キックボクシング
インタビュー

【ONE】内藤大樹がタイトルに近付ける大一番、元王者との対戦に「今回は結果を見てほしい」

2020/12/09 13:12
 2020年12月4日(金)シンガポール・インドアスタジアム大会(250人限定の有観客&配信ライブ)にて事前収録され、翌週12日(金)に「ONE Super App」や「ABEMA」で世界150カ国以上に配信されるONE Championship『ONE: BIG BANG 2』。  そのメインイベントで、元ONEフライ級ムエタイ世界王者のジョナサン・ハガティー(英国)と対戦する内藤大樹(BELLWOOD FIGHT TEAM)が、隔離生活中のシンガポールからヴァーチャルメディアインタビューに応じた。  2019年10月にONEデビューを果たした内藤は現在3連勝。「いい感じに勝てているなっていうのがありますね」と自分が波に乗っていることを感じており、「初めてメインで戦うと知った時に、ちょうど1年前はプレリムで試合をしていたので、1年でメインに選ばれたのは自分的にもモチベーションが上がりますし、期待されているのかなと思いますね」と、気持ち的にものっている。 「戦いたかった相手なので楽しみですね」というハガティーとは、2020年9月に自身のインスタグラムにて、ハガティーと自身の写真を投稿し、「Do you want to see this fight?(この試合観たい?)」と、ハガティー戦実現をアピールしていた。 「その投稿をした時はそこまで…決まればいいかなくらいで、こんなにスムーズにいくとは思わなかったですね」と笑い、実際に決まった時は「周りも見たいのかなと思って。興味がなかったら組まれていないと思うし。期待値が高いのかなと思っていますね」と、周りからの期待も感じている。 「2月のサバス・マイケルも強かったですけれど、そこまでみんながマイケルのことを知っているかといえばそうでもない。ハガティーは元王者ですし、世界中はもちろん日本の人たちもハガティーだったら分かると思うので、ここ倒せば文句ないだろうというか、しっかり証明できるだろうと思ってモチベーションは高いですね」  ハガティーに関しては「トータル的に見て完璧に近い選手かなって思っていますね。気持ちの部分も強いし、穴が少ない、いいファイターだと思っています」と評し、「ハガティーの試合はONEと契約した時から強い選手だなと思ってずっと見ていました」と意識してきた選手であり、「しっかりチームのみんなで作戦をたてていい感じにハマっているかなと思っています」と攻略にも自信がある。  試合が決まってから「凄い反響があって。ハガティーってだけでも反響があったんですが、プラスメインで。凄いなってコメントが多いです。インスタでは海外のファンがフォローしてくれて、英語のコメントが増えているので実感しています」というが、そのプレッシャーは「全部パワーに変えられるタイプなのでモチベーションになっていますね」と逆に力になっているという。  2019年9月の『ONE JAPAN SERIES -Road to CENTURY-』も合わせれば4戦、オープンフィンガーグローブ(OFG)での試合にも慣れてきた。 「OFGでの戦い方はだいぶ自分なりにというか、(鈴木博昭)代表に教えてもらったのもありますし、特に不安はないかなと思っています。パンチもそうなんですけれど、一発一発ゴツンと殴るタイプなのでOFGの方が衝撃が与えられるのかなって感じが、自分に合っているのかなって感じはありますね。普通のボクシンググローブだと守れると思っている攻撃でも、OFGだとすり抜けて入って来るので、グローブ以上に気が抜けない。集中していないといけないなっていうのがあります」  ハガティーはONEフライ級ムエタイ・ランキングで3位にランクインしており、今回勝てば5位以内にランキングされるのは確実。世界王者ロッタン・ジットムアンノン(タイ)への挑戦も見えてくる。 「ONEと契約してからもずっとベルトしか見ていないので、常に意識はしています。ただ、今回勝たないと話にはならないのでこの一戦に懸けています」  シンガポールでは2週間の隔離生活を経て試合に臨むことになる。インタビュー時はまだ隔離生活中で、「なかなか窮屈な生活ですけれど、これもひとつの経験としてプラスに捉えるようにしていますね。限られた時間なんですが、トレーニングルームに行って練習できる時間が一番発散できています。ワンセット45分、予約制なのでとれて1日3セットですかね。練習に行く時はスタップが呼びに来て、それ以外は部屋の外には出られないんです。徹底されている感じです」と、1日のほとんどを部屋の中で過ごす。 「映画見たり、友だちと連絡をとったり、一番のリフレッシュは体を動かすことなので、部屋でストレッチしたり。映画もだんだん飽きてきちゃって。最初はいろいろと見ようかと思ったんですが、この状況になってみると意外と見る気が起きなくて、家族と連絡をとるのが一番いいことですかね。練習している時間が一番楽しいです」  そして最後には「細かい打撃の攻防ひとつひとつを見てほしいですし、今回は結果を見てほしい。結果で判断してほしいです」とファンへメッセージを送った。 MOMOTARO「内藤君が日本人の強さを証明してくれる」  2017年11月の『RISE DEAD OR ALIVE -57kg TOURNAMENT 2017』の決勝戦で内藤と対戦(内藤が延長戦でKO勝ち)し、2019年3月からONEに参戦しているMOMOTARO(OGUNI-GYM)が見どころを語った。 ――内藤大樹の印象について 「対戦した事もあるので、彼の強さはわかります。なのでこの試合はとても楽しみです。彼の印象はクールで自分の気持ちをあまり口には出さないタイプなのかなと思いました。ですが、このONEの舞台でトップになろうとする気持ちがすごく伝わってくるので、練習姿勢なども含めて自分も見習わないといけないなと、彼には刺激をもらっています」 ――ジョナサン・ハガティーの印象については 「とても美しいムエタイをする選手だなと思います。だから多くの人たちが彼の真似をしているのだと思います。長身から繰り出されるヒジはとても怖い印象があります」 ――今回の試合について 「最初はお互い様子見で始まりそうな気がします。 ミドルやローキックで距離を測りながら自分の距離を作って行くようなスタート。ハガティー選手は思い切ってヒジを放って来る場面をよく見るので、そこで内藤君の得意なカウンターを合わせる事が出来れば、KO勝ちもあるのではないかと思っています。内藤君が日本人の強さを証明してくれると思っています」
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