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【RIZIN】堀口恭司は壊されるのか!?「堀口vs.シバター」を真面目に考察してみた

2021/02/05 10:02
「堀口恭司を壊します」──人気YouTuberでプロレスラー&格闘家のシバター(フリー)が、RIZINバンタム級王者の堀口恭司(アメリカントップチーム)とのスパーリング対決にこぎつけたことを自身のYouTubeで報告。堀口も「やったります!!」とツイートで返答し、まさかの対決が実現することになった。  堀口とシバターが、もしほんとうに拳を交えるとしたら、ファンにとっては「戦う堀口」を見る貴重な機会となる。そこで、少し真面目に堀口vs.シバターを考察してみた。  シバターが自身のYouTubeチャンネルで公開した予告動画では、両者オープンフィンガーグローブをつけて対峙し「ファイト」の掛け声でカット。「堀口恭司チャンネルで2月5日20時~配信」となっている。  映像を見る限り、収録場所は北岡悟率いるパンクラスイズム横浜。シバターが「会員」として所属する“ホーム”だ。パンクラスイズム横浜には、ケージが導入されており、両者はそこで対峙している。  堀口恭司がケージでの戦いを見せるのは、2019年6月の「Bellator世界バンタム級タイトルマッチ」でダリオン・コールドウェル(米国)を判定で下し、戴冠して以来。堀口にとってまさか、公の場でコールドウェルの次にケージで戦う相手がシバターになるとは、当時は思いもよらなかっただろう。  かつてUFCのオクタゴンでダゲスタンのアリ・バガウティノフをケージレスリングでドミネートし、NCAAディビジョン1王者のコールドウェルも完封した堀口のケージレスリングが、シバター相手に垣間見ることが出来るとしたら、大注目だ。当時より、さらに進化した堀口の組み技がいかに発揮されるか。  そして、堀口が大晦日のフィニッシュに繋げたカーフキック。  シバターは対応できると豪語しているが、堀口は「まあ、たぶんシバターさんは、自分のスピードだったりに、対応できないと思うので、まあ反応出来ないんじゃないかなと思いますね」と、一蹴している。  大晦日HIROYA戦で、シバターは薄いレガースをつけたスパッツで登場。序盤のHIROYAの右ローを左足を上げてカットする姿を見せている。しかし、今回は映像を見る限り、生足。堀口にとっては、恰好の標的だ。  シバターにとっては、堀口の打撃をいかに被弾せずに、30キロとも50キロともいわれる体重差・体格差を活かすか。  パンクラスイズム横浜のケージは小さく、堀口にとって得意のステップが活かしづらい状況にあることは確かだ。  詰めるシバターをいかにかわし、打撃を当てるか。だからこそ、堀口の貴重なケージレスリングを見ることが出来る可能性もある。そこに同ジム代表の北岡悟がセコンドにつくことがあれば、そのアドバイスにも注目したい(北岡は2月21日のDEEPで試合を控えており、その可能性は少なさそうだが)。  体格で勝るシバターは、HIROYA戦で意外な懐の深さも見せている。HIROYAの大きな右をかわしてからのカウンターの右のショートでダウンを奪ったシーンは記憶に新しいところだ。しかし、飛び込む堀口相手にもその懐の深さを見せることができるか。上半身でかわすスウェイは、なお伸びてくる堀口の打撃には危険だ。  さらに組み技でも、これまで距離を詰めて得意の首相撲からのとびつき腕十字なども見せているシバターが、堀口相手に自ら下になるのも、やはり自滅行為と思われる。  大晦日「RIZIN」で、1Rが3分のキックルール、2RがMMAルールのミックスルールでHIROYAと対戦し、1Rを凌いで、2Rに腕十字を極めているシバターは、「誰も業界の人は本当のこと言わないんですけど、本当にウェイト差ってめちゃめちゃ大きくて、バンタム級(61.2kg)とかフェザー級(65.8kg)の選手って、120キロの素人には、絶対勝てないんですよ。正直、日本の総合格闘技界のためを思ったら、絶対(堀口とは)やんない方がいいんですよね。みんなが必死で守って作り上げている幻想が壊れちゃうんで。でもやるからにもまあそういう(幻想を壊す)のもいいのかなって。壊します。“バッドエンド”ですけどね、日本の格闘技界の。でも壊します。すみません」と、勝利を確信しているが……。  これまで愛媛プロレスのなかで行われた朝倉未来(トライフォース赤坂)とのエキシビションでは、25秒、未来が左ストレートでTKO勝ち。朝倉海には23秒、リアネイキドチョークで、シバターが敗れている。堀口恭司は、この記録を更新することができるか。また、シバターがこのスパーリングで“プロレス”を仕掛けたときに、堀口がどう反応するかも、ファンにとっては見所のひとつだろう。  ここまで見所を紹介したが、ほんとうにこの試合が行われるかは分からない。オープンフィンガーグローブをつけて対峙した2人だが、ケージのなかで、いきなり「叩いて・かぶって・ジャンケンポン」となるのもYouTubeの世界だ。さらに、戦いの場が「横浜」なのも気になるところだ。釣りどころでもある横浜で、戦いの場が「船上」になったとしても、お許し願いたい。  かように格闘技ファンにとっても見所の多い、「堀口vs.シバター」。決戦は、「堀口恭司チャンネルで2月5日20時~配信」とされている。
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