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インタビュー

【RIZIN】朝倉未来の「癖を伝えて」に斎藤裕「ありがとうございます」「乱されることはない」=11月21日(土)大阪

2020/11/11 18:11
 2020年11月21日(土)の『RIZIN.25』(大阪城ホール)で、RIZINフェザー級(66.0kg)王座決定戦(5分3R ヒジあり)を、朝倉未来(トライフォース赤坂)と争う修斗世界フェザー級王者・斎藤裕(パラエストラ小岩)が11日、都内所属ジムにて公開練習を行った。  元修斗世界バンタム級王者の上田将勝を相手に、3分1Rのグラップリングの打ち込みを披露した斎藤は、その後の囲み取材で、朝倉未来からの「自分は左ローから入ることが多いと伝えて」の言葉に、「ありがとうございます」と笑顔。試合前の煽り言葉のやりとりに「自分を乱すことはない」と語った。  相手より上回っている点を「根性」という斎藤は、「格闘技に関しては、練習も試合もほんとうに嘘が無くやってきたつもり。これまでやってきたことに自信を持って当日は試合に臨める」と、落ち着いた表情で語った。 自分から主導権を取りたいと思っています ──11月21日の試合まであと10日、減量含め、コンディションはいかがですか。 「体重も全く問題なく、コンディションもいつも通りで試合に臨めます」 ──公開練習のパートナーは、上田将勝さんでした。今回の試合に向け、出稽古含めどのように練習環境を整えてきましたか。 「こういうコロナの状況なので、(パラエストラ小岩では)選手同士で連絡を取り合ってやっています。出稽古ではCAVEさんによく行かせていただいていますね。石渡(伸太郎)選手、CAVEの若手選手と練習してきました」 ──対戦相手の朝倉未来選手の試合は見返しましたか。 「試合はその都度ずっと見ているので、特別に見返してはいないですね。相手に集中するよりは自分に集中するような感じです」 ──ファイターとしての印象を教えてください。 「試合は冷静だなという印象ですね。無理をしない。しっかり相手を見ている。“ここを攻めたら行けるな”というところを、試合前からも対策をしてきていると思いますし、試合の中でも見つけて集中して攻める。すごく効率のいい戦い方をするなという印象です」──なるほど。本日は午前に朝倉未来選手の公開練習がありました。ご覧になりましたか。 「今日は朝からバタバタしていたので全く見ていません」 ──斎藤選手の試合を「直近3試合くらいは10回ずつくらい見た」そうです。 「おおー。映像をどれだけ見るのかは選手によりけり、だと思うんですけど、しっかり対策なり研究はされているんだろうなとは思いますね」 ──その上で、未来選手は「自分は左ローから入ることが多いので伝えておいてください」とのことでした。 「おおーそうですか。分かりました、ありがとうございます(笑)と伝えてください」 ──斎藤選手からは、対戦相手に何かアドバイスはありますか。 「僕に対してこういう攻めがいいと? 言うことはないです(笑)。面白いですね。左の蹴りが得意だなというのは過去の試合でもそうなので、蹴ってくるだろうなとは思っています」 ──さて、今回の試合、フェザー級の王座がかけられていることについてはどうとらえていますか。 「フェザー級の初代王者なので、この先ずっと名前が残っていくでしょうし、試合映像もこの先ずっと残っていくと思うので、タイトルマッチをやりたくてできるものでもないですし、このチャンスを逃したくないなとは思っています」 ──このような公開練習は初めて、でしょうか。 「公開練習は初めてですね。普通の練習風景というか(笑)。特別なことはしていないです。(相手が)見ることになるだろうなとは思っていますが、見せられることをやっているので問題ないです」 ──試合前からこういった心理戦は、修斗の試合ではあまり無かったかと思いますが、今回のような状況をどう受け止めていますか。 「正直に言うと、すべての彼の発言を追っているわけではないので(笑)、自分としてはやりとりになっていないような気がしています」 ──トラッシュトーク的な言葉を聞いたとしても乱されるようなことはない? 「そうですね。自然と(相手の声が)入ってくることはありますけど、自分から探して何て言っているんだろうと探すことはありませんし、そこまで自分を乱すことはないと思っていますね」 ──今回、普段と違ってメインイベントで気を付けたいと思っていることはありますか。 「大阪城ホールも初めてで、結構、戦前の注目度もいろいろなところで盛り上がっているみたいなので、いい試合、いい作品にしたいなという思いはありますね。気負わずに自然体で行けたら。どの試合も一緒で全部大事な試合だと思っています」 ──斎藤選手がこれまで戦ってきた選手と比べて、朝倉未来選手の実力をどのようにとらえていますか。 「そうですね……自分でも言ってますけどRIZINで7連勝ですか。やっぱり勝ち続けている選手って何かあると思うんですよ。対峙してみないと分からないところはありますけど、一筋縄ではいかないだろうと思っています。ただ、摩嶋(一整)選手との試合も含め、修斗でやってきた試合、VTJも含め、ひとつも無駄になる試合はないと感じることができたので、彼のやってきたことと自分のやってきたことと比べても、全く劣ることはないと思っています」 ──事前の動画では「修斗の正当の叩き上げ」と「路上の成り上がり」という構図でした。ご自身ではどう感じていますか。 「僕は自分をエリートだとは思っていないので、アマチュアでも勝ち負けを繰り返して、それでも試合を重ねてちょっとずつ強くなってきたので、最初から自分にすごく強さに自信を持っていたわけではなくて……宗教闘争と言われると……そういう風に周囲は見ているということですよね。その観方は面白いと思いますけど、僕はあんまり……彼とは違う人生を歩いて来たとは思っています。格闘家としても」 ──斎藤選手は、格闘技で何を信じて目指してきましたか。 「格闘技に関しては、練習も試合もほんとうに嘘が無くやってきたつもりです。今まで自分がやってきたことを信じられないと、今回の試合、自信を持って戦えないと思います。なので、これまでやってきたことに自信を持って、当日は試合に臨めると思います。そこまで自分を作っていきたいと思います」 ──どんな試合になると考えていますか。 「うーん、やってみないと分からないですね。向こうがどう出てくるかも分からないんですけど、自分から主導権を取りたいとは思っています。チャンスがあれば行きたいなと思っています」 ──相手より上回っていると感じている点は? 「根性です」 ──全ラウンドを通して、その「根性」が途切れることは無いと。 「うん、結局、いろいろ言い合っても戦いなので、試合なので、リングの上での5分3R、そこがすべてだと思っていうので、そこにかける思いが、相手を上回るという気持ちはあります」 ──修斗の看板を背負って戦うという気持ちもありますか。 「そうですね。ベルトを持っているので、それは自然とついてくるものだと思いますし、周りの方もそう思っているでしょうし、自分自身もそういう思いはあります」 ──海選手が扇久保選手に勝ち、堀口恭選手、佐々木憂流迦選手にも勝利し、未来選手は日沖発選手、リオン武選手に勝っていて、朝倉兄弟は修斗勢に連勝していますが、その状況を食い止めたいという気持ちはありますか。 「うーん……結果的にそういう風になっているだけで、僕も扇久保さんも彼らと巡り合っただけだと思いますし、見方はそれぞれお任せで、あとは試合で決着をつけるということだと思います。僕はそこまで深く受け止めていません。僕は朝倉未来選手との戦いに集中していますね」
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