2021年3月27日(土)東京・後楽園ホール『Krush.123』の記者会見が2月2日(月)都内にて行われ、対戦カード第一弾が発表された。
Krushバンタム級タイトルマッチ3分3R延長1Rで、王者・吉岡ビギン(team ALL-WIN)に壬生狼一輝(力道場静岡)が挑戦する。
中村拓己K-1プロデューサーは「吉岡選手はK-1 JAPAN GROUPに参戦してからここまでまだ無敗。昨年の王者決定トーナメントでは1回戦から厳しい戦いでしたが ライバルたちを倒して今回王者としての初防衛戦を迎えることになります。トーナメントは結果が求められるもので競り合う試合が多かったと思いますが、ここからはKrushの王者として持ち前の爆発力や攻撃力が活かされる、王者らしい試合が求められることになる。壬生狼選手は昨年8月にKrush-EXに急遽参戦して勝利、K-1福岡大会でも勝利し、先日のKrush後楽園大会では松本日向選手に勝利して今回のタイトル挑戦権を獲得しました。K-1 JAPAN GROUPの参戦歴はまだ日が浅いですが、これまで試合で見せてきたパフォーマンス、インパクト、キャラクターも含めていろいろな人の印象に残るファイタ―かと思います。王座決定トーナメントには出ていませんが、いま挑戦者として一番ふさわしい、誰も異論がないと思っています。3月21日に『K'FESTA.4 Day.1』、3月28日に『K'FESTA.4 Day.2』とK-1の2大会がある中で、KrushのタイトルマッチがK-1にはない階級でこのタイミングで組めたのは意味があることだと思っていますし、2人にはK-1のどの試合にも負けないクオリティーとアツい試合と見せてもらいたいと思います」と、壬生狼が挑戦者に選ばれた経緯とこの試合が組まれた意味を語った。
毎回ネタを仕込んでくる壬生狼は子供の人形を抱いての登場。マイクを持つと「皆さんこんにちは、子連れ狼、やる気、元気、かずき!」といつものキャッチフレーズで挨拶すると、「オイ、オイ、謹んで、謹んで申し上げる。俺はチャンピオン吉岡と試合が決まったぞー! 以上です」と、前回に続いての大仁田厚のモノマネ。
吉岡は「王者になって一発目の試合でこうして防衛戦を組んでいただきありがとうございます。そして対戦を受けてくださって壬生狼選手、ありがとうございます。結果として王者になれましたが、内容が全然ダメなので王者になったからには王者としての試合を見せて爆発力や攻撃力を出せるように頑張りたいと思います」と挨拶した。
壬生狼が挑戦者に選ばれたことについて吉岡は「松本選手と対戦した時に、いろいろな方が松本選手が勝つと思っていたようですが、僕は壬生狼選手にしかない魅力、攻撃だったりパフォーマンスがあったので、壬生狼選手が行くんじゃないかなと思っていました。予想は当たりましたね。攻撃の上手さ、松本選手はガムシャラに立ち向かってくるタイプなんですけれど、壬生狼選手はディフェンス力だったり巧みな技で相手をしっかり倒したり、攻撃をして来る選手なので、そこが印象的でした」と、壬生狼が勝ち上がってくることを予想していたという。
王座決定トーナメントでは本来の爆発力や攻撃力が発揮できなかったことについては、「理由は自分の気持ち次第。チームの代表が言ってくださった通り、気持ち次第なのでそこだけです」と、原因は把握できているようだ。
壬生狼に、そのキャラは子連れ狼でいいのかと確認すると「そうじゃあ。名前が聞きたいか? こいつの名前はな、壬生狼大五郎じゃあ!」と予想通りの答え。前回に続いて大仁田厚キャラも踏襲している理由を聞くと「そうじゃのう。大仁田さんからあんなこと言われたら貫くしかないじゃろう!」と答えた。(2021年1月23日のKrushニュース参照)
続けて「オイ、チャンピオン。俺はお前のことはストーカーのように調べ尽くした。お前、試合でKOしたらブレイクダンスがしたいらしいな。じゃがのう、わしはKOできんから、今ここでノーロープ顔面赤面メンタル崩壊ダンスデスマッチじゃあ! 俺からやってみるから、よく見とけ」と、前に出てくるとかなり微妙な出来のロボットダンスを見せる。
すると「オイ吉岡、次はお前じゃあ!」と吉岡にもダンスを要求。どうなるかと思いきや、吉岡は「いいでしょう、やりましょう。僕のダンスはこんなもんじゃないので、まあ、見といてください」とノーロープ顔面赤面メンタル崩壊ダンスデスマッチを受けて立った。
元々ダンスが得意な吉岡が見事なダンスを披露すると、壬生狼は「オイ吉岡、さすがじゃのう。今日はこのくらいで勘弁しといちゃろう」と言うと、場内は笑いに包まれる。
メンタルの強さを発揮した壬生狼に改めて吉岡の印象を聞くと、「そうじゃのう、吉岡チャンプは男としてしっかり認めとる。だから、次の試合では、男と男の戦いを2人で見せたるわ!」と絶叫した。
続いて前後にあるK-1以上の戦いを見せたいとの想いはと聞かれると、壬生狼は「K'FESTAが2DAYSあるけれど、俺がこの大会メインイベンターを務めるんじゃあ。だからのう、この大会、俺色に染めてやるよ」と言い放つ。
吉岡は「K'FESTAには武尊選手vsレオナ・ペタス選手のタイトルマッチがあるので、それ以上の、K-1にはないKrushならではの階級なので、僕が王者としてしっかりK'FESTAに負けないような試合を見せますのでご期待ください」と宣言。
そして最後には「オイ、3・27Krush、いち、に、さん、ダーっ! 後楽園ホール大会、ど真ん中のキック見せてやるよ!」(壬生狼)、「王者として試合で見せられるように頑張ります」(吉岡)と、それぞれ意気込みを語った。