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【RIZIN】朝倉未来が連戦で大晦日に前DEEP王者・弥益ドミネーターと対戦「狂気的な朝倉未来を出す」(朝倉)vs.「喧嘩させてください」(弥益)

2020/12/10 16:12
 2020年12月31日(木)にさいたまスーパーアリーナで開催される「Yogibo presents RIZIN.26」の追加カード発表会見が、2020年12月10日(木)16時から都内にて行われた。 68kg契約・ヒジありルールで、朝倉未来(トライフォース赤坂)と弥益ドミネーター聡志(team SOS)の対戦が発表された。  朝倉は、2020年11月21日の『RIZIN.25』で、RIZINフェザー級タイトルマッチを斎藤裕(パラエストラ小岩)と戦い、判定3-0で敗れ、戴冠を逃していた。 「次の試合を早くしたい」と連続参戦を希望し、「負けた時が一番強くなる。今までの人生もそうだったから。やり返すっていうのは永久に忘れない。そういう執念深さみたいなのは異常なとこあるから」と、斎藤へのリベンジを誓っていた。  前戦からわずか1カ月と10日の再起戦に臨む朝倉は、会見で「11月に判定負けをして、大晦日なので格闘技を盛り上げるために出場することを決めました。なんでDEEP王者じゃないのかなとは思ったんですけれど、誰が相手でもすぐに倒すような試合を見せたいと思います。できれば王者の方とやりたかったですね。でも試合を見させてもらったんですが、凄い拮抗していて同じくらいの強さなのかなってイメージなのでどちらでもいいかなって感じです」と意気込みを語った。  負傷した右手については「手はちょっと痛むくらいなので試合はできるなと思ったので出ることにしましたね。あと視聴率を獲るのが俺しかいないかなと思って格闘技を盛り上げるために出場を決めました」と、格闘技のために短いスパンでの出場を決めたという。  対する弥益は、2018年10月27日、芦田崇宏に判定勝利し、フェザー級王座を獲得。独特のステップから放たれる様々な距離の打撃に、離れ際のサッカーキック、さらにグラウンドでのドミネイトの完勝劇で7連勝をマーク。2019年5月大会では、DJ.taikiにも2R TKO勝ちで初防衛に成功。しかし、2020年9月20日の「DEEP 97 IMPACT」で牛久絢太郎に判定1-4で敗れ、王座から陥落。2度目の防衛に失敗していた。  一般企業に勤める社会人でもある弥益は、仕事を終えて会見に登壇。「初めまして、ドミネーターです。自分はこんな大きな舞台、みんなが目指している舞台に立つ資格が自分ではあると思っていませんが、対戦相手の朝倉未来選手が今回復帰戦で絶対に落とせない、というところで自分みたいなただ格闘技を習っているだけの会社員を選び出していただいたという素晴らしいリスクマネジメント能力によってここで座っておりますので、できるだけ頑張りたいと思います」と意気込みを語っている。  前戦の試合前には「絶対、弥益の方が浪漫がある。自分が勝った方が盛り上がる」と、サラリーマン格闘家として戦う浪漫を語り、「RIZINに出ているからエライとか、そういうことを考えているファンがバカだと思っていて、俺が出るんだからDEEPに来いよ、という気持ちもあるし、RIZINに出ないんだからどうこうとか言っているファンは正直、考えが浅いんじゃないかと思っています。口で言って目指している団体に出させてもらって満足なのかは知らないですけど、そんな何の努力もない、ただ試合後の一瞬の安いマイクでアピールしたから“何かお前の人生が変わるのか”と言ったら、俺は違うと思う。まあ、そういうのと一緒にはなりたくない──そういう気持ちはあります」と、DEEP王者としての矜持を見せていた弥益。  今回の会見でそのことについて問われると「自分は前回タイトルマッチで負けてしまっているので、誰とやりたいとかどこでやりたいということを言う資格はないと思っています。ただ、その中でいただけうる最上級のオファーをいただいたと思っていますので。そこに今まで自分が会社員として働きながら格闘技をやってきたんですけれども、ある程度そこに誇りを持っておりますのでそこをできるだけ汚さないように、自分もそこは挑戦の気持ちを忘れないように受けさせていただきました」と、語った。  会社員である弥益は「会社の理解、自分の認識としては黙認していただいている認識でやらせていただいておりますので、ストップが入らないことを祈っております」と苦笑いし、「まじめな話、凄く強い選手です。前回斎藤チャンプに負けたんですけれど、それによって確かに幻想のようなものは崩れたかもしれないですけれど、それによって浮き彫りになってきたのは単純に強い選手という姿が浮かび上がってきたと思っているので、そこに自分も全力で応えたいと思いますし、自分も早い段階で喧嘩できればいいかなと思っているので。たまには喧嘩させてください、お願いします」と“喧嘩”というキーワードを用いた。  それに対して朝倉は「なんかずっと王者だったし、シンプルに試合で本番で強い選手だなと思いますね。自虐か何か分からないですけれど、会社員だが何だと言っているんですけれど、俺の方が多分忙しい中で格闘技をやっているので。どちらかと言えばね。ナメてかからないようにしっかり準備して、試合に臨みたいと思っています」と対抗。  さらに「(前回の敗因は)一番大きなところは精神的な部分というか。ちょっと保守的になっていた部分が少なからずあったと思うので、昔に戻ってというか、狂気的な朝倉未来を出していこうかなと思います。体力とか考えず、この間の試合も不完全燃焼でほとんど体力も切れないまま終わってしまったので、今回は出し切ろうという気持ちです」と語った。 精神面が変わったという朝倉。「挑戦者的な思考に変われたので、本当に昔の自分に戻ったって感じですね。自分の中では乗り越えちゃっているのであとは試合をするだけです。理想の勝ち方というよりは、出し切るって感じですね。体力の計算をしていた部分があったので、1Rで終わりのような戦い方をしていこうと思います」と、短期決着を予告。「(海の)セコンドは就こうと思っています。俺の方が試合順は早いと思うので、1Rで倒してそのままセコンドに就こうかと思います」とも。 弥益も「現状自分は朝倉未来選手の対戦相手でしかないと思っているので、試合までの過程、そして試合を含めて皆さんにそれを見ていただいて、朝倉未来の対戦相手から弥益ドミネーター聡志という一人の選手になれたらいいなと、そこを目指していきたいと考えております。もちろん勝ちに行きます。KOですね」とKOで決着をつけると言い放った。
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