MMA
インタビュー

【RIZIN】扇久保と対戦する瀧澤謙太「四天王の一番上を喰いたい」「泥試合になっても自分が勝つ」=11月21日 大阪

2020/11/05 19:11
 2020年11月21日の「Yogibo presents RIZIN.25」(大阪城ホール)で、扇久保博正(パラエストラ松戸)と対戦する瀧澤謙太(フリー)が5日、リバーサルジム東京スタンドアウトで公開練習。2分1Rのボクシングのミット打ちとグラップリングの打ち込みを披露し、囲み取材に応じた。  9月27日の「RIZIN.24」で金太郎(パンクラス大阪稲垣組)を激闘の末、判定で下した瀧澤は“バンタム級四天王”の1人である扇久保との対戦に、「元谷(友貴)選手と石渡(伸太郎)選手に勝っている。ということは四天王で一番上にいるので、そこを喰いたい」と、一気にバンタム級の勢力図を塗り替えるつもりであることを語った。  前日の公開練習では扇久保は「徐々に(相手が)削られて、最後は僕が一本取ることになる」と組みの展開に自信を見せたが、瀧澤は、「最初から絶対に組んでくると思うので、僕はテイクダウンされずに打撃で戦い、もし組み合いになっても思いっきりぶん投げて、サッカーボールキックとかパウンドを打つ」と、削るのは自分の方だとした。  11勝のうち8つがKO勝利のストライキングを誇る。「足も腹も頭も全部、効率的な入れ方をすごく研究してきたので、どこでも効かせられる」と打撃力に自信を見せる瀧澤だが、「上手く行けば自分のペースだけで終わらせることが出来るし、上手く行かなくてドロドロになっても折れない気持ちで自分が勝つ」と、死闘も辞さない覚悟を見せている。  試合の5日前に26歳の誕生日を迎える空手界のプリンスは、果たして四天王のトップを喰うのか? その先には1歳年上の強打者の王者が待っている。 足も腹も頭も全部、効かせることが出来る ──11月21日の大阪大会での扇久保博正選手との試合まで3週間を切りましたが、現在の心境はいかがですか? 「かなり調子が良くて、倒せる意気込み、気持ちがありますね」 ──前日の扇久保選手の公開練習で「最後には一本と取る」と宣言していましたが、そのコメントを受けて瀧澤選手はどのように考えていますか。 「じゃあ、僕も一本があるんで、一本を取るかもしれないです。フフフ(笑)」 ──今日の公開練習前のアップから息を上げていました。何か意図があったのでしょうか。 「昨日の扇久保選手の公開練習を見ていて、たぶん流していたと思うんですけど、コメント欄に『遅い』とか書かれていて(苦笑)、僕はそういう風に言われたくないなと思ってちゃんとやりました」 ──組み技の打ち込みも見せるとは思いませんでした。 「レスリングもすごい自信があるんで。僕、高校時代レスリング部だったんですけど、組みでも全然、大丈夫だよというところを見せたくて。組んできたら投げてやろうと思っていますね」 ──飛行機投げ、そして一本背負いを何度も見せていました。得意技でしたか。 「一本背負い、やってましたね。昔はよくやってました」 ──最後はデラヒーバからの内ヒールフック。これは寝技もやっているというアピールでしょうか。 「そうですね。スムーズに入れる練習をしています」 ──さて、今回の試合は、9月27日さいたま大会での金太郎戦からの連戦になります。コンディション調整はいかがでしたか。 「むしろ連戦で良かったかなという感じです。いつも(体調)マックスで試合を迎えて、休むとちょっと落ちるですよ。また試合が決まるまで上がる期間が長かったんですけど、今回は上がってちょっとだけ休んで、すぐにマックスまで持っていくことが出来ました。それ以上に伸びてるんで、前回のマックス以上のものを出せると思います。体重も前回(の同じ時期より)2kgくらい軽いですね」 ──バンタム級四天王の1人である扇久保選手をどのようにとらえていますか。 「まあ、強い選手ですよ。すごく強い選手です。四天王で元谷選手と石渡選手に勝っている。ということは四天王で一番上にいるので、そこを喰いたいなという感じです。ほんとうに楽しみです」 ──扇久保選手が「強い選手」というのは、特にどこが強いと感じていますか。 「ボクシングとレスリングですよね。セオリーな“MMA”っていうのをやってくる感じですよね。テイクダウンして、抑え込んで、削って、取れたら取る、みたいな。判定で勝ちやすいようなスタイル、という感じですね」 ──それに対して瀧澤選手はどう対処するつもりですか。 「絶対に組んでくるんで。