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【RIZIN】伊藤盛一郎「どんなに血だらけになろうが最後に勝つのは自分」=4月21日(日)「RIZIN.15」横浜アリーナ大会でマネル・ケイプと対戦

2019/04/11 11:04
【RIZIN】伊藤盛一郎「どんなに血だらけになろうが最後に勝つのは自分」=4月21日(日)「RIZIN.15」横浜アリーナ大会でマネル・ケイプと対戦

4月21日(日)横浜アリーナで開催される「RIZIN.15」にて、マネル・ケイプ(アンゴラ)と対戦する伊藤盛一郎(リバーサルジム横浜グランドスラム)が公開練習。松花征也を相手に3Rのミット打ちとマススパーリングを行った。

第3代ZSTフライ級王者の伊藤は柔道出身。グラップリングマッチで所英男にポイント勝ちするほどの組み技の力を持つが、度重なる怪我により、2017年4月の才賀紀左衛門戦の判定勝ち以降、出場が流れていた。

2018年10月にはZSTノンタイトル戦で、現王者の竿本樹生と対するも2R判定負け。「折った鼻を気にして踏み込めなかった」ことを後悔しており、2年ぶりのRIZINで「どんなに血だらけになろうが鼻が折れようが、しっかり戦って最後に勝つのは自分」と強い決意を見せた。

六角橋中学時代の先輩には、リオ五輪100kg級銅メダリストの羽賀龍之介がおり、4月6日の柔道・全日本選抜体重別選手権で、2017年世界王者のウルフ・アロンを破り初優勝を遂げた羽賀の姿に、「自分と似た苦しい状況を知っている。怪我から復活した龍君に続きたい」と、地元横浜開催となるRIZINに向け、意気込みを語った。



──練習では得意のグラップリングを封印したのか、打撃中心でした。

「そうですね。先日、K-1の『K'FESTA.2』に出た(松花)征也君が自分と同い歳なんですけど、ついこないだからグランドスラム横浜所属になってくれて、いつも打撃で相手してくれていてボコボコにされているので、今日もやられているところを見せようかなと(笑)」

──RIZINでは、2017年4月の才賀紀左衛門戦で判定勝ち以来となります。現在の体重やコンディションはどうですか?

「体重は順調で58.0kg契約はちょっといつもより重い(※ZSTフライ級は-56.7kg)というのはありますけど、いつも心配される怪我もなく(苦笑)、激しい練習も土曜日(6日)のスパーで終えたので、あとは調整なので大丈夫かと思います」

──横浜アリーナ大会は地元開催となりますが、周囲からの期待も感じますか。

「はい。みんな来てくれて。地元の横浜で出られるのはすごく嬉しいし気合が入るんですけど、自分よりも周りの地元の方々が『盛一郎が出るなら皆んなを誘っていくぞ』と言ってくれているので、そこが一番嬉しいですね」

──どんな試合を見せたいですか?

「前回のZST(10月28日王者・竿本樹生に2R判定負け)は鼻を折れてからの復帰戦ということもあって、ちょっと怪我したくないなというのが心のどこかにあって……それでいつもだったら踏み込めるところが踏み込めていなかったんで、自分の動きができていませんでした。今回はもう、後のことを考えずにこの試合で顔がぐちゃぐちゃになってもいいくらいの気持ちを作ってきました。どんなに血だらけになろうが鼻が折れようが、しっかり戦って最後に勝つのは自分なんで」

──マネル・ケイプ戦に向け、どんな対策をしていますか?

「立っても寝てもどこでもやってやろうかなと思っています。しばらく試合していない間に必殺技が増えたので、立ちでも寝技でも見せていない技があるので、どれかを出して勝てたらと思います」

──それは内緒ですか?

「はい、内緒です。今は言いたく無いですね(笑)。一撃必殺なので、みんなびっくりすると思いますね」

──ケイプ選手はイアン・マッコール戦の勝利後は、黒星が先行していますが、堀口恭司選手、朝倉海選手、佐々木憂流迦選手と強豪相手が続き、中村優作選手には3R、一本勝ちしています。どのようにとらえていますか。

「最初の頃は何をやってくるかわからない荒々しいイメージでしたけど、だんだん最近は普通に上手くて強い選手だなと。今までやってきた相手の中で、一番強い相手だと思っています」

──フィニッシュするのが難しい選手になってきていると思います。

「抑え込んで判定で勝とうと思えば出来なくは無いんですけど……RIZINのデカい舞台でそれで勝っても何も面白く無いでしょうし、自分も嬉しくないです。しっかり決着つけたいなと思います」

──最近、柔道の羽賀龍之介選手の勝利(リオデジャネイロ五輪銅メダル。4月6日の柔道・全日本選抜体重別選手権で、2017年世界王者のウルフ・アロンを破り初優勝)をリツイートしてましたが?

「(六角橋)中学校の柔道部の二つ上の先輩です。自分が2年前の横浜大会に出た時、試合前に道場の先輩達と一緒に『盛一郎、頑張れよ』って応援のビデオメッセージをくれました。龍くんも肩を脱臼して手術したりとか、怪我に悩まされていた時もあって自分と似ている部分があって、こないだの全日本選抜で復活の初優勝をしてすごいなって。自分もそれに続きたいと思います」

──得意の柔道技も出るかもしれない?

「背負い投げとか出ちゃうかもしれないですね(笑)」

──同日のRIZINの会見は見ましたか?

「途中からですが見ました。天心くんと大雅くんが並んでいたので、この2人がやるのかなと思ってみていました(笑)。パッキャオの推薦選手も出て、年末に向けて、今年もRIZINがどんどん盛り上がっていきそうで楽しみですね」

──そこに向けて伊藤選手も参戦していきたい?

「そうですね。でもこの勝負勝たなければ、そんなこと言ってられないので、まずは4月21日に集中していきたいと思います」

──インスタLIVEを見ていたマネル選手よりコメントが届きました。

マネル「練習というより、子供の遊びだな。全然、攻撃性を感じない。俺と試合したければもっと闘争心を出さなきゃダメだ」

「なんかTwitterで『蟻を潰す準備ができた』と言っていましたけど、『お前は蟻を潰すのに準備がいるのか』と。蟻んこにやられるライオンって相当かっこ悪いですよね。当日はそれを見せてやろうかと思います」

◆勝村周一朗(リバーサルジム横浜グランドスラム主宰)

「盛一郎は怪我せずここまで来れたのが何よりです(微笑)。前回、前々回と、ここまでたどり着けなかったので。練習環境も2年前より良くなって、立ち技の選手も出てきて全体のレベルが上がっています。対戦相手のケイプ選手は色物に見られがちですけど、AKAでの練習も積んでどんどん強くなっている選手。ちゃんと総合ができるようになっています。その分、以前の何がくるのか分からない方が怖かったところもあります。型にハマってくれれば、こちらの作戦も決まると思います」

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