HEAT王者を迎え撃つ木村。10連続KOなるか (C)K-1
2020年12月13日(日)東京・両国国技館『K-1 WORLD GP 2020 JAPAN』にて、スーパーファイト K-1スーパー・ウェルター級 3分3R延長1Rで第4代HEATミドル級王者アビラル・ヒマラヤン・チーター(ネパール/志村道場)と対戦する、K-1 WORLD GPスーパー・ウェルター級王者・木村“フィリップ”ミノル(ブラジル/PURGE TOKYO)のインタビューが主催者を通じて届いた。
木村は長くK-1の主要選手として活躍し、2018年8月にはKrushウェルター級王座に君臨。2019年にはK-1の全大会に出場し、全試合KO勝利。2020年3月には「K-1 WORLD GP第3代スーパー・ウェルター級王座決定トーナメント」を3試合連続KOで制し、悲願のK-1王座に就いた。戦績は35勝(28KO)9敗1分で、現在9連続KO中。
しっかり華のある試合をすることがチャンピオンの定義
――K-1王者として初の試合、そして9カ月ぶりとなる試合が決定しました。
「正直、今回はみんなが望む、ワクワクするようなカードとはちょっと違うかなと思っています。でも対戦相手は関係なくて、自分のパフォーマンスとかスキル、レベルの凄さを見せる方にマインドを置いています」
――木村選手は今回の試合をそういった目線で捉えているわけですね。
「割り切りかもしれないですけど、そう捉えていますね。ただ勝負に絶対はないし、アビラル選手もちゃんと戦績を残している強い選手なので、油断することなく、しっかり対戦相手を研究して、自分自身のレベルを上げることに専念しようと思っています」
――外国人選手の入国が制限される現在、対戦相手の選出が難しいところはありますよね。
「でも、だからといってファイターは自分のキャリアをテーマのない試合に捧げてもよくないし、リスクを負う部分もあるんですけど、こういうところでもK-1王者としてしっかり盛り上げる。ファンの心に残る試合をすることも仕事だと思っています。繰り返しになりますが、そういう意味でも自分のパフォーマンスを上げることにモチベーションを持っていく試合です」
――改めて木村選手が思うK-1王者のあるべき姿を教えてください。
「K-1王者は絶対負けないというのは大前提として、アグレッシブな試合であったり、エンターテイメントであったり、しっかり華のある試合をすることがチャンピオンの定義だと僕は勝手に思っています。なのでその定義から自分もブレることなく、しっかりやっていきたいですよね」
――試合から離れていた9カ月間、ご自身の進化・成長はいかがですか?
「3月のトーナメントが終わってからの進化で言うと、攻撃力であったり、自分の武器がどんどん伸びていると思います。それとディフェンス面やファイターとしての引き出しの多さ、そういうものも試合としての面白さや格闘技の魅力に繋がる部分だと思うので、テクニカルな面もしっかり強化をして、ファンをいろんな方向から楽しませるファイターになろうというのが僕の思いです。今はそういう練習・準備をしています」
「自分のキャリアは全盛期どころかまだ始まったばかりだと思っているので、まだまだ伸びる…というかダメなところもいっぱいあるので、そこを改善しながら毎日毎日練習しています」
――対戦相手のアビラル選手は記者会見で「木村選手のパワーはすごいと思うが、同じ人間ということで自分もパワーはあるし、そこに自信もある」と発言していました。それを聞いてどう思いましたか?
「覚悟も決まっているというか、僕のことも全く恐れていない素振りも見せているので、今まで戦った10戦、こんなにハードなパンチを打つヤツはいなかったなと後悔させるような試合をしたいと思います。そして、ファンや格闘家のみんなにもズシンと心に食らわすような試合をしたいです。これが格闘技だぞということを改めて思い出してもらうような試合をしたいと思います」
――それでは最後にファンのみなさんに向けてメッセージをお願いします。
「この素晴らしい一年を最後にぶちかまして、みんなを楽しませたいと思っています」