メインイベントのタイトルマッチで対戦する王者・山際(左)と挑戦者・加藤
2021年1月23日(土)東京・後楽園ホール『Krush.121』の前日計量&記者会見が、22日(金)都内にて13:00より行われた。
メインイベントのKrushウェルター級タイトルマッチで対戦する、王者・山際和希(谷山ジム)と挑戦者・加藤虎於奈(TEAM TOP ZEROS)は、共にリミットの67.5kgから200アンダーの67.3kgで計量をパス。
その後のタイトルマッチ調印式、そして会見に臨んだ両者。加藤は「ついにこの日が来たなって感じですね。明後日からまたつまんなくなっちゃうけれど、明日まで試合を楽しみにしているので、体調を保てるようにして明日爆発させたいと思います」、山際は「明日は強い挑戦者と戦えることを嬉しく思っています。とても燃えています。この日のために年末年始返上で練習してきました。明日はメインらしい試合をしてガンガン盛り上げて倒しに行きたいと思います」と、それぞれ意気込んだ。
これがタイトル初挑戦となる加藤だが「ただのワンマッチだとしか思っていません。勝てばベルトが付いてくるってだけで緊張しないし楽しみだし、なぜ緊張するのかって思えるくらい余裕っす」と、タイトルマッチだからという特別な意識はないという。
一方、初防衛戦となる山際は「迎え撃つというのはなくて。加藤選手は僕の周りからも強いとみんなが言っているし、小さい頃から格闘技をやっていたのを知っていますし、僕は始めたのが遅かったので僕の中では挑戦です。若くて強い、小さい頃からやっていた選手に僕がぶつかっていくと考えています。でも王者の立場もあるので強さを見せたうえで逃げるような試合じゃなくて倒しに行きたいと思っています」と、守るのではなく挑戦する気持ちで臨むとした。
この山際の“倒す”宣言に加藤は「無理だと思います。絶対に倒せないと思いますよ、本当に。まずめっちゃ攻略しています。毎日いろいろな山際選手の試合動画を見て弱点はここだろうなとか、自分の試合も見てここがよくないとしっかり紐解いていって。これは嫌がるだろうなってことを最初から最後までやり続けてやろうと思っているので、その頃には倒す気力もなくなるでしょう」と、相手のことも自分のことも研究してきたから倒されることはないする。
自分は倒す気はないのかと聞かれると「倒しに行くのかな…完全に山際選手の光を消すっすね。そして判定勝ちです」と、堂々の判定勝ち宣言。
これに山際は「そんな戦い方するんですか? 僕は、メインイベントは大会の印象を左右する大事な大役だと思っています。メインを3試合連続でやらせてもらって、それでメインイベンターの凄さに気づきました。僕も絶対に盛り上げる戦い方をするので、絶対に判定を狙わないで欲しいです」と苦笑。加藤は「判定勝ちとは言いましたが、俺が倒すタイミングで倒してやります」と、倒せるタイミングが来たら倒しに行くと答えた。
この試合後の展望を聞かれると、加藤は「明日のことしか考えないです。その後のことは明日勝ってから考えます。明日全てを懸けて奪いに行きます」と答えたのに対し、山際は「僕はK-1に出たいですね。前回最後に出させてもらったのは木村“フィリップ”ミノル選手との試合で、あれは木村選手の名前で出られたと思っているので、山際だったらK-1に選ばれても普通だよなって思われ方をしたいので、強さを見せてK-1に出てK-1王者になりたいと思います」と、K-1を見据えていた。
最後に加藤は「気負いが全くなくて。ベルトを獲って兄弟(兄はKrushスーパー・フェザー級王者のレオナ・ペタス)同時にチャンピオンになると言うのが理想ですが、そんなことを考えていたらやられるので、山際選手のことだけを考えて一日過ごして、明後日からは女の子のために頑張りたいです」ととぼけたメッセージ。
山際は「メインらしい一番盛り上がる試合をして、挑戦者を倒しに行きたいと思います」と、メインの仕事をすると強調した。