第2代K-1クルーザー級王者となったK-Jeeだが、まだまだ満足してはいないようだ
2020年11月3日(火・祝)福岡国際センターで開催された『ECO信頼サービス株式会社 PRESENTS K-1 WORLD GP 2020 JAPAN』の一夜明け会見が、4日(水)福岡市内で行われた。
会見にはメインイベントでシナ・カリミアン(イラン/POWER OF DREAM)を1R1分54秒、TKOで破りK-1 WORLD GPクルーザー級王座を奪取した第2代K-1 WORLD GPクルーザー級&Krush同級二冠王者K-Jee(K-1ジム福岡チームbeginning)が出席。前夜の試合を振り返った。
「技術的な反省はあるけれど“やってやったぜ”って気持ちはあります。今回王者になれてステージが一つ上がって、そのステージではまたスタート地点にきたのでこのステージをどう駆け上がって行くか戦略を練っていきたいと思いました」と挨拶。
悲願であったK-1王者になった実感は「まだ試合が終わって何も起こってないので実感は特にないですが、ただ彼に勝っただけでこれから実感とか王者になった責任が出てくると思います」と、まだないという。「(特別な感慨は)ないですね。これから頑張らないとなって、そっちですね。ただ獲ったじゃいけないし、選手は戦うだけじゃいけないと思うし、K-1というものを使っていろいろお仕事をしていかないといけないというか、近くにあるので責任を感じます」と、これからのことに目が向いているようだ。
日本人選手としてクルーザー級(-90kg)という重量級で王者になったことをどう思うかと聞かれると、「でもね、まだK-1の選手はほとんど日本人しかいないからね。今は外国人も呼べないし。今こういう形が出来ているだけで、これから外国人選手をいっぱい呼んでレベルの高いクルーザー級に、K-1になってくるんじゃないかなと思います。(強い選手がベルトを奪いに来るような状況を作っていきたい?)はい」と、まだまだこれからだと客観的な視点。
新生K-1初の福岡大会でメインの役割を果たしたことについては「ワンマッチだったら応援してくれる人の想いとか勝たなければとか自分が勝ちたいって思いだけだったけれど、大会の責任もあるなって責任を感じながら心の準備をしたのは今回が初めてで凄く疲れました。いい経験になりました。九州の選手は気合いが入っているなと思いましたし、来年はテーマを作って九州vs本州とかで。いつも活躍している本州のトップ選手に九州の選手が迎え撃つって展開に持っていきたいなと。でも、野杁君とか木村選手は凄く強い外国人が相手でいいと思います」と、責任も背負って戦ったことと次回大会でやりたいことを話した。
会見では中村拓己K-1プロデューサーより、K-1 JAPAN GROUPとして様々なイベントを九州で展開していきたいとの話があり、K-Jeeは今後その“顔”となる。具体的にどんな活動をしていきたいかを聞かれると「ここで何をしたいというのはまだないので、自分が何が出来るかをこれから、そういうプランを立てて活動していってこのステージを乗り越えて、また次のステージへ行けたらと思うのでこれから作戦をたてていきます」と、試合で綿密な戦略を立てるK-Jeeらしく、リング外の活動でも作戦を立てていきたいとした。