キックボクシング
ニュース

【RISE】寺山日葵が4勝3KO無敗の田渕涼香を逆指名「凄い選手が出て来たと焦りを感じました」

2021/02/04 15:02
 2021年2月28日(日)神奈川・横浜アリーナ『Cygames presents RISE ELDORADO 2021』の記者会見が、2月4日(木)都内にて行われた。  新型コロナウイルスの影響および非常事態宣言の延長で、まだ外国人選手の入国は困難との判断に至り、外国人選手との対戦が決まっていた選手のカードが変更となった。  RISE QUEENミニフライ級王者で「RISE GIRLS POWER QUEEN of QUEENS 2020」の優勝者・寺山日葵(TEAM TEPPEN)はアイーダ・ルークサイコンディン(タイ/Looksaikongdin Gym)との対戦が決まっていたが、12月大会でRISE女子フライ級暫定王者・小林愛三(NEXT LEVEL渋谷)からダウンを奪って番狂わせ勝利を奪った田渕涼香(拳聖塾)に変更。  伊藤隆RISE代表は田渕の抜擢について、「寺山選手と話をして、もしアイーダ選手が来れないなら日本人なら田渕選手と逆指名をしました。私もビックリしました。さすがRISE王者だなと思いました。受けた田渕選手も素晴らしい。女子キック界の歴史に残る試合になると思います」と、寺山本人の希望だったと明かした。  寺山は「試合を会場で見ていて愛三選手からダウンを奪って勝つという衝撃RISEデビューを見せていてだき、いつかやるだろうとは思っていましたが、今すぐやるとは思わなかったので驚いています。田渕選手は強い選手なので面白い試合ができると思います」と、対戦相手として意識していたという。  今回逆指名した理由は「12月の試合を見て凄い選手だと思ったのが一番の理由。空手家のイメージって、顔面(パンチが)ないので慣れてない選手がけっこういて。それこそTEPPENにはフルコンタクト空手あがりが多く、蹴りは強いけれどなかなかキックボクシングで結果を残せない人が周りに多かったので。試合を見る時は蹴りは上手でもパンチはどうだろうと思って見ていたら、蓋を開けてみたら上手だし、慣れているし、凄い選手が出て来たと焦りを感じました。2021年中にやると思ったし、いつかやりたいと思ったし、タイ人が来れなくなったら田渕選手とやりたいと思っていたので実現するのが嬉しいです。キックの戦績は少ないですが、空手は幼い頃からやっていると聞いたので、いい試合になると思う。私もリスクを冒してでも強い選手とやって経験値を上げたいので指名させていだきました」と話した。  一方の田渕は「前回12月に小林愛三選手と対戦させていただき勝つことが出来て、今度は49kgの王者と組んでいただきありがとうございます。試合を受けていただいた寺山選手もありがとうございます。2戦目で連続して王者と試合をさせていただく機会は少ないと思うので、このチャンスをモノにできたらなと思います」と、2試合連続での現役王者との対決に燃えるコメント。  寺山から顔面パンチに慣れていると評価されたことについては「顔面はまだ慣れてないです(笑)。ずっと空手を続けて来たので、キックボクシングで顔面有りになって最初は全く通用しなくてたくさん怒られて、それでも続けてきたので慣れてはいませんが、空手の動きを使って試合をしたらたまたまパンチが当たった感じなので…まだ慣れてないです」と謙遜した。  前回の小林戦はフライ級(-52kg)だったが、今回はミニフライ級(-48kg)。今後はどちらで行くのかと聞くと「基本はミニフライ級なので、前回は52kgでやりましたが、ベストは49kgです。そちらでやりたいと思っています。チャンピオンで格上なので胸を借りるつもりで全力を出し切って、しっかり倒していきたいですし、倒して次はタイトルマッチを組んでいただければと思います」と、ミニフライ級でタイトルを狙っていきたいとした。  これに関して伊藤代表は「愛三選手ともまた見てみたいですし、そこでタイトルマッチでもいい。今回の結果次第ではいろいろなパターンがあります。田渕選手はRISEの中でも台風の目になる。結果を残せばどんどんタイトルマッチを組んでいきたいと思っています」と、場合によっては2階級でのタイトルマッチもありえると田渕のポテンシャルを高く評価。  田渕は4戦全勝で3KO勝ち。女子としては驚異のKO率を誇る。それについて寺山は「羨ましいと思いますし、私はなかなか倒せないので。戦績は私の方が多いですが、KO率は田渕選手の方が上なので本当に凄いなと思いますね。今回もKOを狙いに来ると思いますが、そこでKOされる気はさらさらありません。しっかり勝ちたい。でも、羨ましいです。倒し方を教えて欲しいくらいです」と苦笑した。  当初の対戦相手はムエタイ選手、今度は空手選手ということで「ガラリとファイトスタイルが変わりましたね。でも倒す練習は根本的には変わりません。vs空手に関してはTEPPENには空手出身の選手がいるので対策は大丈夫だと思います」と、問題ないとした。  女王の意地か、それとも田渕が驚異のポテンシャルでまたも女王を喰うのか。注目の大一番となった。
全文を読む

MAGAZINE

ゴング格闘技 NO.335
2024年11月22日発売
年末年始の主役たちを特集。UFC世界王座に挑む朝倉海、パントージャ独占インタビュー、大晦日・鈴木千裕vs.クレベル、井上直樹、久保優太。武尊、KANA。「武の世界」でプロハースカ、石井慧も
ブラジリアン柔術&総合格闘技専門店 ブルテリアブラジリアン柔術&総合格闘技専門店 ブルテリア

関連するイベント