4月27日(土)『SHOOT BOXING 2019 act.2』東京・後楽園ホール大会のセミファイナル、「SHOOTBOXING vs REBELS対抗戦」の大将戦で不可思(クロスポイント吉祥寺)と対戦するSB日本ライト級王者・西岡蓮太(龍生塾)。20歳になったばかりのSB関西期待の新星は2018年11月の大月晴明戦に続いての金星を狙う。KING OF KNOCK OUT初代スーパーライト級現王者・不可思を相手にどう戦うか。
――今年初戦が決まりました。
「チーム吉鷹で吉鷹弘(元SB日本スーパーミドル級王者)さん、龍生塾のトレーナーと一緒に対策を練っていていい感じで仕上がっています。ジムではミット打ちをメインに、チーム吉鷹では色んなジムの方が集まってスパーリングを重点的にやっていて、吉鷹さんのきついミットで追い込みをやって強くなっているのを感じます」
――今度の相手がKNOCK OUTチャンピオンの不可思選手に決まった時の心境はいかがでした?
「昨年11月に対戦した大月(晴明)選手との試合と同じく、これは美味しすぎるなと思いましたね。名前があって強い選手が相手なので、モチベーションは上がっています」
――3月13日の対戦カード発表会見では、出席していた不可思選手に対して「これから落ちていく選手」「何がズバ抜けて得意なのかがわかりません」とかなり挑発的なコメントが出てましたね。
「本当はもっと過激に挑発しても良かったのですが、出席していた選手はみんな真面目なコメントを出していたので僕もそれぐらいで押さえてしまいました(笑)。僕が勝った方が絶対に面白い試合ですよね? 不可思選手は他のREBELSの選手よりも粋がっています。僕が勝てば喜んでくれる格闘家も多いと思いますよ」
――西岡選手は「(不可思は)技術力はあるんですけど全部平均的で目立った武器がありません」とも言われてました。警戒すべき技もないということでしょうか。
「そうなんです。トップでやっている選手なのでどの武器も強いのですが、最近の試合は特に泥臭い試合をしているだけで、戦い方が単調でいつ倒すんやろ? と思ってしまい、スリルがないですよね。負けない戦いをしていて何がしたいのかもわかりません。一発も持っている選手ではありますが、そういうのもたまに出して倒れればいいという技にしか見えませんし打ち合いになっても問題はありません。僕は大月選手と打ち合っていて、不可思選手よりも大月選手の方が攻略は絶対に難しいですからね。大月選手とやっても僕はパンチをもらわなかったので、不可思選手のパンチをもらう気もしません。そして不可思選手は倒れやすくなっていると感じた試合がいくつかあったので、もう壊れているのかもしれませんね」
――いつか対戦するんじゃないかと意識はしてました?
「僕がキックプロビューした2015年にはすでに不可思選手はチャンピオンで活躍していて名前も良く聞いていた選手でしたが、遠い存在だったので意識は特にしていませんでした。不可思選手は昨年にKNOCK OUTチャンピオンになったばかりで、僕もそんな選手とやれるぐらいまでになったんだなとやる気に満ちています」
――現SBエースの海人選手が2018年4月に不可思選手と対戦して4RTKO勝ちしています。それは意識してますか?
「海人選手が打撃で圧倒していたので、僕も圧倒してSB日本ライト級チャンピオンも強いというのを見せたいですね」
――今回REBELSとの対抗戦のメンバーに選ばれたわけですが、ワンマッチと違ってモチベーションは上がりますか?
「不可思選手のおかげで僕は大将に選ばれましたが、対抗戦は特に意識していません。団体対抗戦で負けたら自分の団体の評価を下げることになりますが、それは普通の試合でも同じことですよね。不可思選手に勝つことだけを考えています。REBELS、ビッグバン、RISE、KNOCK OUTと色んな団体のベルトを獲っている不可思選手に勝てば、SBのチャンピオンが強いということにもなります」
――2018年9月に村田聖明選手とのSB日本ライト級王座決定戦を制してチャンピオンになったことで、これから強い選手との戦いが続くことになりますね。
「僕は頭を使って常に相手を倒すことを考えているので、トップ選手のように技術をわかっている人の方が戦いやすくてフェイントやカウンターを合わせやすくなるんです。強い選手とは、そういう技術の駆け引きが出来るので僕は特に問題ないですね。なので教科書通りのキックボクシングをやる不可思選手はかなりやりやすいタイプなんですよ」
――2018年は3戦3勝でしたが、不可思戦をクリアーして今年はどういう1年にしたいですか?
「海人選手よりも西岡選手の方が面白い試合をすると思われるような試合をしていきたいですね。海人選手は毎回強い選手とやっていて、僕も負けてられないので強い選手をどんどん当ててもらって、勝って僕の名前を上げていける試合をしていきたいです」