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【Bellator】UFCからBellatorへ──マヌーフをTKOに下したコーリー・アンダーソン「強い相手を倒した人間にちゃんとスポットが当たるような場を選んだ」

2020/11/10 12:11
【Bellator】UFCからBellatorへ──マヌーフをTKOに下したコーリー・アンダーソン「強い相手を倒した人間にちゃんとスポットが当たるような場を選んだ」

(C)Bellator

 2020年11月5日(日本時間6日)米国コネチカット州アンカスビル・モヒガンサンアリーナにて、「Bellator 251: Manhoef vs. Anderson」が開催され、メインイベントで、UFC10勝5敗のコーリー・アンダーソン(米国)が、メルヴィン・マヌーフ(オランダ)を2R 2分34秒、TKO。Bellator初陣を白星で飾った。

▼ライトヘビー級 5分3R
×メルヴィン・マヌーフ(オランダ)
[2R 2分34秒 TKO] ※ヒジ打ち
○コーリー・アンダーソン(米国)

 元UFCライトヘビー級4位のアンダーソン(米国)は、2度NCAAオールアメリカンレスラーとなった強豪。2018年4月のパトリック・カミンズ戦以降、グローバー・テイシェイラ、イリル・ラティフィ、ジョニー・ウォーカーを相手に4連勝も、2020年2月、のちにUFC世界ライトヘビー級王者となるヤン・ブラホヴィッチに1R KO負け。Bellatorに新天地を求めた。

 対するメルヴィン・マヌーフは、元Cage Rage世界ライトヘビー級王者&元IT'S SHOWTIME 85kg MAX世界王者。日本のK-1 WORLD GP、HERO'S、DREAM等でも活躍。2017年10月に自身が主催する「World Fighting League」でレミー・ボンヤスキーと再戦で判定勝利し、引退を宣言したが、2019年6月の「Bellator 223」で復帰。ケント・カウピネン(英国)に判定勝利、2019年10月の「Bellator 230」でヤニック・バハチ(英国)にも1R TKO勝利で2連勝を遂げている。

 試合は、序盤から両足タックルを決めたアンダーソンが、2Rにもマヌーフをダブルレッグでテイクダウン。しっかりグラウンドで抑え込んでの強烈なエルボー連打で、TKO勝ちを収めている。

 キックボクシングで52戦38勝14敗、MMAで50戦32勝15敗の戦績を誇る“欧州の狂拳”を完封したアンダーソンは試合後、“レジェンド”との対戦の想い、UFCからBellator入りした心境や今後について、印象深い言葉を残している。

 会見で完勝だった試合内容について、「メルヴィン・マヌーフはキックボクサーでストライカーだ。その点では危険だと分かっているけど、ここはMMAだからね。この階級にいる他のストライカーはもちろんのこと、柔術やレスリング、柔道とかに長けたトップのMMAファイター達とも対戦して、自分のMMAファイターとしての能力を試したい。コーチのニック・カトゥーンとシンプルに行くというプラン通りに戦ったんだ。マーク・ヘンリー(※ともにニュージャージーの名将フランキー・エドガーらを指導)からスパーリング通りにやるようにという声も聞こえていた」と、トータルファイターとしての完成度の高さで上回っていたことを語ったアンダーソン。

 マヌーフについては、「対戦相手をリスペクトすることは、スポーツマンシップそのもので、MMAにおいては良い試合をして勝とうが負けようが、ケージの中の時間を共有した相手に対しては自分と戦ってくれたことに感謝してお互いに敬意を感じるものだろう。メルヴィン・マヌーフはレジェンドであり、彼の築いてきた歴史というものがある。それに彼に敬意を払うことで彼の周囲の人やファンもまた自分をそう扱ってくれるだろう」と、敬意を持って戦ったことを語った。

 かつてフリースタイルレスリングでオリンピックチームのトライアウトを受けるために練習を積んでいたアンダーソンは、ベン・アスクレンの誘いを受けてMMAを始め、2013年3月にマット・ヒューズの目前で、プロデビュー戦を戦った。2014年には「The Ultimate Fighter」シーズン19で優勝。オクタゴンで2018年から2019年にかけて5連勝を含む10勝5敗の好戦績も、ブラホヴィッチ戦後、自らリリースを要求し、UFCを離れた。

「7年もいたUとFとCっていう3文字が頭にこびりついてなかなか取れないことがキツかったけど、実際そんなことは全く意味がない。自分がBellatorと契約したという選択は正しかった。プレッシャーというのは自分自身のなかにあるものだけで、メインイベントで良い試合をして勝てるかどうかが重要だった」と、“元UFC”の肩書きにプレッシャーを感じたものの、新たなマットで結果を示すことに集中していたという。

 オクタゴンからサークルケージへ。決断はアンダーソンにとって「正当な評価」を求めてのものだった。


2018年7月、UFCで当時ライトヘビー級3位のグローバー・テイシェイラに判定勝ちしたアンダーソン(C)Jeff Bottari/Zuff LLC via Getty Images

「マット・ヒューズに導かれた最初のMMAキャリアで、1対1の戦いを制する意味というのは、最高の相手を倒して自分がのし上がることだったのに、3位、4位のランカーを倒しても自分は9位、10位とされるのは納得がいかなかった。そういうランキングが存在せず、強い相手を倒した人間にちゃんとスポットが当たるような、自分を正当に評価してくれるところを選んだんだ。政治的なことを気にする必要もなく、人気がどうこうでやる必要もなく、誰と戦うことにチャンスがあるのか、負ければ帰ってやり直し、勝てばその先がある──そういう状況が今ありがたいと思っている」

 Bellatorライトヘビー級戦線もUFCやRIZINからの参戦組も加わり、強豪が揃ってきた。アンダーソンが目指すのはもちろんベルトだ。

「フィル・デイビス、ワジム・ネムコフという、ベルトを争う2人の勝者とやりたい。自分はそう言ってもいいよね。ライアン・ベーダーはヘヴィー級で、もし彼が205ポンドだったらやっただろうけどいないし。リョート・マチダは負けたばかりだから彼とやる意味はない。勝者とやりたい。フィルとネムコフではネムコフのほうが技術的に優っていると思うけど、ネムコフが勝てば彼とやりたいし、フィルが勝てばフィルとやりたい。とにかくベルトを壁に飾りたい。そのことを夢見てきた。毎朝目が覚めたときにそのベルトを眺めて『俺はやったぞ』と言いたいんだ」

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