「どっちが勝っても負けても言い訳はできない」と覚悟を語った皇治 (C)RIZIN FF
2020年12月31日(木)さいたまスーパーアリーナで開催される『Yogibo presents RIZIN.26』に出場する全選手の個別インタビューが、29日(火)に行われた。
第12試合のRIZINスタンディングバウト特別ルール3分3Rスペシャルエキシビションマッチで、五味隆典(東林間ラスカルジム)と対戦する皇治(TEAM ONE)がインタビューに答えた。
<質疑応答>
――ルール、契約体重が決まりましたが、どのようなご感想ですか?
「もう何もないですよ。決まるのが遅かったから、いろいろみんな賛否両論ありましたけれど、決まったら何も言うことはないし、ぶん殴るだけですよ」
――皇治選手の要望が通って判定ありになりましたけれど、それについては?
「そりゃあそうでしょう。あんなレジェンドとやれて判定もない中途半端なやつを見せてもしゃあないので。まあでも、判定があろうがなかろうが思い切りぶっ倒しに行くだけですけれどね。あのレジェンドを思い切り倒そうと思っています」
――グローブの話ですが、最初はハンディをつけるという話でしたが同じ12オンスになりました。
「始めはRIZINから無差別級じゃないからグローブのハンディを付けないと競技として成り立たんと言われたので、それは任せますと言いました。俺からしたらグローブがデカい方が助かりますけれど、スパーリングじゃないので。ファンの前でやるのでよりリアルなものを見せられたらいいんじゃないかと思うので、一緒でいいんじゃないかと。ただそれだけの話ですね」
――12オンスのグローブを着けて、自分よりも大きな相手とスパーリングをした経験は?
「ありますよ。五味選手と決まってからやっていますね。(目の下に)青たんがあるのもどデカい人に殴られましたよ」
――12オンスで倒せる自信はありますか?
「ほんまはちんちくりんのグローブがよかったけれど、RIZINがあかん言うのでしゃあない。思い切り振り回します」
――12オンスでKOが生まれるとしたら皇治選手の方がリスクが高いと思われますか。
「試合が決まった以上、どっちか勝つか負けるかはやってみないと分からへんし、言い訳にもならへんし、決まった時点で言うことはなにもないですよ」
――PRIDE時代の五味選手のファイターとしての印象や強さはどう見ていましたか?
「試合前に褒めるのは嫌いですけれど、五味選手は誰も認めるレジェンドじゃないですかね。俺もちっこい時にずっと見ていましたし。でもリングでやり合うとなったらただの敵なので全然関係なくぶっ倒しに行きますけれど、選手としては誰もが認める選手やと思いますけれどね」
――五味選手は皇治選手の挑発を「理解できない」と怒っていました。
「それが作戦ですからね(笑)。というか、今回はだいぶ抑えましたよ。レジェンドやから。でも自分は、記者会見がある意味をいつも考えているので。まあ、いいんじゃないですか、勝手に怒っていれば」
「今回は俺が被らなあかんでしう。50くらいのを被ってやろうかなと思っていますけれど、生放送なのでヘルメット被って入場したら顔が見えへんのでやめとこうと思っています。だからセコンドに被ってもらおうと思っています(笑)」
――体重差があるのでガードの上からでも効かされるんじゃないかってファンの話もありますが。
「そりゃあ効くでしょう。いろいろなことを想定しているので、マジでこの体重差はほんまに言い訳にならないんですよ。自分が受けたんでね。それだけはみんな勘違いしんとって欲しい。だからこそ負けて当たり前だなんて一切思ってないですし、勝たないと意味がないと思っているので判定ありにもなりましたし、俺は本当の試合やと思ってマジで挑みますよ」
――倒されることを期待しているファンもいると思います。
「俺のことが嫌いなヤツはそれを楽しみに見てくれればいいですし、それが視聴率につながりますし、俺が嫌いなヤツも大好きなヤツもみんな見てくれたら嬉しいです。なにひとつ言い訳にならないんで、俺が倒されて負けても言い訳にならないし、俺が判定で勝ってもKOで勝っても五味選手は言い訳できない。そういう戦いを見せたいですよね」
――試合前にシバター選手とのいざこざがありましたけれど、思わぬところに気を取られましたね。
「あのアホですか。集中力は全然大丈夫ですよ。煽るのも煽られるのも慣れているので、みんなに俺の名前をボランティアで貸してやろうと思っています。ただウソはあかんのでね、真実をはっきりさせようと思ってやっただけなので、何も思ってないですよ。ファンが一番っていつも言っているので、ファンに誤解させんようにしただけであって。自分がするべきことは記者会見では記者会見の仕事をして、あとはリングの上で殴り合うだけなので。何もなく平常心です」
――シバター選手との一件は、皇治さんがアップした動画で踏ん切りがついた?
