いよいよ王座決定トーナメントの決勝戦を迎える菅原 (C)K-1/菅原美優
2020年11月27日(金)東京・後楽園ホール『Krush.119』のダブルメインイベント第1試合(第7試合)、第3代Krush女子アトム級王座決定トーナメント決勝戦3分3R延長1Rで、MOE(若獅子会館)と王座を争う菅原美優(K-1ジム三軒茶屋シルバーウルフ)の直前インタビューが主催者を通じて届いた。
菅原は第5回K-1アマチュア全日本大会チャレンジBクラス女子-50kg優勝、第6回・第7回K-1アマチュア全日本大会チャレンジBクラス女子-45kg優勝の実績を引っ提げて2019年1月にプロデビュー。トーナメント初戦(準決勝)では優に判定3-0で勝利を収め、戦績を4勝1敗とした。今年3月に美容技術専門学校を卒業し、春から“戦う美容師”として活動している。
また、11月22日には21歳の誕生日を迎えたばかりだ。
キレのある試合をして、最後は自分がベルトを巻きたい
――いよいよ第3代Krush女子アトム級王座決定トーナメントの決勝戦が近づいてきました。まず7月21日「Krush.115」での準決勝・優戦を振り返っていかがですか?
「ちょっとバッティングが多かったのが反省点です。でも、試合全体としては練習したことを出せたと思います。動けるようになったのはよかったかなって」
――いままでと違う動きをしようという意識はあったのでしょうか?
「そうですね、いままではちゃんと練習自体ができていなかったところもあって、自分にできることを、どううまく使って勝つか、そういう試合をしていたんです。でも前回の試合は勝つためにできることを増やすような練習ができたので、自信があったというか。試合前も不安がなくて、『相手がこうきたら、自分はこうして』ということが考えられていたので、そういった気持ちの部分も勝因だったと思います」
「自分の得意なこと、技術を増やすことをメインに練習しています。前戦は相手がパンチを振ってくる選手で、そんなに蹴ってはこないのでファイトスタイルが分かりやすく、『パンチを警戒すればいい』という感じで対策をしてたんですね。今回のMOEちゃんは強みが分からないというか。全体的に巧いんですけど、『じゃあ、何が強い?』となったときに、パッと分からないファイトスタイルだと思うんですよね。どの試合も相手に合わせて淡々と戦って、判定勝ちを収めているイメージがあって。だから今回は相手に合わせた練習よりも、自分の技術をひたすら上げる練習をしています」
――決勝で勝利すればチャンピオンとなりますが、ベルトにはどのような想いを持っていますか?
「絶対にベルトを獲りたいと思っていますが、やっぱり不安もあります。私の場合、どうしてもKANAさんと比べちゃうんですよね。自分がシルバーウルフに入ったとき、KANAさんがKrushのチャンピオンで。そのときのKANAさんはすごく堂々としていて、『あと2カ月で、自分がそういうふうになれるのかな?』と思ったら不安になってしまって(苦笑)」
――何かKANA選手からアドバイスはありましたか?
「技術面に関してはいつもどおり、アドバイスをもらってるんですけど、今回は『獲れる人は獲れる。美優ちゃんは獲れる人だと思ってるから、おもいっきりやればいいよ』と言っていただきました。KANAさんとも約束したので、絶対にベルトを獲りたいです」
――女子の新しいチャンピオンが決まるということで注目を集めていますが、どのような試合を見せたいですか?
「男の人たちにも負けないようなバチバチとした試合をしたいなと思ってます。MOEちゃんもスピードのある選手だと思うので、女子では見せられないようなキレのある試合をして、最後は自分がベルトを巻きたいです」