キックボクシング
レポート

【REBELS】ぱんちゃん璃奈、初のメインは判定で完勝も「いつもKOできなくて申し訳ないです」

2020/11/08 21:11
「REBELS.67」2020年11月8日(日)東京・後楽園ホール ▼メインイベント(第9試合)47kg契約 3分3R延長1R BLACKルール〇ぱんちゃん璃奈(STRUGGLE/REBELS-BLACK 女子46kg級王者)判定3-0 ※30-28×3×MARI(ナックルズGYM/元ミネルヴァ ピン級王者) 2019年2月のプロデビュー以来、8勝(1KO)無敗の快進撃を続けるぱんちゃんの今回の対戦相手は、元ミネルヴァ・ピン級王者MARI。2018年4月に百花を破り、NJKFミネルヴァ初代ピン級王座を獲得。シュートボクシングではMIO、MISAKI、女神といったトップクラスと拳を交えてきた。前戦は7月のRISEに参戦し、小林愛三に敗れている。 前回の王座決定戦ではダブルメインイベントの第1試合だったぱんちゃんだが、今回は初の単独メインとなった。  1R、ぱんちゃんは右ロー2発で先制。MARIがパンチを放とうとすると前蹴りを放つ。MARIのパンチを空振りさせると右ストレートをヒット。MARIも右フックでお返し。右ローからの4連打を当てたぱんちゃんはニヤリ。ワンツーから右ロー、ワンツーから左ミドル。MARIも右フックを打ち返す。  2R、ぱんちゃんは右ロー、そしてワンツー。MARIも右ストレートを放つが両者とも距離が近すぎてクリンチが増える。するとぱんちゃんはパンチから蹴りのラッシュで展開を変える。右ローから右フック、前蹴りの連打。  3R、打ち合いに来るMARIにぱんちゃんもパンチ連打で応戦。ぱんちゃんは右ロー、右ミドル、左ミドル、前蹴りで迎え撃つ。ワンツーとミドルを織り交ぜるが、どうしてもクリンチが多くなる。ぱんちゃんの右ストレート、右ミドルが決まったところで試合終了。  判定3-0でぱんちゃんが初の単独メインイベントを勝利で飾り、デビュー以来の連勝記録も「9」に伸ばした。しかし、ぱんちゃんの表情は冴えない。「メインイベンターとして全然ふさわしくない試合をしてしまったと思います。いつもKOできなくて申し訳ないです。これからREBELSを引っ張っていける選手になれるように強くなっていきます」と、これからを見て欲しいと語った。 [nextpage] ▼セミファイナル(第8試合)59kg契約 3分3R延長1R REDルール〇安本晴翔(橋本道場/REBELS-REDフェザー級王者)KO 2R 2分38秒 ※後ろ蹴り×BEN"侍"Y'ZD(Y'ZD GYM)  安本は少年時代からアマチュアで150戦以上を経験し、24冠王に輝くなど活躍。2016年6月に16歳でプロデビューを果たすと、6戦目でREBELS-MUAYTHAIスーパーフライ級王座、2018年12月にはINNOVATIONスーパーバンタム級王座を獲得した。2019年2月にシュートボクシングのリングで迎えた14戦目で初黒星を喫したが、6月のREBELSでは栗秋祥梧を破りREBELS-REDフェザー級王座を戴冠。  8月のKNOCK OUTでは古豪・駿太、10月のKNOCK OUTではWBCムエタイ日本統一フェザー級王者・新人を初回KO。11月のイノベーション岡山大会ではプレム・T.C.ムエタイも初回KOで下してWPMF世界フェザー級暫定王座を獲得し三冠王に。2月のKNOCK OUTでは元ラジャダムナンスタジアム認定スーパーフライ級6位ダウサイアム・ノーナクシンからも勝利を収めている。17勝(7KO)1敗2分で現在7連勝中。  対するBENは『スックワンキントーン』でライト級王者になっている在日タイ人選手。戦績は50勝(11KO)11敗5分。  1R、サウスポーの安本は左ハイ、左ミドル、右顔面前蹴りと徹底した蹴りでBENを近付けさせない。かと思えばいきなり右ストレートを打ち下ろし、続く右フックでダウンを奪う。安本は連打で一気に襲い掛かると右ストレート、右ヒジ、笑顔を浮かべながら打ち合いに行き、左右の強打を叩き込むがBENはタフだ。BENのパンチと蹴りは全でかわし、右フックを打ち込む安本。  2R、蹴り合いから右ストレートをヒットさせる安本だが、BENも左フックをヒット。意表を突く左ボディをめり込ませた安本だが、BENは下がらずパンチ&ローで前へ出てくる。