「そうですね。俺が言いたかったのは、あのアホが俺と対戦が決まっていたとか誤解したのが嫌やっただけで、他に関しては言いたいことを何でも言ったらいいし、なんならあっこにシバターが来たら一番よかったんですよ。そんなら一番話が早かったんですけれど、俺は何も嘘も偽りもなく全てRIZINにまかせていますし、そもそも体重差とルールどうこうが嫌やったらやらんかったらいいだけの話ですよ」
――YouTubeの中で笹原さんが、シバターとRIZIN.27でやるか? って言っていましたよね。
「やる意味あります? 俺が。だって、みんなにやられとるでしょ。俺は格闘技界が話題になり、盛り上がると思ったからつきあってあげただけで、なんでアイツと戦わなあかんのかさっぱり分からない。RIZINに任せますよ、全て」
――では、RIZINが決めたらシバターとやる、と。
「シバターと(笑)。よく分かりませんが、いつでもド突ついたりますよ。でもド突く価値もないかなと」
「なんかごちゃごちゃ言ってるみたいですが、俺は真実を伝えたので。事実、あの子が視聴率を持っていてあの子が世の中に届くような人間やったら生放送になっていると思うんでね。そうじゃないってことはまだまだなんじゃないですか」
――大晦日に試合するのは初めてですよね。
「初めてです。想像していましたし、ずっと目標でしたし、皆に感謝しています。みんなのおかげで立っているので」
――今まではテレビで見ていた?
「見ていましたよ。自分はお茶の間で見ていた方なので、大晦日にしかしない異次元マッチを楽しみに見ていたので、自分もそういうのをやってあまり格闘技に興味がない子にも見せられたらいいなと思っています」
――思い出に残っている選手や試合はありますか?
「KIDさんと魔裟斗さんの試合。最近で言えば大砂嵐さんとボブ・サップさんが一番面白かったですよね」
――大晦日で試合をすることでステージが上がった気がしますか?
「俺の試合はいつやっても賛否両論やる前からいつもあるので、周りには感謝していますね」
――今回は大阪でも放送がありますね。
「ほんまですよ。今回なかったらほんまにひっくりかえらなあかんかったですね」
――RIZINの試合でも他局のテレビ番組でもいいですし、何に勝ちたいですか?
「美空ひばりさんが伝説を残している紅白と、俺がめちゃくちゃハマっているガキ使ですかね。なんなら俺がガキ使に出たいので、ここで視聴率を稼げれば来年はがガキ使かなと思っています」
――那須川天心選手はもう去年出てますよ。
「マジすか。あいつ、いらんことばっかりしますね。まあでも格闘家が出ることは素晴らしいことですよね。もちろん視聴率をしっかり、俺はみんな敵だと思っていますけれどみんなで盛り上げないと意味がないと思うので、みんなでどんどん盛り上げて、ここで自分の盛り上げ方をすればおのずと格闘技界が盛り上がると思うのでみんなで視聴率を稼ぎたいですね。
最後にいいですか。この対戦ができるのはみんなのおかげですし、俺はいつもファンのために戦うと言っていてファンのみんなに凄く感謝しています。いろいろな賛否両論ありましたけれど、全てが嫌やったらこの試合せえへんかったらいいだけの話なので。もうこの試合が決まった時点で何の言い訳もないから。お互い関係なく、殴り合いするので楽しみにしていてください。そして視聴率を稼げるようにみんなテレビを見てください」