MMA
インタビュー

【RIZIN】五味隆典、皇治に対して「怒りの感情がないと言ったら嘘になる。判定になったら僕の負け」

2020/12/29 16:12
 2020年12月31日(木)さいたまスーパーアリーナで開催される『Yogibo presents RIZIN.26』に出場する全選手の個別インタビューが、29日(火)に行われた。  第12試合のRIZINスタンディングバウト特別ルール3分3Rスペシャルエキシビションマッチで、皇治(TEAM ONE)と対戦する五味隆典(東林間ラスカルジム)がインタビューに答えた。 <質疑応答> ――大晦日出場へ向けてどんな気持ちですか? 「出場するつもりも予定もありませんでしたし、急遽3週間前にお話しをいただいて。ルールの違いはあるけれど コロナの大変な時期なので少しでも楽しんでもらえればという範囲で出場することを決めたんですけれど。若い選手たちは強豪外国人に挑むカードが組めないわけじゃないですか。海外から選手が来れないので。そうなるとライバル同士の戦いになるわけで、どうしても手堅い試合が多くなると思うんですよね。そういった中で、大晦日テレビの前で見る方も多いと思うので、実力の拮抗した試合ももちろん見てくれる方もいらっしゃると思うけれど、手堅い試合になってしまうので、ボクシングに近いルールで協力できればと思って参戦を決めました」 ――今までの大晦日とは違う迎え方ですか? 「なにしろ、さいたまスーパーアリーナに出る予定も行く予定もなかったので、家でワンちゃんたちと、今年2人目のワンちゃんを迎えたところなのでステイホームですき焼きでもして過ごそうと思っていたんですけれどね。3週間で忙しすぎるんですけれど、どうなんでしょうか(笑)」 ――2年前の大晦日では五味選手への声援が一番大きかったと思いますが、あの熱量は覚えていますか? 「夏にも試合させていただきましたし、とにかく自分はいろいろな格闘技で経験を積ませてもらったので、思い切りやるところをお客さんに楽しんでもらうポジションまで来ていると思うので、歓声のない会場、歓声のない入場は寂しくもあり。いつ自分も最後の試合になるか分からないけれど、ひょっとしたらこれが最後になるかもしれませんし、そういう想いはいつもあるんですけれど、皆さん心の中で大きな声援を送ってくれれば助かります。ちょっと不思議な感じですけれどね」 ――愛犬のララとゴンタは自宅で観戦ですか? 「そこなんですけれど、どうなんですかね。なんとか遊びに来させたいんですけれど、なかなか許可が降りなくて。シバターはよくてゴンタ―はダメなんだなって(笑)。ステイホームの象徴としてワンちゃんをリングに上げるっていうモチベーションもあるけれど、なかなかいろいろな意味で難しいところと、あまりにも音響で驚いてトラウマになるのもかわいそうなのもあるんですけれど。連れてきたかったんですけれどね、最後まで粘ろうとは思います」 ――だいぶリラックスしているように見えますが、心境的には今までの試合とは違う感じですか? 「ボクシングをね、やってみたかったというのもありますし、総合の練習ほど疲れは溜まっていませんね」 ――ピリピリした心境ではない? 「そうです。今日明日はリラックスしてやろうと思っていますね。昨日で追い込みの作業は全部終わったので」 ――会見でもSNSでも皇治選手からの挑発を受けましたが、どう思いましたか? 「ちょっとね、どういう経緯でこの試合のオファーが始まったのかと、彼の年上の人間に対する態度ですとか、そういったものに僕も驚いているというか、戸惑っているというか。あと発言ね。差別的と言うかね。ここ数日、自分も大晦日に出るということを喜んでくれる女性ファンがちょっと引いていた。ちょっと怖がっていた。どういうつもりなのか俺には理解できないんだよね。またそれをTwitterでも番宣でも、人に対して隠語を言っているのをそのまま使い続けるのは俺にはなかなか理解できない世界なんだよね。傷つくしね。俺にはよく分からないですね」 ――皇治選手に対する怒りの感情はありますか? 「ないといったら嘘だよね。俺も何が起きたか分からなかったの、ビックリしちゃって。あの時(会見)ワンちゃんのトリミングを抜け出して行ったから、会見をやる予定があるっていうのは俺にはなかったので。いろいろ榊原さんとも条件をすり合わせていたんだけれど、分からないね。やっぱりスポーツマンシップはあるべきだと思うし。誰が俺と試合をやりたいと言い出したのか、どこから話が出たのかも分からないし。今更やめるわけにはいかないけれど、何が何だか分かりません。あまりよくないね、ああいうのはね」 ――12オンスグローブ着用が決まりましたが、12オンスでのKOは可能ですか? 「まずモノを見てみないと。ソフトの12では難しいしね。俺も14でも16でも関係なく練習ではやってきましたけれど、12だとマイク・タイソンのエキシビションのサイズなので、ヘビー級が使うグローブなんですよね。10の方がいいような気がするけれどね。僕も42歳で3週間前の話なのでダメージが怖いのもあるので、12の方がいいのかなって思ったりもしますけれどね」 ――今回の試合では、KOよりもボクシングテクニックを見せたいという感じですか? 「ボクシングは打・投・極の中でも一番好きなところでもありますし。15の時に格闘技を最初に始めたのはボクシングなので。そういう意味では42でボクシングデビューできるっていうのは、凄い楽しみではあるんですよね(笑)。再デビューって感じで。ちょっと総合の時間が長すぎたなって思っていますね。もうちょい早くボクシングに転向したかった」 ――判定決着もありになりました。 「それは今まで自分が出ている時も判定ありだったので。そうだね、判定になったら僕の負けなんですね。彼は判定負けでしたら彼の勝ちなので。彼はそういったルールの中で戦っていると思うので、判定になってしまったら自分の負けです」 ――大晦日だからKOじゃないとダメですね。 「うん」
全文を読む

MAGAZINE

ゴング格闘技 NO.335
2024年11月22日発売
年末年始の主役たちを特集。UFC世界王座に挑む朝倉海、パントージャ独占インタビュー、大晦日・鈴木千裕vs.クレベル、井上直樹、久保優太。武尊、KANA。「武の世界」でプロハースカ、石井慧も
ブラジリアン柔術&総合格闘技専門店 ブルテリアブラジリアン柔術&総合格闘技専門店 ブルテリア

関連するイベント