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レポート

【DEEP JEWELS】パク・シウが大島に判定勝ち、伊澤が現王者・本野を下す! ケイトが熊谷に一本勝ち

2020/12/19 18:12

▼DEEP JEWELS ストロー級 5分3R
×本野美樹(AACC)52.60kg
[判定0-3] ※28-29×2, 27-30

○伊澤星花(高本道場)51.60kg

 本野は、東海大学柔道部出身で2010年の講道館杯では西田優香(2010年世界柔道選手権-52kg級優勝)に勝利するなど活躍し、アマチュアMMAでも無敗。2019年3月の『HEAT』で満を持してプロMMAデビューを果たし、“流血のマドンナ”こと鈴木万李弥に完勝。同年6月の『DEEP JEWELS』に初参戦すると、大晦日RIZINで山本美憂と対戦したベテランの長野美香をデビュー2戦目にして破るというアップセットを起こしている。

 10月には豪州『Eternal MMA』でWMMA豪州女子ストロー級王者ケーシー・オニールに3戦目にしてタイトルマッチに挑んだが判定負けで初黒星。12月『DEEP』でのパク・チヨン戦では1R、腕十字による一本勝ちで再起を果たし、2020年2月のDEEP JEWELSではノンパン・ザ・ロケットを1RでTKOに仕留め、7月のDEEP JEWELSストロー級暫定王者決定戦では赤林檎を1R4分23秒、TKOに破ってわずか6戦目で王座に就いた。

 対する伊澤は東京学芸大学教職大学院生で22歳。小学生から柔道とレスリングを始め、レスリングでは2012年ジュニアクイーンズカップ52kg級準優勝、2012年沼尻直杯全国中学生選手権女子57㎏級で優勝。柔道は高校2年生の時にインターハイ3位と全国選手権5位に入賞。2019年東京学生柔道体重別選手権女子52kg級では準々決勝まで進出している。さらに女子相撲にも出場し、2019年の全日本選手権で準優勝と、組み技のハイブリッドガールだ。

 2020年8月の『ZST BATTLE HAZARD 07』で女子グラップリングの強豪・杉内由紀(2019年4月のQUINTETで池本美憂、杉本恵、長野美香に一本勝ちで3人抜き達成)と7分1Rフルに戦って引き分け。注目を集めると10月のDEEP JEWELSでプロMMAデビュー。キャリアで優るARAMIをテイクダウン&寝技で圧倒し、判定3-0(20-18×3)の完勝を収めた。佐伯繁DEEP代表が「本野のタイトルにいきなり挑戦してもいいくらい」と太鼓判を押した。

 今回はノンタイトル戦のストロー級5分3R。もし伊澤が勝利すればタイトルマッチでの再戦となるだろう。本野にとっては早くも王者としての真価を問われる一戦となった。

 試合は、ジャブ&ローで攻める本野。ボディロックテイクダウンは伊澤。すぐ立つサウスポー構えの本野は伊澤の入りに右をカウンターで当てる。しかし伊澤も前手で喧嘩四つの前手を触ると右ミドルを当て、組みでもがぶりからクォーターネルソン、左ジャブも当て攻勢に。判定3-0で勝利、DEEP JEWELS史上最短となる3戦目での王座獲りを宣言した。

 試合後、伊澤はリング上で「応援してくださった皆さん、ほんとうにありがとうございました。このカードを組んでいただいた佐伯代表ありがとうございました。2戦目で現王者とやらせていただいて勝ちましたので、ほんとうに3戦目でチャンピオンになりたいと思います。世界一の格闘家としてDEEP JEWELSを引っ張っていきますので、これからも応援よろしくお願いします」と堂々、語った。

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