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2020年12月31日(木)さいたまスーパーアリーナで開催される『Yogibo presents RIZIN.26』に出場する全選手の個別インタビューが、29日(火)に行われた。
第15試合の61kg契約5分3R(ヒジあり)のRIZINバンタム級タイトルマッチで、朝倉海(トライフォース赤坂)と対戦する堀口恭司(アメリカン・トップチーム=ATT)がインタビューに答えた。
チャンピオンメーカーのATTで王者たちからメッセージつきで送り出された堀口は、「(仮想・朝倉海は)いる。対策練習は問題ない」「元々の自分のスタイルにどんどん技を付け加えた」「ベルトは“自分が持っている物”なのでしっかり獲らないと」「不安はゼロ」「人間じゃない動きみたいだなというのが見えると思う」と、大一番に向け、確かな自信を見せた。
――米国から帰国されて2週間の隔離期間はどのような生活をして過ごしていたのでしょうか。
「隔離されながらできることだけをやってきました。練習以外では、ストレス解消としては釣り具を眺めたり、にゃんこ大戦争、ワンピース、一撃マジファイトのゲームといったスマホゲームをやっていました(笑)。試合が終わったら釣りに行こうと思ってます」
――練習は帰国してから本格的にやったのでしょうか?
「帰国してから時差ボケもあったので最初はそんなに飛ばさずにやって、家の中でやれることだけをやっていました」
――日本で2週間の隔離を終えてから本格的な動きを?
「そうですね。2週間後にしっかりと対人練習を再開しました」
――二瓶先生の空手道場の一期倶楽部にも行ったのでしょうか。
「そうです。行ったり、選手に来てもらったりしていました」
――怪我があって今回の試合に向かうまで、本格的にスパーリングを始めたのはいつからでしたか?
「あんまり覚えていないのですが、7月か8月ぐらいだっかと思います」
――リハビリを始めた当初と比べて、どのぐらい動ける手応えは感じていますか?
「100%に近い、元の状態にヒザは戻っています」
――最近、ATTからの動画に、盟友のキング・モーや、ホルヘ・マスヴィダル、マクレガーと対戦するダスティン・ポイエー、ヨアナ・イェンジェイチックやアマンダ・ヌネスらファイターからの応援メッセージがありましたが、あれは知っていたのでしょうか?
「知らなくて、ジムのマネージャーが作ってくれました。やはり嬉しいですよね」
――最後は輪になっていました。
「あれはBellatorのベルトを獲って帰って来た時の拍手だったと思います。送り出しは『頑張れよ』という声掛けになります」
――メンバーの中には仮想・朝倉海にあたる選手はいたのでしょうか?
「いましたね。ATTは凄く人数が多いので同じタイプ、同じ背丈の選手だけでなく、もっと背の高い選手もいるので、対策練習は問題ないのかなと思います」
――レスリングのヘッドコーチ、スティーブ・ モコさんの指導でレスリングを強化してきたり、得たものはありますか?
「いつもレスリングをやっているので特にということはなく、全体的に全部をやってきましたね」
――セコンドはマイク・ブラウンのほか二瓶先生の息子さんがつくそうですね。
「そうですね。二瓶先生の三男でいつもついてきている孔宇が、会社のコロナの関係で来られなく、今回はお兄ちゃんの竜宇さんにセコンドに付いてもらいます」
――コロナの影響でアメリカではそれまでと同じ練習が出来ていないと思うのですが、実際はどうだったのでしょうか。
「ATTは一般オープンしていないのですが、プロ練だけはみんなプロが集まって練習やっているので、そこに影響は全然なかったです」
――コロナで周りの方の試合もなく、逆に焦りはなかったなど良かったと思う部分はありますか?
「そういう面はありますが、自分はあまり焦ることはないので、そもそも他を見ても焦ることはありません」
――現在、海外の選手は日本に来れない状況ですが、米国の選手は堀口選手が日本で試合をすることに関してどう思われてますか。
「海外の選手は日本に行っても2週間隔離されるなら行かない方がいいとはなりますが、僕は実家、練習場所もあるので、2週間隔離があろうが大丈夫だと。あとは、緊張しなかったりといった、メンタルもおかしいので大丈夫です(笑)」
――アメリカにいる時に100%近い状態で、試合直前になれば110%、120%になると言われてましたが、今のコンディションは数字で言えばどのくらいまで来てますか?
「それは当日のモチベーションに関係するので当日にならないと分からないですね。今の現状でいえば、最後に水抜きとかあるのですが、今は100%の状態ですね」
――当日は何kgぐらいまで体重を戻してリングに上がりますか?
「あまり考えてないのですが、普段は65か66kgなので、だいたいはそれぐらいに戻りますね」
――先ほど、朝倉海選手は「5kgくらい戻そうかな。これまでは3、4kgくらい戻していましたけど。いつもよりパワーはつく」と言われてましたが、それは気になりますか?
「いや、人と人の戦いになるので別に気になりません」
――マイク・ブラウンコーチが「これまでの堀口とは違って別人。今までの映像を見ても参考にならない」と言われてました。自身の手応えとしてはどう変わったと思いますか?
「自分の元々のスタイルにどんどん技を付け加えたという感じです。どうしてもヒザが壊れてからは動けない期間が長かったので、動けないなりの技を付け加えましたね」
――新たな技が加わった。ニュー堀口になると。
「そうですね」
――マイク・ブラウンによると朝倉選手の研究はかなりしているようですが、堀口選手自身は感性なのか、データ重視なのか、どういう戦いをしますか?
「自分は日本にいる時は全部感性でやってきたのですが、アメリカに渡ってマイク・ブラウンとかが研究してくれます。プロの世界なので研究をして弱点を見つける方が楽というか。攻略法があり、感性もあるという感覚で戦っています」
――1年前の朝倉戦の時の堀口とは違うと?
「そうですね。そこは違います」
――怪我からの復帰戦までが長かったことで、今までとは違う体験、感覚、感情などはありましたか?
「試合まで“試合だな”とは感じないので、ホテルに来ても“ああ、また泊まりにきたな”と思うぐらいで、あまり試合の感覚はないですね。長く試合間隔が空いたことに関して特に意識はしてないですね。ただ、“やられた借りは返すぞ”という気持ちぐらいですね」
――今回の試合はお互いに大一番になりますが、堀口選手が勝ったら得るもの、負けたら失う物は何ですか?
「勝ったらタイトルマッチなのでベルト。負けたら無くす。それぐらいですが、負けないので、全然大丈夫です」
――RIZINのベルトに関しての想いは?
「自分が怪我をして返しました。“自分が持っている物”だと思っているのでしっかり獲らないとなという感じです」
――堀口選手には熱心なファンが多いイメージですが、どう思いますか?
「そういうファンはありがたいですし、勝負なので負けることもあれば勝つこともあるじゃないですか。そういう中で勇気を与えられたらいいかなと思います。でも、今回の試合は勝つので全然大丈夫です」
――当日、生中継のメインですが、視聴者にどういう試合を届けたいですか?
「自分の試合を観てくれれば、自ずと凄いな、人間じゃない動きみたいだなというのが見えると思うので、自分でこう表現したいというのではなく、ご自由に受け取って下さいという感じですね」
――インタビューを聞いていて凄く自信を感じるですが、この期間で作り直した自分に、相当自信があるからですか?
「自信もありますし、元々こういう感じなので、そこを聞かれても?? となっちゃいます(笑)。不安はゼロです!」