ハイキックの空振りからそのまま回転しての後ろ廻し蹴りは空振りに終わった安本だったが、その直後に放った右後ろ蹴りがズバリと決まり、安本が見事なKO勝ちを飾った。  安本はマイクを持つと「何も考えてないんですけれど、しっかり声を張って喋れるように頑張ります。BEN選手は打たれ強くて1Rで倒せるかと思ったんですが倒せなかったので焦っちゃったんですが、後ろ廻し蹴り…後ろ蹴りでKOできてよかったです。REBELSの安本晴翔として覚えてもらいたくて、僕、一応チャンピオンなんで」と、いつもより頑張ってコメントした。 ▼第7試合 64kg契約 3分3R延長1R REDルール〇良太郎(池袋BLUE DOG GYM/REBELS-RED ライト級王者)KO 3R 2分12秒 ※3ノックダウン×北川“ハチマキ”和裕(PHOENIX/元REBELS-MUAYTHAIスーパーライト級王者、元REBELS-MUAYTHAIライト級王者)  良太郎はパンチと首相撲からのヒザ蹴りを武器に、2017年11月にREBELS-MUAYTHAIライト級王座を獲得。2019年2月には初防衛にも成功している。しかし、2019年8月に雅駿介、2020年2月にスアレックに敗れ連敗中。今回の試合に再起を懸ける。座右の銘は「潰せ、壊せ、破壊せよ」。また、街を歩けば高確率で職務質問をされるという逸話を持ち、“千の職質を受けた男”としても知られる選手だ。戦績は11勝(4KO)13敗5分。  北川は1986年6月19日、埼玉県さいたま市出身の34歳。高校時代にボクシングを経験し、法政大学2年の時にPHOENIXに入門。2007年にハチマキのリングネームでプロデビューした。2013年7月『REBELS.17』でREBELS-MUAYTHAIライト級王座決定戦に勝利して初代王者に。2015年1月には『REBELS.33』でREBELS-MUAYTHAIスーパーライト級王座決定戦に勝利して初代王者となり、2階級制覇を達成した。2018年8月、病から1年9カ月ぶりの復帰を果たすとリングネームを北川“ハチマキ”和裕に改名。  今年6月のNKBで引退試合をする予定が、コロナ禍により中止。来年に延期されたことで、北川が愛し、北川が愛されたREBELSでの「REBELSラストマッチ」が実現。かつて北川が巻いたREBELS-MUAYTHAIライト級の現王者、良太郎(池袋BLUEDOG GYM)と対戦する。戦績は37戦16勝(2KO)17敗4敗。身長175㎝。  1R、ワンツーで前に出る良太郎に北川は右を打ってから組み付き、ヒザをボディと太腿へ。これを徹底して行い、良太郎はほぼ何もできない。  2R、左右フックを顔面とボディへ打つ良太郎に北川はヒジから組み付いてのヒザ。良太郎も組み勝負に応じてヒザを蹴り、離れ際にパンチを見舞う。北川はロープを背負いながらも左、右とストレートをヒットさせる。  3R、パンチで前へ出る良太郎は組み付いてのヒジとヒザ。北川も負けじとヒザを蹴り返すが、良太郎の右ヒジでダウン。続いて前蹴りで北川が前へ身体を折り、良太郎の左右ボディで2度目のダウン。最後は左ボディからの右ストレートに崩れ落ち、良太郎のKO勝ちとなった。  良太郎は「僕の前にチャンピオンになった偉大なチャンピオンです。REBELSのリングはこれで最後ということなので惜しみない拍手をハチマキ選手に送ってください」とマイクで訴える。  北川はマイクを持つと「負けてしまってマイクを喋らせてもらうのは申し訳ないですが、引退前に自分がチャンピオンになって育ったリングに上がれて本当に良かったです。ずっと勝ててなくて、それでもみんなが応援してくれてなんとかもう一回勝つところを見せたかったんですけれど、僕の力不足でそれができず本当に申し訳ないです。勝つことは出来なかったですが、僕がここまで続けてきたことに後悔はないですし、間違いはないと思っています。  僕が続けてこれたのは皆さんがいてくれて応援してくれて、もう一回勝つところを見せたかったからです。皆さんが今大変な状況の中で来てもらって感謝しています。力を与えられるような、元気を与えられるような試合をしたかったんですが、こんな結果になって申し訳ないです。REBELSで試合をするのは最後ですが、来年もう一度NKBで引退試合を行わせていただくので、そこでも僕は勝つところを見せるためにやろうと思っています。