2021年2月28日(日)神奈川・横浜アリーナ『Cygames presents RISE ELDORADO 2021』の記者会見が、2月4日(木)都内にて行われた。
元ラジャダムナンスタジアム認定ライト級王者・梅野源治(PHOENX)が、元ルンピニースタジアム認定ライトフライ&フライ級王者で元ラジャダムナンスタジアム認定ライトフライ級王者ノラシン・スペチアーレジム(タイ/Speciale gym)と対戦することが決定。
梅野は2014年11月に日本人初のWBCムエタイ世界(スーパーフェザー級)王者となり、2016年10月にはヨードレックペット・オー・ピティサックを破り外国人として史上6人目のラジャダムナンスタジアム(ライト級)王者となった“日本ムエタイ界の至宝”。2019年は得意の首相撲とヒジ打ちを封印して『RISE』の世界トーナメントに出場し、決勝へ進出するも白鳥大珠にKO負け。その後はムエタイに復帰して1勝1敗。RISEには2019年9月の白鳥戦以来の参戦となる。
対するノラシンは2007年のムエタイ最優秀選手賞にも輝いた名選手で、ボクシングでも4戦目でPABA王者、12戦目でWBCインターシルバー王者となっている。2009年6月の初来日では、全日本キックで寺戸伸近を2RでKO。2010年8月にはムエロークに再来日し「ヨードムエチャンピオンズカップ51kg級」で優勝している。当時のニックネームは“ムエタイ軽量級の壊し屋”。現在は日本国内在住で、59~61kgでの試合を希望し、4年前までボクシングの試合をしていたという。
強打者との一戦を迎えた梅野は「久しぶりにRISEのリングに戻ってきました。2019年のWORLD SERIEの決勝で悔しい思いをして、もう一度いつかこのリングに戻って来れたらなという想いでいたら、またオファーをいただいたので良かったなと思います。ノラシンという選手、ラジャとルンピニーとボクシングでタイトルを獲得している強豪選手と試合できることでいい試合ができたらなと思います」と挨拶。
ノラシンの印象については「とにかくアグレッシブでパンチで攻めて行く選手。一番気を付けるのはパンチですね。ベースは何でもできる、一発一発が強くて何でもできる印象です。その中で特に一発の強いパンチをもらわないように気を付けたい」とした。
得意のヒジ打ちと首相撲を封じられたRISEルールに関しては、「なかなか距離感も違うことで、距離が合わずに2019年は悔しい思いをしたので、今回の参戦が決まる前から久保賢司君(元RISEバンタム級王者で元プロボクサー)と練習をしています。彼はRISEでもベルトを獲っているし、ボクシングにも行ってるし、そういった選手に距離の違い、細かなことを指導してもらってかなりやってもらっています。1日10Rくらいミットを持ってもらっています。その教えてもらったことを試す機会かなと思っています。対策はしっかり勉強しています」と、ルールへの対応には自信を見せる。
前回の試合は12月の『BOM』でムエタイの試合。新型コロナウイルスの影響によって試合が次々と中止になり、丸1年ぶりの試合となったが、キヨソンセン・FLYSKYGYMに判定負けを喫してしまった。
「長い間試合ができなかったブランクが影響したかどうかは分かりませんが、あの試合はいろいろとハプニングもあって、思うような動きが出来なかったんです。今は怪我も一切していなく、トレーニングも練習もできているので、RISEにしっかり対応するように変えて練習しています」と、ブランクの影響は自分では感じていないという。
これまで数多くのムエタイトップ選手とムエタイルールで対戦してきた梅野だが、今回はRISEルール。どのように試合が変わるのかと聞くと「相手もムエタイのトップ選手ですし、ノラシンも僕もRISEルールだとお互い分かっていて戦うので、ムエタイテクニックを見せながらもRISEに必要なテクニックも見せながら、2人のいいところ、ムエタイ選手のいいところ、その2つを見せたいと思っています」とした。
また、白鳥大珠へのリベンジについては「昨年63kg日本トーナメントが開催される時は出たいなと思いました。でもその時は枠が埋まってしまったので参戦できませんでしたが、体重は合わせてでもいいのでできるならいつでもやりたいです」と、白鳥へのリベンジを果たしたいと語った。