K-1とKrush両ライト級王座のベルトを肩に掛けて登場したゴンナパー
2020年12月13日(日)東京・両国国技館で開催された『K-1 WORLD GP 2020 JAPAN』の一夜明け会見が、14日(月)都内にて行われた。
会見には第12試合で林健太(FLYSKY GYM)に判定2-0(29-29、29-30、28-30)で勝利し、K-1 WORLD GPライト級タイトルを奪取したゴンナパー・ウィラサクレック(タイ/ウィラサクレック・フェアテックスジム)が出席。前夜の試合を振り返った。
K-1とKrush両方のライト級王座の証であるベルトを両肩に下げて登場したゴンナパーは「今の気持ちは目標を達成できて大変嬉しく思っています。2本のベルトを持つことができて嬉しいです」微笑む。
「昨日は試合が終わって食事をして、休んで朝起きて準備してきました」と言い、林戦に関して「一番大きいのは自分に蹴りがある部分。技のバラエティーさ、パンチも蹴りも使える部分が彼よりも上回っていた。2Rで自分が勝てると確信していました」とした。
これからどのような王者になっていきたいかとの質問には「自分としてはこれまで以上に練習を積んで試合に臨みます。他の王者たちと比べても長くチャンピオンでいられるように精進していきたい。出来る限り防衛は続けたいと思います。2~3回防衛するのは確かなことで、その後も防衛のために全力を尽くします」との意欲を燃やす。
K-1王者になるとKrushの王座を返上する選手がほとんどだが、ゴンナパーは「自分としては、返上しなくてはいけないならしょうがないですが持っていたいです。これまでもKrushとK-1の両方で戦ってきたので、返上する義務がなければ両方の王者として戦っていきたいと思います。両方で試合をしても年に6~7試合なら全く問題ないです」と、両王者として防衛を重ねていきたいという。
初防衛戦に関しては、同日に蓮實光をKOした朝久泰央(朝久道場)がタイトル挑戦に名乗りをあげているが、「自分としても今後絶対に朝久選手とはやる、戦わないといけない相手だと分かっています。万全の体勢をもって臨みたい」と、すでに視野に入っているとする。
前王者・林に関しても「かなり技術的に向上していたのを感じました。パンチのコンビネーションが変わっていたし、スタミナも前回より付いていました。同じ階級にいるということで今後も対戦する機会がないことはない。自分としてもさらにK-1の技術という部分で向上して、さらに強くなって機会があれば再戦することもあり得ると思います」と、林との3度目の対決もあるとした。
「K-1チャンピオンになって有名になるという目標は達成できました。これから何回にもわたって防衛していくことでさらに有名になれると思っています」と、さらに有名になりたいと言い、「これで(タイの)家族の元にベルトを持ち帰ることができます。天国の父も息子の姿を見て幸せを感じてくれていると思います。これからもチャンピオンとしての義務を果たしていきたいと思います」と目を潤ませて語った。