何度も心が折れそうで好きでやっていたはずのキックボクシングがずっと辛くて。でももう一回勝つところを見せたいんです。まだ日程は決まっていませんが、来年ここに見に来てくれたらと思います。最後にREBELSに上がれてよかったです」と、何度も声を詰まらせ号泣しながら語った。 [nextpage] ▼第6試合 REBELS-RED 55.5kg級王座決定トーナメント準決勝〇小笠原瑛作(クロスポイント吉祥寺/ISKA K-1ルール世界バンタム級王者)判定2-0 ※30-29、29-29、30-28×宮元啓介(橋本道場/INNOVATIONフェザー級王者)※小笠原が決勝へ進出。  小笠原は昨年8月の江幡塁戦、11月のサオエーク戦と連敗を喫したが、今年1月にタイのオトコー3スタジアム、2月にルンピニースタジアムで勝利を収めて復活。9月の1回戦では壱・センチャイジムを崩し技でマットに頭を打ち付けてダウンを奪い、最後は右フックでKOしている。  宮元は小学4年生から空手を始め、数多くのタイトルを獲得。2010年1月、MA日本キックボクシング連盟でプロデビューし、WBCムエタイ・インターナショナル・スーパーバンタム級王者を始め、これまで6本のベルトを獲得している。志朗、内藤大樹、那須川天心、工藤政英、江幡塁など国内55kg級のトップ選手とはほとんど対戦経験があり、空手仕込みの蹴り技を駆使して国内55kg級のトップ戦線に長く君臨している。9月大会では栗秋祥梧を判定で降した。  小笠原とは2016年12月の『KNOCK OUT』旗揚げ戦で対戦し、3RにKO負けしており今回はリベンジマッチとなる。  1R、左ミドルを蹴るサウスポーの小笠原に宮元は徹底して右インローを蹴り返す。逆に宮元が右ミドルを蹴ると小笠原は徹底して左ローを蹴り返す。小笠原が左ミドルで快音を響かせると宮元は顔面前蹴りで応戦。  2R、右ハイを狙ってくる宮元に小笠原は左のミドルとローを蹴り分け、左ストレートと右フックも打つ。攻撃しながら右へ回り込む小笠原。宮元も前へ出て右ミドルで快音を響かせた。  3R、小笠原は左ミドルを蹴って組み付くと身体を浴びせ倒す。そして首相撲を多用。小笠原がバックハンドブローを空振りしたところへ宮元が右ハイを蹴り、小笠原が尻もちをついたがこれはスリップ。小笠原は左ミドルをヒットさせるも、バックハンドブローを空振りするとまたも右ハイを合わせられる。左ミドルを蹴りながら下がる小笠原、前へ出る宮元という展開で終了。  判定2-0で小笠原が勝利し、先に決勝進出を決めた裕典との兄弟対決が2021年2月大会で決定した。  兄・裕典は「上がってくると思っていたよ。今日の試合内容では殺されちゃいますね。いい課題を今日もらったので決勝までに仕上げて作っていきたいと思います。これからも僕たち兄弟の応援よろしくお願いします」とマイクで語る。  弟・瑛作は苦笑いしながら「こんな内容が悪くて全然満足していません。決勝に上がりたいために勝ちに徹してしまいました。お兄ちゃんとやりたくないです。2月までこの決勝はないので、もう1試合やりたいです。それか年末RIZINでもいいです。総合でもいいので挑戦します。オファー待っています」と、総合格闘技にも挑戦するとアピールした。 ▼第5試合 REBELS-RED 55.5kg級王座決定トーナメント準決勝〇小笠原裕典(クロスポイント吉祥寺/元WBCムエタイ日本統一スーパーバンタム級王者)TKO 延長R 1分25秒 ※レフェリーストップ×KING強介(team fightbull/元REBELS-MUAYTHAIスーパーバンタム級王者)※小笠原が決勝へ進出。本戦の判定は29-30、29-29、30-29。  小笠原は『ONE』に参戦して初戦でKO勝利を飾るも、海外の強豪に3連敗。日本でも2019年4月にシュートボクシングで笠原弘希、11月にKNOCK OUTで宮元啓介に敗れて泥沼の5連敗。しかし、2月のトーナメント1回戦では森岡悠樹を延長戦の末に破り、勝利をもぎ取った。  強介は2011年7月に27歳でプロデビューし、2018年2月からREBELSに参戦。2戦目でREBELS-MUAYTHAIスーパーバンタム級王座を奪取。