そんなK-Jeeにカリミアンは「K-Jeeに言いたいのは、自分が王者として話すな、ということだ。王者じゃなくて逃げ回って試合をしないようにしか見えていない。3月に向けて十分な練習をしているので、必ずK-Jeeからベルトを奪って巻きたいと思います」と挑発。

 前回の試合のことを聞かれても「試合については負けは負けなので言い訳はしない。ただ負けたら必ず学ぶことがある。負けから学べことができなくなったらそれは本当の負けだ。私は諦めない、K-Jeeとは違って逃げ回ったりする人間ではない。その証拠をリングの上でファンの皆さんにお見せしたい」と、さらに挑発を続ける。


 このカリミアンの言葉を聞いてK-Jeeは「コイツはメンタルが弱いからそういうことを言っていないと自分自身を保てないんだろうなって思っています」と笑顔で一蹴。次回の試合については「(前回と)全く同じではないですが、相手のいいところを出したら俺より相手の方が強いし、相手の強い部分を出させない戦い方がハマったし、相手の良さを潰せば相手は俺を攻略できていないので。また新しい対策も準備しているので、シナがそこに気付かない限り俺が間違いなく勝ちますね。試合展開は一緒です」と、返り討ちにすると宣言した。


 それに対してカリミアンは「私はコメントする時はファイターとしてしている。決してメンタルが弱いからという理由ではない。それを3月28日に見せてあげるから覚悟しておいてください」と言い放った。


 また、日本武道館が決戦の舞台になったことについて、カリミアンは「日本で歴史的に有名な会場だと聞いています。そういったところで試合ができることはとても光栄に思っています」、K-Jeeは「行ったことないし、あまり知らないですけれど、会場に対しての想いはなくて。でもK'FESTAですし、一番のお祭りなので、そういうところでモチベーションが上がっています」と話した。

 最後に、選手層が厚くなってきたクルーザー級についてK-Jeeは「たくさん(クルーザー級の)試合が組まれて嬉しいです。見てくれる人が増えるし。俺は全試合タイトルマッチをやるので、いつでも喧嘩を売りに来て欲しいと思っています」と宣言した。

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