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【RIZIN】堀口恭司が復活を宣言「日本中を震え上がらせたいと思います」

2020/12/26 18:12
 2020年12月31日の「Yogibo presents RIZIN.26」で「RIZINバンタム級タイトルマッチ」として朝倉海(トライフォース赤坂)と再戦するため、12月初旬に米国から帰国し、隔離生活に入っていた堀口恭司(アメリカントップチーム)が、YouTubeライブで近況を報告した。  堀口は「絶対、勝つんで。しっかりブッ飛ばすんで見ててください」と勝利を宣言。セコンドのマイク・ブラウンも堀口公式サイトで「何百パターンとシナリオがあり、あらゆる決着方法がある。キョージは非常に良い仕上がりだよ」と好調ぶりを伝えた。  12月20日に突如、隔離生活中の日本からYouTubeライブを配信した堀口。帰国後の報告として、まずは久しぶりの日本の食事の美味しさに感動したという。  本誌が陣営に取材したところ、堀口は空港から車で移動した際も、トイレ休憩以外は出来る限り外出はせず、サービスエリアでの食事も購入したテイクアウトを車中で食べたという。  しかし、その弁当に堀口は感動。「牛丼を食べて、“めっちゃ美味いな、日本食って”と思いました」と、米国フロリダでの食生活に比べ、繊細な日本のファストフードで帰国を実感した。  現在は、通常体重の65~66kgで「まだ減量をしていない」という元UFCフライ級ランカーの堀口は、61kgのバンタム級では決して大きくはない選手だ。  堀口は、減量について「減量のときもご飯は抜かないで常に胃を動かしながら減量をしています。そうすると最後の水抜き後のリカバリーで食べることができる。何も食べずに減量すると胃が固まっちゃって、計量後に食べたものを吸収してくれない。だからなるべく食べながら減量します」と語り、「計量後の試合前は焼肉とご飯とスープ系を食べます」と、胃の強さも示している。  すでに帰国から2週間以上が過ぎ、「時差ボケは無いけど、練習やっているので疲れてます」と目をこすった堀口。  2019年11月に右ヒザ前十字靭帯断裂と半月板損傷の手術を行い、1年1カ月が経つが、「調子はめちゃめちゃ良くて、ヒザも痛いっちゃ痛いですけど、そんなの痛いの痒いのとか言ってもしょうがないんで、まあ、余裕っス。このくらい」と、笑顔を見せた。  朝倉海とは2019年8月以来の再戦となるが、試合前も「自分がやってきたことを出せれば勝てると思っているので、いつも緊張は全くしない」といい、「『試合勘、にぶりますよね』ってみんな言うけど、それって練習でずっとやってるんで、自分は練習と試合が違うと思ってなくて一緒。だから試合勘とかは、関係ないかなと。練習していれば本番でも出来ます」と、日々、練習のための練習ではなく、試合を想定した練習を積んできているため、“試合勘”が鈍ることは無いという。  入場時も「あまりタラタラ歩きたくない、いつも通りにピョンピョン跳ねて行こうかなと思います」という前王者のセコンドには、ATTの名将で、堀口とともに日本で隔離生活に入っているマイク・ブラウンと、亡き師匠・二瓶弘宇氏の息子たちがつく予定だ。  取材によれば、ブラウンは1月24日にアブダビでコナー・マクレガーと対戦するダスティン・ポイエーのセコンドにもつく予定で、大晦日翌日には日本を離れることになる。もちろん渡航先でも再び2週間の隔離生活という負担が待っており、いかに、堀口とブラウンの絆が深いかが伺いしれる、今回の帯同だ。  ATTでは、UFCファイターのヘナート・モイカノ、サンチアゴ・ポンジニッビオ、チャールズ・ローザ、トニー・グラヴェリーらとの練習模様をアップしていた堀口の怪我からの回復について、ブラウンは語る。 「キョージの怪我は、ATTでUFCのトップストライカー達と凄まじいスパーリングをやってきたのを見ている限り、心配は無い。本人が言うように、一度立ち止まって休んだ事によって、身体がキレイになった感じなのか、むしろキョージ・ホリグチという選手を向上させるのには確実に良い1年の休息だった。以前とは全く違う動きをする、全く別の選手になっているよ。ファンの皆さんには、どんな『ニュー・キョージ』になっているか、楽しみにして欲しい」  かつて日本マットでも活躍したブラウンが、このコロナ禍でも来日し、大一番に向け合流したことについて、堀口も「ブラウン、めちゃめちゃ元気ですね。一緒に練習したりしています。セコンドの指示? 彼の格闘技に関しての英語は分かります」と嬉しそうな表情を浮かべた。 「何百パターンとシナリオがあり、あらゆる決着方法がある。非常に良い仕上がりだよ」と太鼓判を押すブラウン。  かつてのライバルからも堀口の復活にメッセージが寄せられている。  2015年4月の「UFC 186」で世界フライ級タイトルマッチを争った“DJ”ことデメトリアス・ジョンソンは、「キョージ、よくぞ復帰したね。前十字靭帯断裂というスポーツ選手にとって最も厄介な怪我はよくフットボールやMMAでもある怪我だけど、とにかくよく復帰した。おめでとう。RIZINでのカイ・アサクラとの復帰戦を楽しみにしているよ。君は素晴らしいアスリートで、間違いなく良いパフォーマンスを見せてくれると思っている。幸運を祈るよ」とYouTubeを通して、エールを送っている。 「DJからの応援メッセージも見ました。みんなありがたいです」という堀口は、ファンから朝倉海との再戦の自信を問われ、力強く語っている。 「勝つ自信? もちろんありますよ。前回の借りを返さないとね。やったりますよ。もちろん、見ててください。絶対、勝つんで。しっかりブッ飛ばすんで見ててください。日本中を震え上がらせたいと思います」。  25日には、ATTで愛用していたリカバリーブランド「HYPERICE」の日本総輸入販売元の株式会社モントルーとアンバサダー契約を締結。  HYPERICE社は、プロテニスプレイヤーの大坂なおみや、日系2世の祖父を持つプロゴルファーのリッキー・ファウラーら著名アスリートのグループが手を組んで投資したワークアウトや試合後の回復を早めるための医療機器を開発している会社だ。  堀口は、マッサージガンを手に「もともと腰痛があったので、ATTのコーチから勧められて買ったのですが、まさかこういうご縁になるとは……しっかりリカバリーして、年末の試合に臨みます!」と意気込みを語っている。  怪我により、RIZINバンタム級王座とBellator世界バンタム級王座を返上した堀口には、もう一度、世界の頂きに登る目標がある。 「やることがあるんで僕には。海くんをブッ飛ばすことと、Bellatorのベルトを取り返さないと。しっかりその2つをやって行く」  最後に、「音楽は『ワンパンマン』(テレビアニメ)のオープニング(JAM Project)をめっちゃ聞いています。アメリカでは『ONE PUNCH MAN』なんですよね。あれ面白いです。マジで」と、大きな笑顔を見せた堀口。“怒れる拳に火をつける”ことが出来るか。大晦日まで、あと5日だ。
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