最初から絶対に組んでくるという気持ちがあると思うので、僕は打撃で戦うつもりなんですけど、もし組み合いになったら思いっきりぶん投げて、サッカーボールキックとかパウンド行ったりとか、そういうイメージはしていますね」 ──組んで投げることができると? 「出来ます!」 ──組んで寝技になったときの対処の自信はいかがですか。前回は岩本健汰(日本のトップグラップラー)選手と練習していると言っていましたが。 「自信がありますね。一本は……あんまり言うとアレだ。『KO絶対する』って言ってこの間は出来なかったからあんまり言わないでおこう(笑)。言ったらそうならないから、ちゃんと集中してやります。あんまりデカいことを言うと良くないことが起こるので」 ──ただ、相手の寝技に対しての対策は出来ている? 「ちゃんとやっています。自信はありますけど、集中してやります」 【写真】瀧澤謙太と岩本健汰のダブルケンタ。中央の岩本は11月22日の「BATTLE HAZARD 08」で今成正和と対戦。右の関原翔は12月27日の「Fighting NEXUS」に出場する。 ──自分からテイクダウンに行くことは? 「うん……無いでしょう!(笑)分からないけど、多分無いでしょう。(課題としては)今回はどうか分からないですけど、MMAファイターとしての戦い方をもっと成長させたいという気持ちはあります。今までは要所・要所をやっていたんで、それを全部、繋げるような戦いはしたいなと思います」 ──扇久保選手からテイクダウンを取られることはない? 「取られないでしょう。取られても立つし、極められないようにする、まずはポジション取られないようにするとか、立つとか、スタンドに戻すというのも今までもずっとやってきたので。ずっとストライカーとしてやってきて、『対グラップラー』というのはほんとずっとやってきたことなので、ここで自信が無かったらダメ。練習でやってきたのに自信がないということになっちゃうので。やってきたことには自信があります」 ──「削られる」のは相手になると? 「そうですね。試合とか見て最初にガーッと使ってくるタイプなのかなと。まあ、今回は分からないですけど、スタミナは僕もガッツリやっているので、前々回も3R目でKO出来て、前回も3R目でグンと上がったように、これまでスタミナで負けた試合もあったので、スタミナはだいぶやっているし、スタミナ配分もコントロールできるようになっています。最後は気持ちの勝負なんで。相手も削られていると思うから、最後は気持ちの強い方が勝つと思っています。大丈夫です」 ──フィニッシュで使えるような技は? 「うーん、なんだろうな……足も腹も頭も全部、効率的な入れ方をすごく研究してきたので、どこでも効かせられると思っています。“これがダメならこれをする”というのをいくつか用意してあるので、試合中にテンパることはないとは思っています」 (朝倉海は)ストライカーに負ける可能性は低くはない選手 ──扇久保選手の朝倉海選手との試合を見て、より対策は立てやすくなりましたか。 「(海とは)また違う戦い方だと思うので、僕は。僕は同じような戦い方はしないと思いますね。あれは僕とはちょっと違うな。俺のスタイルじゃない」 ──瀧澤選手のスタイルとはどういうものでしょうか? 「(海と)似てるんですけど、違う。ヒザ蹴りも得意だし、パンチもやりますし。僕、まぁ一応、8KOの中で7つパンチでのKOなんですけど、1つだけ蹴りなんですけど。結局、自分の中ではパンチで倒すんですが、パンチで倒すのは同じなんですが、なんとなく自分の中では違う。それはまぁ、楽しみにしていて下さい」 ──ご自身のYouTubeでは朝倉海という名前も出していましたが、そこにどうしても繋げたい? 「そりゃそうですね。ベルトを取りたいなと思ってるので。もちろん」 ──現時点でチャンピオンの朝倉海選手をどうとらえていますか。 「強い選手ですよ。腰も重くて、対グラップラーにはめちゃくちゃ強い。まあ、ストライカーに対してどうなのかなという。KO負けが何個かある、2回(マネル・ケイプ戦、ムン・ジェフンとの初戦)あるんで、ストライカーとは相性が悪いというか、ストライカーに負ける可能性は低くはない選手かなと思います」 ──扇久保戦は、どんな試合になると想像していますか。 「上手く行けば、自分のペースだけで終わらせることが出来ますし、上手く行かなくてもドロドロになっても自分が勝つというか、折れない気持ちで戦いたいなと思っています」 ──泥試合になっても勝つイメージはあると。 「その覚悟を持って戦います」
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