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レポート

【GRACHAN】山本琢也が二階級制覇でRIZINアピール、川中が竹川との再戦制す、植田が藤村に判定勝ち、岸本vs.村田はドロー

2020/12/06 14:12
◆GRACHAN 462020年12月6日(日)東京・大田区産業プラザPIO ▼第8試合 GRACHANフェザー級王者決定戦 5分3R○山本琢也(パラエストラ千葉)[2R 0分59秒 TKO] ※パウンド×鍵山雄介(総合格闘技道場コブラ会)  GRACHAN初の二階級制覇王者・阪本洋平の後を追う形となった山本琢也が階級を落としフェザー級のベルトを狙う。2016年から阿部右京、近藤秀人、長岡弘樹、岸本泰昭、植田豊を相手に5連勝中。前戦の植田戦では、ハイキックを蹴ってバランスを崩した植田に山本が嵐のようなパウンドと鉄槌のラッシュでTKOに下している。  対する鍵山は、現在UFCで活躍するチェ・ドゥホに2010年に勝利、2011年には佐々木憂流迦とも拳を交えてドロー、数々の修羅場をくぐってきている。2018年9月のプロ修斗 BORDERでは、天草ストロンガー四郎にボディロックでテイクダウンを奪われながら、すぐにブリッジからシングルレッグで立ち上がり小外でテイクダウン。バックマウント&パウンドで1R KO勝ち。  2019年6月には「GRACHAN 40 × BFC No.3」で崎山勲に判定勝ち。2020年7月のプロ修斗・大阪大会では、青柳洪志を判定で下すなど3連勝中だ。  1R、山本の右の蹴り足を掴み引き込み気味になる鍵山を潰してパウンド連打する山本。鍵山もハーフガードから脇差し上を取り返すが右目にダメージを負う。2R、鍵山の左ハイを肩口で受けて左右ラッシュで前進する山本! 的確に打ち込むが鍵山も組んで凌ぎ立ち上がり、山本の足を手繰り上に。そこで金網背に立ち上がる山本は落ち着いて左フックを当て、左ヒジ、左右ラッシュ。倒れた鍵山にパウンド連打レフェリーが間に入った。  2本のベルトを手に山本はケージのなかで「今回、フェザー級に落としていろんな人に助けてもらいました。ありがとうございます。二階級取ったということで、RIZINで戦ってみたいと思います。まだまだ実力不足なので、ここから練習して強くなって、もっと大きな舞台で山本琢也という名前を売っていけるように努力したいと思います。今後もまた楽しみにしてください」と語った。 [nextpage] ▼第7試合 GRACHANウェルター級 5分2R○川中孝浩(BRAVE)[1R 3分31秒 TKO] ※パウンド→タオル投入×竹川光一郎(トイカツ道場) 「GRACHAN45」で対戦した両者。前戦では川中のローブローにより試合続行不可能との判断で無効試合となった。今回の再戦で勝利した者がベルトへ近づく大事な一戦となる。  竹川は、日本拳法をベースに長いリーチ、打撃戦を得意とするが、柔術も紫帯の腕前。かつてはPANCRASEで太田純一にTKO勝ちも収めている。近年のGRACHANでは長岡弘樹、西川大和に敗れるなど2連敗中のため、オールラウンダーな強さで白星を掴みたいところ。  対する川中は、2010年のDEEPフューチャーキングトーナメントミドル級で優勝。2011年にプロデビューし、MMA15勝7敗と大きく勝ち越している。潜在能力は確かなものの怪我により長く勝利から遠ざかっており、NCの試合を経て、今回の再戦で復活の狼煙を上げたいところ。得意のがぶりからのチョークが炸裂するか。  1R、先に右を当ててボディロックからリフトしテイクダウンを奪う川中だが、右で脇差す竹川が上になりマウントへ。背中を見せて立ち上がる川中は、スタンドで竹川の左をもらいながらも、左から右フック! ダウンした竹川にパウンドラッシュし、竹川セコンドがタオルを投入。川中が再戦をTKOで勝利した。 [nextpage] ▼第6試合 GRACHANライト級 5分2R○植田 豊(リバーサルジム新宿Me,We)[判定3-0]×藤村健悟(フリー)  連戦を希望し、今回も参戦する植田豊。