キックボクシング
インタビュー

【REBELS】初参戦の佐藤”魔王”応紀は母子でキックボクサー「今までの人生で色んな壁を乗り越えてきました」

2020/12/02 12:12
 2020年12月6日(日)東京・後楽園ホール『REBELS.68』(昼の部)にて、IMARI(LEGEND GYM)とミネルヴァ スーパーフライ級王座挑戦者決定戦2分3R延長1Rで対戦する佐藤”魔王”応紀(PCK連闘会)のインタビューが主催者を通じて届いた。  佐藤は東北の格闘技イベント『聖域』(サンクチュアリ)で、アマチュアの聖域チャレンジ女子フライ級王者となり、2019年11月には芳美(OGUNI-GYM)からダウンを奪ってプロの聖域東北女子フライ級王者となった。2019年6月には祥子・JSKをKOしたこともある。 IMARI選手の年齢を聞いた時に息子よりも年下ですし、娘がいたらそのぐらいの年齢かな ――佐藤選手はいつから格闘技を始めたのですか? 「それまでのスポーツ歴はバレーと水泳ぐらいで、近所にPCK連闘会があったので身体を動かしたいと思って31歳から始めました。仕事をしていたのでアマチュアではあまり試合をしていないのですが、聖域(サンクチュアリ)チャレンジ女子フライ級チャンピオンになってすぐにプロデビューしました」 ――プロキックボクサーであり、母親であり、仕事もされて、多忙な中で練習するのは大変では? 「練習はもう生活の一部になっているので、練習に行けないと体調を崩したりするんです。ジムに行くことが普通のことなので、仕事よりも何よりも練習することが優先順位は高くなります」 ──ファイトスタイルについて、ご自身はどういうファイターだと認識していますか? 「私は技の引き出しがそんなにないので、とにかく前に出るファイターだと思います」 ――リングネームに“魔王”が付いているのはなぜですか? 「会長が付けたのですが、私が優しい人間だからその裏返しで付けたのではないのでしょうか(笑)。もはやその名前も身体の一部になっています。うちのジムには、田中”暴君”藍というリングネームの女子選手もいて、彼女はかなりキャラが濃いです(笑)」 ――ダークなものを秘めていたりするのでしょうか? 「それは私がリングに立てばその意味が分かるのではないでしょうか(ニヤリ)」 ――意味深ですね(笑)。今回『REBELS』初参戦が決まりました。 「強い選手しか上がっていないイメージで、とても大きな大会なので緊張もありつつワクワクしています」 ――『REBELS』の女子選手といえば、ぱんちゃん璃奈選手が看板選手ですが意識していますか? 「とても有名な方で、試合映像を見たら強い印象を受けました。いつどこのリングでもそうなんですが、私は40代でママさんファイターなのですが、ここまでできるんだぞというパワーを見せたいと思います。息子の佐藤界聖(かいせい=元・聖域東北ライト級王者)はプロで7戦していて、親子でチャンピオンの座も狙っていきたいですね」 ――父と子でプロ選手は聞いたことはありますが、母と子でプロ選手は聞いたことがありません。親子仲がいいんですね? 「そうですね。家で会わなくてもジムで会うので必ずどこかで話をしますし、キックを通して他の家庭よりも親子関係はいいのかなと思います」 ――佐藤選手は現在41歳。対戦するIMARI選手は18歳ということで年齢差は意識しますか? ちなみにIMARI選手のお母さんも41歳だそうです。 「はい、IMARI選手の年齢を聞いた時に息子よりも年下ですし、娘がいたらそのぐらいの年齢かなと思いました」 ――そういう年下の選手に負けられない意地は見せたいですか? 「出るからには負ける気は全くしません。負ける気のまま試合なんて一回もありませんし、勝つために練習しています。彼女にはキャリアがありますが、私にはそれ以上に人生経験があります。母親は強いというのもありますし、今までの人生で色んな壁を乗り越えてきましたから」 ――IMARI選手に対してはどのような印象がありますか? 「アマチュアで何戦もしていて負けたのは男の子との試合だけということと、プロでも負けなしというのを聞いて、素晴らしい戦績だなと。そういう選手と手を合わせていただけるのは楽しみですね」 ――ご自身は何で対抗しますか? 「自分の持っているものを全て出すだけです。こういう世の中なので声を出して応援はできませんが、見ていてワクワクして高揚する、感情移入してもらえるような試合をしたいと思います」 ――今回の一戦は次期挑戦者決定戦ということでタイトルは意識してますか? 「ミネルヴァの王座はもうずっと狙っていたものなので、それを得るためには壁が出てくるのは当然のことなので、1つずつクリアしていくだけです。まずは目の前の一戦ですね。コロナで大変な時期ですが、そんな中でもわざわざ応援に来てくれる人たちに感謝の気持ちでいっぱいです。心に焼き付くような良い試合ができるように頑張ります」
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