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【RIZIN】榊原CEO「アンデウソン・シウバを『RIZINが取る』とは言っていない。『MEGA2021』に橋渡しならできる」

2020/12/02 19:12
【RIZIN】榊原CEO「アンデウソン・シウバを『RIZINが取る』とは言っていない。『MEGA2021』に橋渡しならできる」

(C)ゴング格闘技

 2020年10月31日(日本時間11月1日)に開催された『UFC FIGHT NIGHT』でユライア・ホールにTKO負けし、現役引退と報じられていた元UFC世界ミドル級王者のアンデウソン・シウバ(45=ブラジル)が自身の公式SNSにて現役続行の意志を表明。

 それを受けて、海外メディアが「RIZIN榊原信行CEOがアンデウソン・シウバとの契約に関心を持っている」と報じたことについて2日、榊原CEOは、「『RIZINが取る』とは書いてないはず。2月28日の『MEGA2021』さんに推薦しようかなと。そういう橋渡しならできるかなと思って、海外メディアに回答した」と語った。


【写真】11月21日のRIZIN大阪大会後に、『MEGA2021』への全面協力を表明した榊原信行CEO(左)。右は『MEGA2021』製作委員会の代表取締役兼職務執行責任者を務める徳弘浩平氏。

 2020年12月31日にさいたまスーパーアリーナで開催される「Yogibo presents RIZIN.26」の追加カード発表会見後、囲み取材を受けた榊原CEOは、「アンデウソン・シウバは世界中のビッグプロモーションから断られてる。スコット(コーカーBellator代表)も取らない。チャトリ(シットヨートンONE Championship会長兼CEO)も、PFLもベアナックルファイトも取らない」という現状を見たうえで、考えたという。

「アンデウソンって日本では、シュートボクセ時代に、ヴァンダレイ・シウバのセコンドとしてついてきたりして、爆発的に人気があったような選手じゃない。高瀬(大樹)と戦い(2003年に三角絞めで高瀬が勝利)、長南(亮)が勲章ともいえる素晴らしい試合で勝った(2004年にカニ挟みからヒールで一本勝ち)のも覚えている。

 個人的に昔から関係のある選手なので、米国で以前、会ったときも『日本で戦いたい』と言っていたので、いろんな話を聞いて、僕らが日本でチャンスを作ってあげられたら……ただ、83kgなのでRIZINにポツンと出てきてもしょうがない。なので、(2021年)2月28日の『MEGA2021』さんに推薦しようかなと。そういう橋渡しならできるかなと思って、海外メディアに回答したんです。『RIZINが取る』とは書いてないでしょ? 一過性のものを挙げても、大概、世間の人は『知らない』となる。

 僕らが担当するなら、メガさんだったらありえるかなと思って、アンデウソンには1回、いろんな話をしようと返しています」と、RIZINではなく東京ドームで開催される『MEGA2021』に推薦したいとした。


(C)Jeff Bottari/Zuffa LLC

 世界のメジャープロモーションがアンデウソン・シウバを獲得しないことを表明しているのは、その高額なファイトマネーと“レジェンド”としての存在に敬意を表しているからでもある。

“ザ・スパイダー”と呼ばれたアンデウソンのUFCでの最終試合後会見で、ダナ・ホワイトUFC代表は、「アンデウソンは試合後にインタビューを受けるために立つことすらできなかった。(自ら椅子を引き寄せて)座ってインタビューを受けていた。私は彼に試合をさせるべきじゃなかった。このスポーツのレジェンドでUFCのレジェンドに対しやるべきではないことをした。こうなるだろうと思っていたし、それが証明された以上、アンデウソン・シウバは2度と試合をすべきじゃない。彼がやることを邪魔するつもりは無いが、契約はあと1試合残っていても、ここでは試合はさせない。もう引退する時間だ。彼が家族のもとに帰った時にも同じことを言ってほしい」と、あと1試合の契約が残っていたことを明かしながらも、それを契約に基づいた形でキャンセルすることを語っている。

 Bellatorのスコット・コーカー代表も「彼のことをとてもリスペクトしている。間違いなく総合格闘技の歴史の中でも最も偉大なファイターのひとりだ。彼を獲得するなんて本当に考えていなかった。私は今いる所属選手たちに満足している」とコメント。

 ONEのチャトリ代表も、「私はアンデウソン・シウバの大ファン。間違いなく彼はこれまでで最高のファイターの1人です。とは言っても、アスリートの安全はONE Championshipの最優先事項なので、私たちは彼の獲得の入札をしません。アンデウソンが次に何をするにしても、多くの幸せと成功を祈っています」と、獲得に参加しないことを表明している。

 一方でアンデウソンは、22日に自身のインスタグラムに「やあ みんな……休暇中でこの話はしたくなかったけど、 諺にもあるように “取引は取引だ”。ファンの皆さんには、いま喜びと感謝の瞬間であることを明言するよ。引退を強要された後、自由になった気分だ。私は自分のやっていることを愛しているし、これからも愛していく。勝ち負けはその一部で、年齢とは全く関係ない。技術的なミスをして負けたこともありますが、一番大切なもの、自分の好きなことを続けようとする意志と願望を失ったわけではありません。私にはまだ戦士のスピリットがあり、心に燃える炎があり、それが私のモチベーションになっている。これからもMMAのエリートとして戦い続けられると信じています。自分のキャリアを振り返り、次の一手を考えています……期待していてください!」と、現役続行を宣言していた。

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