対するは、若手の藤村健吾。藤村(現在19歳)が格闘技を始めた頃からの知り合いである両者。  格差マッチと思われがちだが、植田も実力を認めた上での合意、そしてGRACHANが期待する選手とのことでマッチアップとなった。  植田は、2019年の年末に山本琢也とのライト級タイトルマッチで2R TKO負けを喫したものの、2020年3月に岸本篤史に2R リアネイキドチョークで一本勝ちして復活。再度ベルトを狙うために9月に実力者・小谷直之と対戦し、一本負けこそしなかったもののポジションを奪われ判定負け。3カ月を経ての連戦で再起を目指す。  藤村は、2018年6月に成田五頭兵に一本勝ち後、2020年6月のGRACHAN45で浅倉秀和に判定勝ちで2連勝している。  1R、サウスポー構えの植田に右ミドルは藤村。さらに力強いダブルレッグテイクダウンへ。立ち上がる植田になおもボディロックテイクダウン。脇潜る植田はキムラ狙いの藤村の背後につき、片足をかけて二重がらみで背後から片手でパウンド。2R、早々にボディロックテイクダウン奪う植田。シングルバックからツイスター狙い、パスガード、バックマウントからパウンドでゴング。序盤はパワフルだった藤村だが、植田がポジション奪い返し、圧倒。判定3-0で植田が勝利した。 [nextpage] ▼第5試合 GRACHAN70.8㎏以下 5分2R△岸本篤史(BRAVE)[判定1-1]△村田 俊(ノースキングス)  1R、先に組みに行く村田。バックテイクするが、岸本は前に落とし、スタンド打撃で左ボディを当てる。村田はなおも組んでバック狙いも正対し立つ岸本。  2R、いきなり詰めて左で差して押し込む村田。ブレーク。村田の入りに左ヒザを合わせる岸本! 村田はヒザを落としマットに着きながらもドライブして前に。テイクダウンを凌ぐ岸本。  判定1-1の3者3様でドローに。 [nextpage]  第5試合前に、岩﨑ヒロユキ代表がケージイン。今後、喉の手術を行うことを語り、3月大会を宮田和幸BRAVE代表と協力して行うことを発表。来場を呼びかけた。 [nextpage] ▼第4試合 GRACHANバンタム級 5分2R○善次郎(総合格闘技道場DOBUITA)[判定3-0]×今村 豊(総合格闘技宇留野道場)  1R、今村のダブルレッグテイクダウンから両足を引いてがぶり、ヒザを突く善次郎。クオーターネルソンでがぶる。2Rも右を振って組み付く今村を切る善次郎がヒザ蹴り、さらに左右ラッシュで今村を後退させ、最後は右を効かせてサイド奪う。判定は3-0で善次郎が勝利。 [nextpage] ▼第3試合 GRACHANフライ級 5分2R△宮内拓海(TMC道場)[判定0-0]△新垣健司(SHIMAZILIANS /GFCフライ級王者)  1R、宮内が右で差してテイクダウン、バックテイク狙うが、正対する新垣。宮内はなおもボディロックテイクダウンから正対際にギロチン狙う。  2R、新垣の大内刈を潰してバックに回る宮内だが、落として上を取る新垣。下から蹴り上げを狙う宮内はニーシールド。ガードの中に入れると新垣がパウンド狙い。判定ドローに。 [nextpage] ▼第2試合 GRACHANバンタム級 5分2R○YO-HEI(Brightness門馬道場所属)[判定3-0] ※20-18×3×奥野真利(総合格闘技宇留野道場) ※YO-HEIが右フック効かせる ▼第1試合 GRACHAN無差別級 5分2R×ステファン(GODSIDEGYM/ドイツ)[1R 1分48秒 TKO]○ラデック(AACC/チェコ) ※今大会は、コロナ対策として、ソーシャルディスタンス、前日の抗原検査(選手・セコンド)、そして、水抜きで免疫力低下とならないよう契約体重から2キロ幅以下までが計量クリアーの条件となっている。また、各選手・ジムごとに計量時間を割り振り、安全を図る。
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