宮元啓介とは5Rフルに激闘を演じてドロー、小笠原瑛作には判定負け、栗秋祥梧に延長で判定勝利と活躍したが、大野貴志、HIROYUKIに連敗。一時は引退も考えたが、妻の実家の三重県伊賀市に移住。育児と介護、宮大工の仕事と慌ただしい生活の中で地元の有志とチームを結成し、格闘技ジムのない地で一から環境を作ってカムバックした。トーナメント1回戦ではタネヨシホにTKO勝ちも、9月の『ROAD to ONE』では朝陽・PK. センチャイムエタイジムに判定負けしている。  1R、強介は飛び込んでの左フックを何度か繰り出すが、小笠原は組み付いてのヒザ蹴り。小笠原は打ち下ろすような左フックを放つ。  2R、ボディを攻める強介だがパンチの距離になると小笠原に組み付かれてヒザを蹴られてしまう。小笠原は自分からは右ロー。強介は左のダブルを決める。  3R、小笠原はいきなり首相撲に持ち込む。組み際にはヒジ。振りほどいて左右フックを打つ強介だが、リーチ差はいかんともしがたくパンチの距離になると組まれてしまう。強介はボディへの右ストレート。ラスト10秒、小笠原が打ち合いに応じたところで強介のフックが3発、4発と連続ヒット。そして本戦の判定は三者三様のドローに。  延長R、打ち合いに行く強介を小笠原がヒジでカット、左目上から流血させる。さらに強介の左フックに小笠原が左フックを振り抜き、ダウンを奪う。再開後、前に出る強介に小笠原が左の縦ヒジ。これでさらに強介をカットし、流血に追い込んでドクターチェックでストップ。小笠原が延長戦で強さを発揮し、決勝へコマを進めた。 [nextpage] ▼第4試合 65kg契約 3分3R延長1R BLACKルール〇鈴木千裕(クロスポイント吉祥寺)KO 1R 1分17秒 ※3ノックダウン×康弘(ゴリラジム)  鈴木はMMAファイターとしてパンクラス・ネオブラッド・トーナメント2018フライ級(56.7kg)で優勝。2019年8月の『REBELS』でキックボクシングの試合に臨み、パワフルなパンチで初回TKO勝ちを飾ると10月の『KNOCK OUT×REBELS』ではメインイベントに抜擢。二冠王・橋本悟を1R僅か45秒でマットに沈めた。  11月には耀織も2Rでマットに沈める快進撃を続けていたが、2020年2月の「無法島GRANDPRIX」1回戦で与座優貴との無敗対決に判定勝ちも、準決勝の西岡蓮太戦で判定負けを喫して初黒星。9月のKNOCK OUTで再起戦に臨み、Bigbangスーパーライト級王者・昇也にTKO勝ちして再起を飾った。戦績は6勝(4KO)1敗。 今回対戦する康弘は福岡県柳川市にあるゴリラジム所属で、2017年11月に九州のキックボクシング大会『大和』で25歳の時にプロデビュー(初回KO勝ち)。2019年4月に大和初代65kg級王座に就いた。普段は西日本鉄道の運転士兼車掌だという。戦績は4勝(3KO)3敗。  1R、両者いきなり足を止めてのフルスイングのフックの応酬。鈴木が右フックでダウンを奪う。一気にフルスイングでラッシュをかける鈴木はボディへのパンチを振って左フックでダウンを追加。  最後は康弘も粘ったが、鈴木がボディへの打ち分け、ヒザ蹴りも混ぜて右フックで3度目のダウンを奪い、予告通りの初回KOを飾った。  鈴木は「見ての通り僕は元気にしています。12月、試合を組んで下さい。僕は戦えます」と12月大会への連続参戦を大声でアピールした。 ▼第3試合 65kg契約 3分3R延長1R BLACKルール〇与座優貴(橋本道場)判定3-0 ※30-29×2、29-28×久保政哉(フリー)  久保は今回がKNOCK OUT初参戦。世界最大のキックボクシングプロモーション『GLORY』で、2017年の「ファイト・オブ・ザ・イヤー」を受賞、日本人選手唯一の専属選手契約を勝ち得た選手だ。GLORYフェザー級トーナメントで準優勝の実績も持つ。その主武器は、サウスポースタイルからの強烈な左ミドルキック。  与座は2016年極真会館『第33回全日本ウェイト制空手道選手権大会』軽量級を19歳で制し、2017年には軽量級世界王者に。2018年4月の第35回全日本ウェイト制選手権では中量級に階級を上げて準優勝するなどトップ選手として活躍していたが、2019年3月にキックボクシングに転向。ほぼ月イチのハイペースで試合経験を積み、7戦全勝(3KO)の快進撃を続けていたが、今年2月の『KNOCK OUT』で鈴木千裕に判定2-0で敗れ、プロ初黒星を喫した。  