2021年1月30日(土)東京・後楽園ホール『RISE 145』の前日計量&記者会見が、29日(金)都内にて14:00より行われた。
メインイベント(第8試合)の第7代ライト級(-63kg)王座決定戦3分5R無制限延長Rで対戦する、同級1位・秀樹(新宿レフティージム)はリミットちょうどの63.0kg、同級2位・直樹(BRING IT ONパラエストラAKK)は62.95kgでそれぞれ計量をパス。
続いてタイトルマッチ調印式と記者会見に臨んだ両者。直樹は「暗い世の中なので、ちょっとでも明るく元気づけられるように選手一同みんなで頑張ります。会場でもABEMAでも応援してくれる人たちを元気づけられるように精一杯頑張ります」、秀樹は「3度目のタイトルマッチということで必ずベルトを巻いて帰りたいと思っています。タイトルマッチが2つあってメインを任せられたので、皆さんの元気づけにするアツい試合をしたいと思っています」と、両者ともファンを意識したコメント。
直樹はマイクを持つと「ひとつ言いたいことがあります。伊藤(隆RISE代表)さんにも秀樹選手にも」と前置きし、「秀樹選手は見た感じ身体マッチョでフィジカルも強いので怪しい。やっている感があるんですけれど、怪しいなと思うので確認してもいいですか?」と、まさかのドーピング疑惑をかけるのかと思いきや、「プロテイン飲んでます?」と質問。
秀樹が「ライト級になってからは飲んでないです」と答えると、直樹は「やってないですね。シロですね。プロテインを飲んでいないのにあの身体はマジでヤバいです。以上です」と納得していた。
一方の秀樹は直樹のことを「身体がデカいなと思いました。調子も良さそうなので、調子のいい直樹選手とできるのが楽しみですね」と、直樹がいいコンディションで来ていると見る。直樹は「2リットルのペットボトルを持っていますが、まだ2口しか飲んでないです。水抜きはしていないのでおしっこしたいくらいですよ」と減量が順調だったと笑った。
秀樹はなんと今回で3年連続年始の試合がタイトルマッチということに。それについて「純粋にクリスマスと年末が毎年なくて当たり前になってきましたが、ベルトを巻けていないのでベルトへの執念がめちゃくちゃ強いです。必ず獲ってやろうという気持ちでいます。あと3度目ですが、3度目だから絶対に獲らないとって思考にはなっていません。やることはやったので、試合が終わった時には自然と巻けていると思う」と、3度目のタイトル獲得挑戦も気負いはないと清々しい表情で話す。
また、直樹が事前のインタビューで「原口健飛選手に負けた同士でタイトルマッチをするのが悔しい」と話していたことについて聞くと、「もちろん自分も悔しいです。プロではっきりと、どう見ても言い訳がつかない形で負けたのは原口選手との試合が初めてだったので。綺麗に負けました。スッキリした半面、必ずやり返したいとの気持ちでいます。向こうは世界で戦う意気込みでいますが、僕も今回ベルトを獲ってその地位にたどり着きたい。必ず勝って、もっと上を目指します」と、RISEライト級王者になって原口を追いかけたいとした。
直樹は長年“RISEのジョーカー”と呼ばれ、2020年10月の「RISE DEAD OR ALIVE 2020 -63kgトーナメント」では準決勝で優勝候補の白鳥大珠を1R1分30秒、ヒザ蹴りによるTKOで破る番狂わせを演じるなどジョーカーぶりを発揮している。この試合に勝ればジョーカーではなく“キング”になるが、「今回勝っただけではキングジョーカーですね。キングになれるわけじゃない。上には原口選手を含めて全然いるので、勝っても俺がキングだと思う気持ちはないので全然今後もジョーカーでいます」と、王者になってもジョーカーとして上を喰っていきたいと意気込んだ。