チャン・リー(左)が勢いに乗る女子の超新星NOZOMIと対戦する
2020年2月27日(土)東京・後楽園ホール『Krush.122』の追加対戦カードが発表された。
女子アトム級2分3R延長1Rで、チャン・リー(K-1ジム五反田チームキングス)とNOZOMI(TAD)が対戦。
リーは“戦う幼稚園の美人先生”として注目を集めたが、2019年3月に6年間務めていた幼稚園を辞めて格闘技一本の生活に。2018年9月の『KHAOS.6』からK-1 JAPAN GROUPの大会に初参戦し、前戦は11月の『Krush-EX 2020 vol.3』で豊嶋里美から勝利を収め、戦績を4勝5敗1分とした。
対するNOZOMIは高校1年生で2019年9月に16歳になったばかり。8月に開催された『K-1甲子園』に出場し、女子ワンマッチで判定勝ち。この試合で関係者から高い評価を受け、10月の『Krush-EX 2020 vol.2』でプロデビューを果たした。その試合では軽快なフットワークから飛び込んでの高速ワンツー、圧倒的なスピードと出入りの速さ、そしてカウンターの技術を存分に発揮してダウンを奪っての判定勝ちを収めている。12月には森川侑凜と対戦し、判定3-0(30-27×3)の完勝でプロ2勝目をあげた。
圧力で詰められるとタックルのようなホールディングをしてしまうことが欠点のNOZOMIだが、「ベルトまで一直線に駆け上がっていきたい」と意気込んでおり、キャリアで優るチャン・リーを超えることができるか。リーは豊嶋戦で左右ストレートでの怒涛のラッシュを見せており、体力的にはまだ成長期のNOZOMIに大人の力を見せつけるか。
バンタム級3分3R延長1Rで、藤田和希(K-1ジム目黒TEAM TIGER) vs大石和希(K-1ジム三軒茶屋シルバーウルフ)の“和希対決”も決定。藤田は2018年11月にKrushでプロデビューして3勝3敗。大石は第8回K-1アマチュア全日本大会 チャレンジAクラス -55kgトーナメント優勝の実績を持ち、2020年9月のKHAOSでプロデビューし、2勝1敗の戦績。
もう1試合女子マッチが組まれ、女子アトム級2分3Rで森川侑凜(サポートスクールグレス)とKiho(TeamK.O.Garage) が対戦。
森川は2勝1敗1分のプロファイター。第8回K-1アマチュア全日本大会チャレンジBクラス女子-45kg優勝の実績を持ち、年間表彰式の『K-1 AWARDS 2019』ではアマチュア最優秀選手賞を受賞している。9月5日に開催された『KHAOS.11』にて、優勝者は「夢」を叶えることができるご褒美付きのワンデートーナメント「DREAM KHAOS」で優勝し、「一日ラウンドガールをやりたい」という夢を叶えて9月大会では颯爽とラウンドガールを務めた。しかし、前述の通り12月大会でNOZOMIに敗れて戦績を2勝2敗1分としている。
対するKihoは今回がK-1 JAPAN GROUP初参戦。アマチュアで20戦以上を経験し、プロでは3勝(1KO)1敗の現役女子高生ファイター(3年生)。唯一の黒星は2020年8月の『REBELS』で山上都乃に喫したもの(判定2-0)だが、鋭い右ストレートを見せて関係者を唸らせた。12月の『KROSS×OVER』で再起してプロ初のKO勝ちを飾っている。
またしても期待のJKファイターを迎え撃つことになった森川だが、持ち前のスタミナとアグレッシブさで圧力勝ちするか。それともKihoが得意の右ストレートにさらに磨きをかけて衝撃デビューを果たすか。