1R、サウスポーの久保は左ミドルを狙い撃ち。与座はローを蹴りつつ、久保の蹴り足をキャッチしての攻撃を多用する。与座はたびたび後ろ蹴りを繰り出すが久保との距離が近いため失敗に終わる。  2R、与座は久保をコカしにいく。前蹴りでも転倒させる。久保が左ミドルを蹴れば与座も左ミドルを連発、さらに足払いでコカす。与座のパワフルな左ミドルに久保はパンチで対抗するが、与座のパワーに翻弄されている印象。  3R、前に出る久保に与座は左フック。ジャブ、前蹴りで突き放す与座は回り込んで打ち合いを避ける。単発ながら与座のパンチ、蹴りが久保を捉え、久保のパンチは空を切る展開が続く。最後はヒット&ウェーのような戦い方で与座が久保を判定で破った。 [nextpage] ▼第2試合 61kg契約 3分3R延長1R BLACKルール×中澤良介(TRY HARD GYM)判定0-3 ※28-30、27-30、27-30〇麻火佑太郎(PHOENIX)  9月のKNOCK OUTで古村匡平に敗れた中澤は、麻火との対戦。中澤は5勝4敗1分の戦績、麻火は7勝5敗だ。  1R、サウスポーの麻火はテコンドー仕込みのサイドキックを多用。麻火は左ミドルからワンツー、そのままパンチの連打に蹴りを交えてのラッシュを見せる。この猛攻に耐えた中澤は右ボディストレートを打つが、右を顔面に当てることがなかなかできない。  2R、麻火は後ろ蹴り、カカト落とし、ヒザ蹴り、三日月蹴りと多彩な蹴り技にパンチを混ぜてどんどん攻める。しかし顔色ひとつ変えない中澤は左ミドルを命中させ、パンチでもボディを攻めていく。麻火は二段蹴りやパンチとヒザの波状攻撃も繰り出すが、中澤は下がらず左フックを顔面とボディへ放つ。  3R、細かくパンチを顔面に当ててくる麻火に中澤は前へ出て左右のフックを叩きつける。中澤は左フックをヒットさせハイキックも狙うがこれは不発。麻火もスタミナを切らさず最後まで蹴りを出し続け、判定3-0で勝利した。 ▼第1試合 70.5kg契約 3分3R延長1R REDルール×渡慶次幸平(クロスポイント吉祥寺)TKO 2R 2分38秒 ※ヒジによるカット→レフェリーストップ〇小原俊之(キング・ムエ/J-NETWORKミドル級3位)  渡慶次はパンクラスを主戦場とするMMAファイターだったが、2017年からミャンマーの超過激格闘技ラウェイに参戦。現在まで6勝4敗5分と本場ミャンマーの選手を相手に勝ち越しており、その勝利の中には2018年6月にミャンマーの英雄ソー・ゴー・ムドーをKOした試合や、同年12月にミャンマーで開催された国際大会の『KBZ グランドファイナル』でKO勝ちして日本人2人目の同大会王者に輝いた試合も含まれる。  新型コロナウイルスの影響でミャンマーの選手が来日できない状況のためラウェイの試合が組まれず、9月の『KNOCK OUT CHAMPIONSHIP.2』でキックボクシングルールに初挑戦。NKBミドル級4位・釼田昌弘(テツジム)を左ローと左フックでダウンさせ、3R1分59秒でTKO勝ちを収めた。今回はキック2戦目に臨む。  小原は183cmの長身サウスポー。NKBの「PRIMA GOLD杯 NKBミドル級トーナメント」では1回戦でNKBミドル級王者・西村清吾を1Rわずか23秒、ヒジ打ちによるTKOで破ったが準決勝で敗退。2019年7月には新日本キックで日本ミドル級王者・斗吾と対戦し、1Rにヒジでカットして流血に追い込み左ミドルで善戦したがダウンを奪われ判定負け。今回が1年4カ月ぶりの試合となる。  1R、サウスポー同士。小原はジャブと左ロー、渡慶次も左ローで応戦する。小原が左ストレートを打ち込めば渡慶次も左ストレート。渡慶次はパワフルな左ボディストレート、右フックで襲い掛かるが小原の左縦ヒジで眉間から流血。  2Rも左ローの蹴り合い。渡慶次はパワフルなパンチを繰り出すが、小原は隙あらばヒジを打つ。渡慶次の額から鮮血が流れ落ち、ドクターチェック。再開後、渡慶次は左フックをヒットさせるが今度は左頬もカットされて流血。再びドクターチェックを受ける。  ここでレフェリーストップがかかり、小原のTKO勝ちとなった。
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