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2020年12月31日(木)さいたまスーパーアリーナで開催される『Yogibo presents RIZIN.26』に出場する全選手の前日計量が30日午前10時から、YouTubeライブにて公開された。
第10試合のバンタム級(61kg契約・5分3R・ヒジあり)で対戦する元谷友貴(フリー)と井上直樹(Serra Longo Fight Team)がともに計量をクリア
今大会屈指のバンタム級の好カードに向け、元谷は「この試合に勝って、チャンスがあれば、RIZINのベルトをすぐにでも獲りにいきたい」と抱負を語った。
バンタム級四天王の1人・元谷は、2020年3月のDEEPで実力者・大塚隆史に判定勝利。さらに8月のRIZIN.23で魚井フルスイングに3R、ギロチンチョークで一本勝ち。前戦11月のDEEPでは、7連勝中の米山千隼にも1R 腕十字で一本勝ちを極めるなど、3連勝を飾っている。
打撃の距離感、タイミングに長けており、爆発力もある元谷は、近年テイクダウンデフェンスも強化され、さらに四つ組みと極めの強さを誇る。また、何事にも動じない心身のスタミナの強さも対戦相手にとっては脅威だ。
対して元UFCの井上は、173cmでバンタム級としてはリーチがあり、テンポよく足も使うオールラウンダー。綺麗な打撃のコンビネーションも持つ。また寝技巧者でもあり、リアネイキドチョークの使い手としても知られる。
ワールドクラスの実力者同士、果たしてどちらが試合のペースを握るか。次期挑戦者に名乗りを挙げるのは、元谷か井上か。
連戦の方がコンディションは整えやすい
――前回11月DEEPでの米山千隼戦から短いスパンでの連戦になりますが、問題はありませんか。
「連戦の方がコンディションは整えやすいですし、試合をハイペースでこなしてレベルアップできれば。あとはいい結果を残してもっといいアピールができたらと思ってやっています」
――今回の試合に向けて色んな練習環境で調整していると思うのですが、詳しく教えていただけますか。
「打撃はパワーオブドリーム、総合はKRAZY BEE、寝技はパラエストラ葛西でやっています」
――RIZINで強豪トレント・ガーダム、渡部修斗選手を下している井上選手の印象を教えて下さい。
「オールラウンダーで全体的にできる選手。試合ペースが早い選手かなと思います。最初から仕掛けてきて、早いテンポで自分の形を作っていくことが多いかなと」
――スロースターター気味になることもある元谷選手としては、最初から油断せずにギアを上げて行く?
「そうですね。相手のペースは速いですけど、こっちは遅くなり過ぎずちゃんと付いていこうと思います」
――井上選手は「自分の打撃の方が優っている」と言っています。リーチの長い井上選手の打撃についてどのように対抗しますか?
「キレイな感じの打撃の印象です。自分は相手のペースにさせず、その長いリーチより先に入っていくことを考えています」
――お互いに組み技を得意としていて、フロントチョークの使い手である元谷選手に対し、バックからのチョークを得意にしている井上選手に対してはどう感じていますか。
「あんまり井上選手の動画がなく、寝技の展開が多くないので、彼の実力がどれぐらいあるのかは分かりにくいです。バックチョーク、腕十字でたくさん極めているので、極めの力は強いのかなと思います」
――自身が勝っている点は?
「全局面で勝ちます」
――井上選手は元UFCの選手ですが、ここで勝って来年はベルト挑戦のほかに、海外への進出などの目標はありますか?
「海外という意識はあまりなくて、とりあえず今はRIZINでのベルトを目指しています。チャンスがあればすぐにでも獲りにいきたいと思っています」