▼DEEP JEWELS フライ級 5分2R
×熊谷麻理奈(WSRフェアテックス札幌)56.95kg
[1R 1分4分33秒 腕十字]
○ケイト・ロータス(KING GYM KOBE)56.65kg
DEEP JEWELSフライ級(5分2R)で、KINGレイナにキックルールで完勝した熊谷麻理奈(WSRフェアテックス札幌)と、空手出身(糸東流・型)のケイト・ロータス(KING GYM KOBE)が、MMAルールで対戦する。
熊谷は“北の女武芸者”と呼ばれるマルチファイターで、元々はアマチュアボクシングで活躍しキックボクシングに転身。さらに2018年5月にはMMAにも挑戦(Road FC 47の女子バンタム級でジン・インチャオに判定負け)、同年9月には素手にバンテージのみを巻いて戦う超過激格闘技ラウェイにも出場し、4R判定無しのドローとなっている。
8月23日の『DEEP』に参戦し、KINGレイナとキックボクシングルールで対戦。試合は判定2-1でKINGレイナが辛勝したが、的確な打撃を当てたと見られた熊谷の敗北に、関係者、現場観戦者、ネット生配信の視聴者から様々な意見が上がるなど、物議をかもす判定に。そのため9月20日の『DEEP』ですぐに再戦が組まれたが、KINGレイナは計量オーバーのため減点2とイエローカード2枚提示で試合開始。今度は判定3-0(30-26×2、30-25)の大差で熊谷がリベンジを果たした。
これまでMMAは、ROAD FCでの1戦のみ。今後はキックボクシングとMMAの“二刀流”で活動していくという。
対するケイトは、今回がプロMMAデビュー戦。空手、柔道、ボディビルの大会で入賞歴を持ち、その美貌と合わせてアマチュアMMAデビュー前から大きな注目を集めた美女ファイターだ。
2020年10月の『DEEP JEWELS 30』では、アマチュアSPルール3分2Rで、藤田翔子(リバーサルジム新宿Me,We)に判定3-0(20-18, 19-19×2マスト藤田)で敗れ、初陣は黒星だったが、総合格闘技歴わずか半年で、藤田大和の姉で極真会館全日本女子ウェイト制軽量級準優勝の強豪空手家の翔子を相手に、激しい打ち合いを繰り広げた。
互いに、MMA2戦目のストライカー同士の対戦だが、プロ格闘技キャリアでは、熊谷が大きく上回る。熊谷はリーチを活かした打撃と経験差で初白星を挙げるか。藤田戦で寝技に苦しんだケイトにとっては、MMAでの成長を見せることが出来るか。
1R、サウスポー構えから左フックを振って相手の身体を上げさせて、ダブルレッグからボディロックに移行し、押し込み大内刈を合わせてテイクダウンを決めたケイト。クローズドガードに入れる熊谷に、上から強いパウンド。
下の熊谷の両足が開いたところで足を捌きパスガードはケイト。下から首を抱える熊谷だが、サイドポジションを奪うケイトは首を抜くと、上四方からサイド、ニーインザベリー。鉄槌を逃れようと顔をケイトの胸に漬ける熊谷をケイトは剥がしてパウンド。
さらに、熊谷の左手を右足で固定して顔面に鉄槌! マウントへ移行し、パウンドで熊谷の脇を開けさせ、腕を伸ばしてきたところを残り30秒で見事、腕十字を極めた。
リング上で涙を流したケイトは「はじめましてケイト・ロータスです。前回(アマチュアMMA)デビュー戦で負けてしまい、プロとしてやっていいと言っていただいた佐伯代表に感謝しています。1勝目ホンマにホッとしています。技術も荒いですけど、もっともっと強くなります。フライ級のベルトを獲ってDEEP JEWELSを引っ張っていけるような選手になりますので、これからもケイト・ロータスとKING GYM KOBEをお願いします」と語った。