キックボクシング
ニュース

【KNOCK OUT】スーパーミドル級王座決定トーナメント、優勝候補・松倉信太郎「違う生き物かなと思っている」

2021/01/26 19:01
 2021年3月13日(土)東京・後楽園ホール『KNOCK OUT~The REBORN~』の記者会見が、1月24日(日)都内にて行われ全対戦カードが発表された。  今大会から「KNOCK OUT-BLACKスーパーミドル級(-75kg)王座決定トーナメント」が開幕。準決勝(1回戦)のカードとしてWPMF世界スーパーミドル級王者・松倉信太郎(TRY HARD GYM)vs小泉竜(池袋 BLUE DOG GYM)、吉野友規(STURGIS新宿)vs PRIMA GOLD杯ミドル級トーナメント優勝・田村聖(拳心館)が決定。  宮田充プロデューサーは「3月から新生KNOCK OUTになる段階から、松倉選手の方より75kg級があってもいいんじゃないかとの発言がありました。同じ日に吉野選手と小泉選手が80kgで激しい試合をして、吉野選手の所属ジムからもし75kgができるなら吉野君もトライしてみたいとの意思を受け取りました。それなら始めてしまおうと。選手層は薄い階級ですが、まず王者を決める。それでミドル級または80kgの選手がスーパーミドル級を目指すきっかけになってくれれば。NKBの協力で田村選手が出場していただけることになり、昨年9月に日菜太選手に敗れていますが、ミドル級が厳しいとのことで昨年最後はヘビー級で勝利しています。決勝は5月28日です」と、スーパーミドル級新設の理由を説明。  階級ができるきっかけを作った松倉は「去年から75kgの階級を作りたいと言って試合をして負けずに1年を終えることができました。そうしたらKNOCK OUTが生まれ変わる大会で決めてくれて。このトーナメントは僕が作ったと思っています。作って終わりではなくここからやっと始まります。ベルトは勝つ負けるではなく、僕は獲り方だと思っています。トーナメントが盛り上がらないと注目が集まらないので他の3人が出てくれるのは嬉しく思いますが、自分が作ったものなのでラッキーみたいた感じで出られても想いが違います。そこを試合で見せていきたいと思っています」と、ベルトに懸ける想いを語った。  スーパーミドル級の新設を提言した理由については、「日本だと70kgの上はいきなりヘビー級になっていて。それだと無理やりヘビー級に行くのは世界的に難しい。自分のベストウェイトがなくて困っている選手もいると思うし、これから格闘技を始める選手も75kgを目指せる。そういう階級にしていきたいですね。65kgも元々はなかったじゃないですか。階級ができれば自然と選手が出てくるので、その中でどう生き残っていくか。お客さんも面白いところを見に行きたいと思うでしょうから、圧倒的な存在感を出していきたいと思っています」と、ミドル級とヘビー級の間で活躍の場がない選手たちが戦える階級を作りたかったとした。  6勝(4KO)無敗の吉野は「田村さん、松倉さん、小泉さん、よろしくお願い致します。私をトーナメントの一人として入れていただいたことに感謝しております。私以外の3人は王者になっていて、その中にノンタイトルの選手を評価して参加させていただけることを光栄に思います。私は一戦一戦負けたら終わりという気持ちでやっています。絶対に勝つ、その次も勝つ、結果的にベルトを巻いているというプランをたてています。気持ちはピリピリしていますが、この気持ちのまま向かっていきたい」と挨拶。  その吉野と12月大会で激闘を演じた小泉は「このトーナメントにわざわざ声をかけていただき光栄に思います。正直言うと、前回の試合で負けているのでこのメンツの中にいることはおこがましいなっていうのがあって、これ以上は差し控えさせていただきます」と、控えめにコメント。  会見を欠席した田村からは「このトーナメントに参加できることを嬉しく思います。まず3月の準決勝は、無傷のK0勝ちを目指します。出るからには優勝してチャンピオンになります」とのコメントが読み上げられた。  続いての質疑応答では、「自分が他の3人よりもこれが一番強いと思う部分と決勝で戦いたい相手」と聞かれ、各選手は次のように答えた。 小泉「気持ちでは負けないというのはありますね。決勝戦で戦いたい相手は特にないので決まったらその相手とやるだけです」 吉野「負けたくないのはみんな一緒だと思いますが、想い、試合に懸ける気持ちですね。本当に負けたくないです。決勝では…正直それを言ってしまうのはどうなのかなと思っています。試合はやっていませんが松倉選手が強いのは知っております。前回、小泉選手に私が勝てたのは運があったのかなと思っています。たまたま勝利をモノにできただけで、もの凄く強かったです。だからどっちが勝ってきても当たりたいです」 松倉「全部です。逆にあげにくいですね。これってのはないですが、違う生き物かなと思っているので、それはしっかり見せつけたい。やりたい相手は吉野選手も無敗で高いKO率があるし、田村選手もトーナメントを全部KOで勝っている。迫力ある試合を見せていきたいので、どっちが上がってきても緊張感のある試合が出来るかと思っています。ベルトを獲った後のことしか考えていませんね」  と一度は答えた松倉だが、会見の最後には「会見してて思ったんですが、吉野選手が丁寧というか、格闘家で少ないタイプじゃないですか。噛みつくのは僕は好きじゃないし、そういうところじゃない格闘家がいるのも見せていきたいと思っています。できれば決勝は、そういう強さを持っている人たちの純粋な戦いを見せたいので吉野とやりたいと思いました」と、会見を通して吉野と戦いたい気持ちが湧いてきたと話した。  前回80kgで対戦し、今回初めて75kgで戦うことになる2人は「自分は体重を気にしていませんが、77kgでやった時はパワーが足りないと思ったのでもっと身体作りをしないと通用しないと思います」(小泉)、「初めての階級ですが、特に問題はありません。減量することも苦ではないですし、減量しながら練習して、体力もスタミナもパワーも落ちる練習はしていないので全く問題ないです」(吉野)と、問題なしとした。  最後に吉野は「こういうチャンスをいただいてキックボクシング人生が変わりました。ここに懸ける気持ちは誰にも負けていないのでしっかり勝ちにいきたいと思います」、小泉は「僕にファンがいるかどうかは分かりませんが、いつも応援してくれる方に感謝しています。感謝を現せるように頑張ります」と意気込み。  松倉は「僕はスーパーライト級トーナメントも含めて7人が相手だと思っています。3月だけでも倒さないといけない相手が7人いると思っていて。僕の試合だけじゃなく吉野選手vs田村選手も盛り上がって欲しいと思います」と、同時開催の「KNOCK OUT-BLACKスーパーライト級王座決定トーナメント」に出場する4選手もライバルだと語った。
全文を読む

MAGAZINE

ゴング格闘技 NO.331
2024年3月22日発売
UFC参戦に向け、ラスベガス合宿の朝倉海。「プロフェッショナル・ファイターの育て方」でチームを特集。『RIZIN.46』鈴木千裕×金原正徳インタビュー、復活K-1 WGP、PFL特集も
ブラジリアン柔術&総合格闘技専門店 ブルテリアブラジリアン柔術&総合格闘技専門店 ブルテリア

関連するイベント