MMA
インタビュー

【RIZIN】所英男と対戦する銀メダリスト太田忍「作戦通り遂行できたら負ける確率はほぼ無い」

2020/12/30 22:12
 2020年12月31日(木)さいたまスーパーアリーナで開催される『Yogibo presents RIZIN.26』に出場する全選手の前日計量が30日午前10時から、YouTubeライブにて公開された。  第7試合でバンタム級(61kg・5分3R・ヒジ無し)で対戦する所英男(リバーサルジム武蔵小杉 所プラス)が60.70kg、太田忍(フリー)が60.90kgで計量をパスしている。  太田は、2016年リオ五輪レスリング男子グレコローマン59kg級銀メダリスト。MMAデビュー戦に向け、「レスリングだと当日計量ですが、今回は前日計量ということもあって全然、苦もなく楽勝で落とせました」と語ると、当日は「65-66kgくらいがベスト」と5kgほどリカバリーすることを明かした。  関節技を得意とする所との対戦にあたり、元UFCの田村一聖を主なコーチとして、打撃と組み技パートに分けて練習を行い、グラップリングでは青木真也や岩本健汰から指導を受けたという。 「倒すイメージはありますし、フィニッシュするイメージもあります。作戦通り遂行できたら、負ける確率はほぼ無い」と自信を見せたオリンピアンは、「太田忍がちゃんとMMAに順応できているという試合にしたい」と語った。 勝ちに徹した試合にしたい ──デビュー戦に向け、コンディションはいかがですか。 「よく聞かれますが、格闘技のデビュー戦で、初めてなので調子がいいのかよくないのか分からないですね。ただスムーズに体重も落ちているので調整は良い感じです」 ──減量も問題なかったでしょうか。 「レスリングだと当日計量なので、今回は前日計量ということもあって、全然、苦も無く楽勝で落とせました」 ──当日はどのくらい体重を戻す予定ですか。 「5、6kgリカバリーできれば。65-66kgくらいがベストで動けるので。戻し過ぎても戻らな過ぎてもいけないかなと」 ──リングでの対応はいかがですか。 「あんまり出来ていないんですけど、ボクシングの練習ではリングでシューズを履いてやってきました。大森のゴールドジムに行って何度かは練習したんですが、そこまでリングで練習を詰めたかというとそうでもないです。でも常にリングで練習できている選手はなかなかいないとも思うので(気にしていない)」 ──練習環境について教えて下さい。田村一聖選手とスパーリングしている姿を見ました。誰とどのような練習をしてきましたか。 「一聖さんにコーチをしていただいて、あとグラップリングは青木(真也)さんからも指導を受けました。ボクシングは専門のコーチ、打撃と寝技のスパー分けて詰めれたと思います」 ──準備期間は多くはありませんでしたが、ご自身のなかでの各パートの融合の手応えはいかがですか。 「打撃を初めて全然まだまだですが、倒すイメージもありますし、自分はフィニッシュするイメージはあります。作戦通り遂行できたら、負ける確率はほぼ無いかなと思っています」 ──所選手に負ける確率はほぼ無いと言えるくらいに、ここまでの練習で出来たと。 「言った通り、『作戦が遂行できれば』負ける確率は無いと思っています。ただ所選手は寝技のスペシャリストですし、所選手の作戦に僕がハマってしまえば負ける可能性もあるので、しっかり作戦通りに出来れば大丈夫だと思います」 ──青木選手からはデフェンスも含め、グレコローマンレスリングベースの太田選手の動きが活きるような組み技の指導という感じだったのでしょうか。 「シチュエーション練習、スパーリング……グラップリングに関しては、IGLOOで青木さん、岩本(健汰)さんたちから習ったんですが、終わったあとにもこういう状況のときにどうすればいいですか、と聞いてきました。今回、ヒジ無しルールというのを(主催者から)提案されてしまったので制限はありますけど、そのなかでどうしたら効果的な動きが出来るかを教えていただいたりしました」 ──レスリングの「投げが打撃」という人もいますが、投げに殺傷能力はどれほどあると考えますか。 「どうなんですかね、そんな投げを受けてダウンする間抜けな選手っているんですかね? あぁ、下が硬いのか。どうか分かんないですけど。投げてのダウンの確立は低いと考えています。展開の中での攻撃のひとつになるかもしれませんけど」 ──投げを見せることにこだわるよりも、勝利のために練習でやってきたことをやるのが優先でしょうか。 「そうですね。頭から落とせる体勢になったら、最善の選択をしますが、それ以外はプロとしてはどうか分かりませんが、魅せる試合というより、勝ちに徹した試合にしたいと思います。太田忍がちゃんとMMAに順応できているという試合にしたいと思います」 ──所選手は以前、スラムで負けた(2011年大晦日にユサップ・サーデュラエフにTKO負け)ことがありますが、下からの仕掛けにそのようなことも考えていますか。「タイミングとその体勢にたまたまあったのかなって。その確率もあると思うんですけど、その負け方をしているということは、その対策もしっかりしているだろうし、僕が組みが強い、リフトできるということを分かった上で対策も出来ているでしょうから、それ(スラム)で僕が勝つ確率というのは、少ないんじゃないかなと思います」 ──今回がMMAデビュー戦。レスリングの試合前とは違った気持ちですか。 「MMAの試合自体はアマチュアでもしたことがなくて、今回が本当にデビュー戦なので全く違う。レスリングだったら負けてはいけないと思います。格下に負けたくないという気持ちはありますけど、今回は所選手ですし。ただ負けるつもりはないです。挑戦するという強い気持ちで勝ちに行くだけですね」 ──どう見せたい、誰に見せたいなどありますか? 「デビュー戦なので、僕という存在をMMA界に知ってもらうためには、インパクトのある試合が出来ればベストなんですけど、でも負けたくはないので、そこ(勝負)を優先しながら魅せる試合にしたいです」
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