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【K-1】約1年ぶりの試合に臨む大和哲也「この1年間の空白の全てを全身全霊でぶつけたい」

2020/11/10 23:11
【K-1】約1年ぶりの試合に臨む大和哲也「この1年間の空白の全てを全身全霊でぶつけたい」

キックボクシングに取り入れている合氣道を公開練習で披露した大和 (C)K-1

 2020年12月13日(日)東京・両国国技館『K-1 WORLD GP 2020 JAPAN』で、Krushスーパー・ライト級王者の佐々木大蔵(K-1 GYM SAGAMI-ONO)と対戦する元WBCムエタイ世界スーパー・ライト級王者の大和哲也(大和ジム)が公開練習を行った。

 昨年12月の不可思戦以来、約1年ぶりの試合になる大和。年が明けてからもコロナの影響で、練習ができない時期が続き「試合もなくてもどかしい空白期間でした。今回試合が組まれて試合のありがたさを感じました」と話す。

 自身が運営するジム『GRATINESS』も「コロナで退会する会員さんもいました」という大和だが「その原因を色々と考えていく中で退会の理由をコロナだけにしてはダメだなと。原因は違う理由もあるはずだと思うし、色々な物事の見方をしたりする事が出来ました」と前向きにとらえている。


 公開練習では通常のミット打ちではなく、大和が練習の一環として取り入れている合氣道の動きを披露した。大和は「週一程度で稽古はしていましたし、日々の生活=合氣道です」と合氣道を学ぶ理由を明かす。

「合氣道の稽古をやった意図は身体の姿勢、ブレない姿勢、そして姿勢を整える、力を抜く、ですね。(合氣道を続けることで)身体の使い方がK-1にも使えるし、それが“合氣ック”となって、さらに深めていけていると思います。もちろん合氣道を学ぶことで心の部分にも影響があります。メンタルが強いだけでもダメですし、身体が強いだけでもいけない。どちらも強くなければいけないと思います」

 対戦相手の佐々木大蔵は昨年6月から5連勝中、現在はKrushスーパー・ライト級王者にも君臨している。大和は佐々木を「オールラウンダーな感じがします。練習で強いタイプと聞いてますし、僕もそう言われたりするのですが、佐々木選手からは見た目じゃない強さ・目に見えない強さを感じます」と分析する。


 対戦カード発表会見では大和・佐々木ともに自分の格闘哲学について話す場面もあった。この日の公開練習でも大和は自身が格闘哲学を熱弁する。

「実は生前父に自分の名前『哲也』の由来を聞いたことことがあって、その時に『哲学をもって諭すなり』と説明されたんです。それは人生の中で発していくことだと考えていて、自分の中では“自分教”と呼んでいるんですけど、いろんな宗教がありますけどゴールは同じだと思います。(佐々木にはシンパシーを感じる?)感じますね、まずはリングで佐々木選手のことを感じたいですが、いつかは飲みながら話してみたいですね。

(どんな試合をイメージしている?)まだ想像できないですが、会長からは接戦・削り合いになるだろう、と。個人的には『一撃!』と行きたいですが、相手の攻撃をもらうとダメなんで、流れの中で上手くやりたいですね。試したい事もあるので。この1年間の空白の全てを全身全霊でぶつけたいです」


 9月のK-1大阪大会では同世代の山崎秀晃が安保瑠輝也をKOして、K-1スーパー・ライト級王座に就いた。大和も「同世代の王座戴冠は刺激しかない」とベルトへの想いも強くなった。

「大阪大会は生で観戦してました。同世代の王座戴冠は刺激しかないです。山崎選手とは僕が今のK-1に出る前から面識がありましたし、僕のWBCムエタイのタイトルマッチを見に来てくれたこともあって、パワーをもらいました。(ベルトへの想いは強くなった?)もちろんです。僕はベルトを獲るためにK-1に来ましたから。僕の場合は誰かを倒したいじゃなくて、最終的にベルトを巻くのが目的です。今回の佐々木選手はKRESTの選手で、Krushの現チャンピオン。ここで僕が勝てば兄貴分の山崎選手も黙っていないでしょう。僕としてもここは負けられないし、これ以上価値を落としたくないです。中年の星として頑張ります」

 最後に大和は「あと約1か月で両国大会です。心も身体も最高の状態に仕上げて全身全霊、一撃必倒で勝ちます」とファンにメッセージを送った。

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