REBELSでのラストマッチを迎えた北川(左)。良太郎は現王者として「介錯する」
2020年11月8日(日)東京・後楽園ホール『REBELS.67』の前日計量&記者会見が、7日(土)都内にて12:20より行われた。
第7試合の64kg契約3分3R延長1R REDルール(ヒジ打ちあり)で対戦する、REBELS-RED ライト級王者・良太郎(池袋BLUE DOG GYM)は63.90kg、元REBELS-RED ライト級&スーパーライト級王者・北川“ハチマキ”和裕(PHOENIX)は63.95kgで計量をパス。
これがREBELSでのラストマッチ(引退試合はNKBで行う)となる北川は、「明日が引退前のREBELSでの最後の試合ということで、練習も調子よくやってこれました。練習していて『俺ってセンスないな』って改めて感じて。キックボクシングを始めて14年ですが、それでこれかって思いはあるんですが、選手だけでなく世の中の大半の人が自分のやっていることでうまくいく人の方が少ないと思うし、僕に想いを乗せてくれるのはそういう人たちだと思うので、僕が数多の凡人代表としてこの14年半の集大成を見せたいと思います」とのメッセージ。
良太郎は「計量は全員が一発でクリアー。コロナの陽性者も出ずスムーズに進行できるのは凄いことだと思う。ハチマキ選手はREBELSでの最後の試合なので、僕が介錯人。想いを全て乗せると言っていたので、僕がしっかりと叩き潰すまでは行かないけれど、2人でいいものを見せられたらと思います」と、介錯人の役目を果たしたいとする。
引退試合の前に古巣REBELSでの試合を挟むことになった北川は「元々はNKBで辞めると言っていたところでREBELSでもやらせてもらえるということで、今まで応援してくれた人がREBELSでやるのを喜んでくれた人が多かったのでそれは嬉しかったです。REBELSに出たら喜んでもらえる人がいるのは分かっていたので、もう一度できたらなと思っていたので、出ることにしてよかったです。なのでモチベーションは凄く高くやってこれました」と、応援してくれるファンを喜ばせることができたことが嬉しいという。
良太郎が“介錯人”と言ったことについては「相手として考えたら言うのは普通かなと。でも辞めるからって負けるつもりはないです。今まで続けてきたのは、もう一度勝つ姿を応援してくれる人たちに見せたいというのが自分のやる意味。負けるつもりは毛頭ない。勝つつもりで来たので、1回でいいから勝つつもりで来たので明日はそれを見せたい」と、勝利へのアツい気持ちを語った。
その言葉を受けて心を動かされたかと聞かれた良太郎は「何が動くんですか?」とニヤリ。「自分は凡人だと半数以上の人が思っているんじゃないですか。自分は指導者として何百人と教えてきましたが、才能のあるヤツに限って男は女に、女は男に走っていく。逆にどうしようもないと思っていてもチャンピオンになっている。ハチマキ選手は2階級獲っていて凡人ではない。凡人と言いながらここまで登っている選手なので、いま言っていたことは当たり前としてしか思わないですね」と、何も響かなかったと言い放つ。
さらに自分はどうかと聞かれると良太郎は「僕は凡人なんてもんじゃない。球は投げられないし、取れないし。凡人レベルで言ったらよっぽど僕の方が上ですよ。でも、凡人もずっと同じことをやっていると強靭になれるんじゃないですか」と答えた。
最後に、この試合で何を伝えたいかとの問いに北川は「伝えたいものは特にないですが、いい試合をしたい。お互いがそういう気持ちであればいい試合になると思います。良太郎選手が言ってくれたような気持ちでやってくれれば、いい試合になると思います」と、お互いに遠慮なく叩き潰すような試合をやりたいと語った。