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【Krush】菅原美優、初のタイトルマッチに「泣きそうな顔になってたり、情緒不安定になってたり」

2020/11/24 20:11
 2020年11月27日(金)東京・後楽園ホール『Krush.119』のダブルメインイベント第1試合(第7試合)、第3代Krush女子アトム級王座決定トーナメント決勝戦3分3R延長1Rで、MOE(若獅子会館)と王座を争う菅原美優(K-1ジム三軒茶屋シルバーウルフ)が、24日(火)都内所属ジムにて公開練習を行った。  菅原は第5回K-1アマチュア全日本大会チャレンジBクラス女子-50kg優勝、第6回・第7回K-1アマチュア全日本大会チャレンジBクラス女子-45kg優勝の実績を引っ提げて2019年1月にプロデビュー。トーナメント初戦(準決勝)では優に判定3-0で勝利を収め、戦績を4勝1敗とした。今年3月に美容技術専門学校を卒業し、春から“戦う美容師”として活動している。  また、11月22日には21歳の誕生日を迎えたばかりだ。  7月の準決勝では優を下して決勝に駒を進めた菅原は、公開練習として大宮司進代表の持つミットにワンツー、ミドルキックを入れていった。インタビューになると初の公開練習ということもあってか、試合3日前にもかかわらず終始笑みがこぼれた。「体調はまあまあです。花粉にやられちゃって鼻が詰まっちゃって……まあでも、大丈夫です(笑)」  女子アトム級のリミットは45kg。普段、減量はほとんどなく、これまでの試合ではほとんどがアンダーだったという菅原だが、今回は違うとのこと。「体重が増えるように食べたりとか、今回はちょっと増量を心がけました。減量は、お風呂に気持ち長く入るかなぐらいですけど(笑)。今までも別にフィジカルで負けたなという感じもなかったんですけど、パワーはあった方がいいかなあという感じです」  準決勝後は「自分のスキルを上げる練習をひたすらしてきました」という。「できることを増やしたり、今までやれていた技を、もう一つレベルを上げるような練習をしました。特にやったのはパンチですね。今回、パンチでもちょっと勝負したいなと思って。MOE選手はそんなにパンチャーというわけでもないですけど、自分の実力を試せるいいチャンスかなと思います」  対戦相手のMOEについては「これといったずば抜けた強みが分からない」というのが率直な印象。「うまいし、強いのは確かなんですけど、『じゃあ、この選手は何が強いの?』って言われたら、『うーん?』ってなっちゃうんですよね。全体的な平均値が高い選手なので、特にどこを警戒するというのがなくて。でも、いざ対戦してみてビックリしないように、変な油断はしないようにという感じです」  それに対して「自分ができること、できるようになったこと、やりたいことを、全部やりたい」と、この試合での目論見を語る。「自分は蹴りが得意なんですが、蹴りに頼らないというか、成長した姿を見せたいです」  今回、プロ6戦目にして初のタイトルマッチ。プレッシャーについて問われると、「自分では気にしてないんですけど、周りから心配されることも多いので、自分で気づいてないところで緊張してるのかもしれないですね」と笑う。心配されるというのは「泣きそうな顔になってたり、情緒不安定になってたり、ボーッとしてる時間が増えたとか」ということらしく、自分でも意識しないうちにプレッシャーを感じているようだ。 「モチベーションなどは多少は高いですけど、普段とそんなに変わらないように過ごしてます」と話すが、ベルトについては「やっぱりほしいですね」と答えて「ベルトがほしいのは確かなんですけど、自分は負けず嫌いなので、いつも通り負けず嫌いの方が先行してるなと思います。負けたくないと思うのはいつも通りです」と、ベルト以上に勝敗にこだわる気持ちを明かした。  対戦するMOEは「決勝には優選手が上がってくると思ってた」と言い、高梨knuckle美穂はMOEの勝利を予想。そんな声には「自分は見た目メチャメチャ弱そうなんで(笑)。アマチュアの時から試合後に『意外と蹴りとか痛いんですね』って言われたりするタイプなので、いつものことかなと。『いつものヤツね』と思って、特に気にしてないです」と、やはり笑う。  ただ、憧れの先輩KANAが11・3K-1福岡で壽美に敗れたことに話がいくと笑顔が消えた。「私はKANAさんが負けたと思ってないですけど、ショックだったし、大宮司さんと話して気持ちを切り替えました。私はいつもKANAさんにサポートしてもらっている立場なので、今回は自分が勝って、KANAさんにつなげられるように。今回の試合で少しでもKANAさんに想いを届けられたらなという気持ちはありますね」と語った。 「しっかり勝って成長した姿を見せてベルトを巻きますので、応援よろしくお願いします」とのメッセージで締めくくった菅原は、その直後にも「えへへ」と笑顔を見せた。
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