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【K-1】武尊が自己流にボクシングの技術をプラスしてさらに進化「一番はポジショニング」

2020/12/25 23:12
 2021年1月24日(日)東京・国立代々木競技場第一体育館にて開催されるK-1 JAPAN GROUP年間最大のビッグマッチ『K'FESTA(ケーズフェスタ).4』。  同大会でレオナ・ペタス(THE SPIRIT GYM TOP ZEROS)の挑戦を受け、K-1スーパー・フェザー級王座2度目の防衛戦に臨む王者・武尊(K-1GYM SAGAMI-ONO KREST)が、12月25日に都内で公開練習を行った。  武尊はボクシングトレーナーの藤原俊志氏が持つミットで、1Rのパンチのみのミット打ちを披露。藤原トレーナーは元WBA世界スーパーフライ級王者・名城信男を指導し、優れたトレーナーに贈られるエディ・タウンゼント賞を2006年に史上最年少で受賞した名トレーナーだ。  公開練習を終えた武尊は「前回11月、怪我で欠場してから急ピッチで一日でも早くファンの前に、レオナ選手の前に立てるように治療に専念して、なるべく早く復帰できるようにやってきました。練習もたくさん周りの人たちに支えてもらって、いい練習ができていて最高の状態に仕上げられるようにやっています」とコメント。  骨折した左拳は「練習を見てもらった通り、左も打てるようになって。まだ100%ではないですが、左をずっと使わなかったので筋力も落ちてしまい、それを戻しています。それが戻れば100%、いや、左重視で練習して120%くらいにもっていけると思います」と、まだ完全ではないが怪我前を上回る120%まで持っていきたいとする。  藤原トレーナーとは2~3カ月前に知り合いから紹介してもらい、「いいトレーナーだと聞いたので教わりたいと思った」という。「拳を怪我することが多くて、技術的に怪我をしにくい打ち方、バンテージの巻き方、ほかにも教わりたい技術がいっぱいあったからです。足りないところがいっぱいあると思ったので。殴って倒すことを最優先でやってきたので、怪我も増えてくるし、その部分で成長していけたらと思いました」と説明。 「僕のパンチってキックボクシングでもムエタイでもボクシングでもない自己流なんです。だからいいところとダメなところがあった。基礎からやってなかったので、そこが強さでもあったんですが怪我はしたくない。だからそこを直すわけじゃなく、今の僕流のパンチにプラスする形でエキスを加える感じでやっていこうと。100%ボクシングの打ち方ではなく、プラスアルファで教えてもらっています」と、自己流とボクシングをミックスさせたいとする。  特に「ボクシング技術で足りないのはポジショニングかな。オフェンスのポジションでしか今まで戦っていなかったので。自分の攻撃が一番強く打てるポジションでしか動かなかった。でも、違うポジションから打って行くコンビネーションやパンチがあるんだなと、選択肢が増えました。同じ状況になっても1パータンだったのが違うパターンからも攻撃を始められるというか。ディフェンスよりもオフェンスするのが僕の強みなのでそのパターンが増えました」と、ポジショニングのバリエーションが増えたという。  その成果は「試合で試さないと分からないですね。でもキレだったり、攻撃の部分だけじゃない部分は強化されています。キレは上がっていますね。あとは前後の動きだったり、そこが試合に出てくれたらいい結果につながると思います」と説明した。  試合でどれくらい出せそうかとの問いには「僕は今までアメリカ修行に行ったり、いろいろな格闘技を習ったりしましたが、そこを毎回出しているわけじゃなく、試合でここで使えるという時しか出さないんです。全部は出さない。戦っている時の感覚は自分が一番よく分かっています。自分の感覚を信じているし、セコンドも信じてくれているので、自分の感覚に合ったものしか出さないし、出るか出ないかは試合で戦った時の感覚でしか分かりません」と答える。 改めてレオナの印象を聞くと「印象は変わらないです。レオナ選手も試合をしていないのでイメージは変わらない」と言い、「タイトルマッチは特別だし、僕も今までタイトルマッチを何回やったか分からないけれど、タイトルマッチは特に緊張もするし、対戦相手の恐怖じゃなく自分の立場を奪われる恐怖と戦わないといけない。今回も毎日その恐怖と戦っています」と、心境を吐露。  ただ、レオナには「満足できる、お互いこの相手だったら申し分ない、思い切り気持ちよく殴り合えると思っています」と、好敵手としての予感を感じているようだ。  技術を高めていくその先に、どんな大きな目標があるのかとの質問には「まずは目の前の試合に勝たないと意味がないと思っています。目の前しか見てない、考えてない。それをしないと次はないので。一歩一歩目の前の相手を倒していくだけですね。その先に大きいものがあるからこそ、モチベーションを保ち続けられていられるので感謝しています」と、目の前の試合をひとつひとつクリアーしていくだけだとした。 2021年については「試合数じゃないですね。試合はいっぱいしたいですが、自分の中で自分が満足できる試合しかしたくない。そういう試合が1試合でもできるなら十分かな。今年は来年、自分が高く飛ぶためにしゃがんだ1年だったと思うので、今年試合ができなかった悔しさ、怪我をしたり世間的にもいろいろあった1年でした。夜明け前は暗闇なので、そこから来年明るい夜明けが待っていると思っているので、最高の1年にするための1年だったと思っています。最高の形で勝って、まずは勝ってから、僕のことを応援してくれるファンのみんなに、信じてついてきてくれる人たちに恩返しができる1年になればと思います」と、最高の1年になりそうだと答えた。
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