MMA
インタビュー

【DEEP JEWELS】さくらは再び咲くか、再起戦に向けIGLOO女子練習会で大島とも練習「成長した姿を見てください」=10月31日(土)

2020/10/31 17:10
 2020年10月31日(土)18時から、東京竹芝・ニューピアホールにて『DEEP JEWELS 30』が開催される。大会は「SPWN」にてライブPPVで配信される。  第6試合では柔術強豪のさくら(フリー)が、ストライカーのKAI(リバーサルジム 立川 ALPHA)と対戦する。  柔術と柔道をバックボーンとして2019年12月の『DEEP 93 IMPACT』でプロMMAデビュー。國保小枝に1R3分17秒、腕十字による一本勝ちを収めて白星デビューを飾ると、2020年2月には永尾音波とのJK対決に臨み、永尾の打撃に苦しみながらも寝技で優位に立ち判定勝ち。しかし、7月の3戦目で大島沙緒里(AACC=9月のDEEPでDEEP女子ミクロ級王者に就いた)にプロ初黒星を喫し、今回が再起戦となる。  今回対戦するKAIは空手をベースに2014年からDEEP JEWELSに参戦。桐生祐子(鈴木祐子)、北野きゅう、ジェット・イズミに勝利も、両ヒザの手術で戦線を離脱。1年半ぶりの復帰戦となった2019年9月の『DEEP JEWELS 25』では、キック出身のジェット・イズミ(元J-GIRLSミニフライ級王者)を相手にキックルールで判定勝ち。10月大会では古瀬美月に判定2-1(いずれもマスト判定)、今年7月大会でも永尾音波に判定2-1という僅差で連敗を喫している。  さくらは「KAI選手はベテランの選手で自分より戦歴も多いので、そんな選手が(試合を)やってくれるのはとても嬉しいです。負けた直後にすぐこうして試合を組んでもらえるってことについても、とても嬉しいし、今回は勝ちは譲れないです」と連敗はできないとの決意。  IGLOOの女子練習会にも参加し、岩本健汰、米倉大貴らの指導を受け、大島沙緒里とも組み、MMAグラップリングに磨きをかけている。 ――大島沙緒里戦は一本負けしたものの、さくら選手がポジションを奪う場面も見られました。その後取組みも変えてきたようですね。 「そうですね。もう次の日から今日までオフなしで練習してきました」 ――試合翌日から休み無しで練習したと? 「はい。もう次の日。いえ、負けたその日の夜から練習して、もうギリギリまでオフなしで、できることは全部やってきました。これで負けたならしょうがないかなって、自信持って言えるくらいやってきたので」 ――にっせー選手にも大島選手は腕を極め、抑え込んでのパウンドで完勝しました。修斗王者の黒部選手とも戦ってきた大島選手の試合をどう見ましたか。 「圧勝してましたね……自分の試合は、大島選手の強さというより、本当に自分のミスが目立った試合なんです。もちろん、大島選手が強いのは大前提で、なぜ自分が手をあそこに置いちゃったのかとか、いろいろ細かいことを言えばキリがないくらい後悔がありました。それに私生活から緩んでいたので。パパやママとも話して、“もう絶対私生活から緩んでるからだよ”って指摘されて」 ――どういう緩みがあったんですか? 「コロナで学校がなくて、久々に学校が再開して友達と会えるようになってハイになってしまって……自粛中は本当に自粛していて、逆にいえば練習もできなくて苦しい時期だったんですけど、学校に行くようになって、もう昼休みとかの遊びとか、それの余韻を引きずってしまって、家とかでもたるんでいたように思います」 ――ファイターでありながら、普通の女子高生の生活を送ることは、ほかのアスリート同様に難しい部分もあるかもしれないですね。新たな練習環境の中で、柔術のIGLOOの女子練習会に参加する姿を観ました。錚々たるメンバーでした。 「はい。毎週けっこう行かせてもらってます。黒部選手、藤野選手、それに大島さんともやらせていただきました」 ――限定スパーなどの技術練習なのでしょうか。 「はい。ポジショニングした場所からの限定スパーが多いです。岩本健汰先生と米倉大貴くんが指導してくれます。自分にとってすごくためになっています。自分がフリーな分、女子同士で練習することがあまりできないので、すごいありがたい機会です」 ――それは柔術ベースのさくら選手にとっては、比較的なじみやすい環境でしたか。 「そうですね。技術に関してはみんなの意見交換の場所でもあるので、こうして女子のグラップリング界が盛り上がっていくのかなと思います」 ――日本を代表するグラップラーで足関節の名手である岩本選手、米倉選手の指導はいかがですか。 「すごく分かりやすいです。技とか、自分の疑問に聞いた瞬間に答えが返ってくるんです。だから、普段の練習とかでもちょっと疑問に思ったものを持ち帰って、先生たちに聞いています。どんどん追求していくことが出来るので、すてきな時間を過ごさせてもらっています」 ――「素敵な時間」だと。大島戦ではポジションを奪いながら返されて危機に陥った。ああいった部分も……。 「けっこう柔術のときから多かったんです。ポジションを取っていて攻めているのに気付いたら返されちゃうみたいな。そういう部分も大貴くんとか“モッティさん”、あっ“岩本先生”がいいですかね(笑)、教えてもらいつつ、少しずつ改善しています(苦笑)」 ――米倉選手は“大貴くん”なのに(笑)。そして大島選手と直に組んだんですね。 「組みました。何回もお願いしちゃいました。勢いと力がすごい強い選手というのは相変わらず、やっぱり試合のときから変わらなかったですね。悔しさがさらに倍増してきました」 ――今回、対戦するベテランのKAI選手は前澤選手と同門の金原門下生で、丁寧な打撃を得意とします。 「そうですね。ムエタイベースというか、打撃も練習してきているので。年数でいったら全然追いつかないですけど、密度や考える時間が何よりあるので、勉強しない分(笑)。だから全部、格闘技に費やしてこれたので、その部分もたくさん考えれたかなと思います」 ――打撃も混ぜながらMMAの中で戦うと。 「そうですね。もう来年中には“MMA選手として”出来上がっていればいいなとは思います」 ――どんな試合を見せたいですか? 「大貴くんとかモッティさんのおかげで、寝技に入ったらもう絶対負けないという自信がついてきたので、そこまで持っていけたら100パーセント勝てるし、打撃戦でも負けないかなという手応えもあります。自分がビビって大島さんとの試合のときみたいに真っ直ぐ下がることはしない。足も使い、打ち合いでも全然負けないと思います。ぜひ、成長した姿を見てください」
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