キックボクシング
インタビュー

【REBELS】ぱんちゃん璃奈、アンチには引き下がらない「まだまだ調子に乗りたいので負けないです」

2020/10/30 23:10
 2020年11月8日(日)東京・後楽園ホール『REBELS.67』のメインイベントで、元ミネルヴァ ピン級王者MARI(ナックルズGYM)と47kg契約3分3R延長1RのBLACKルール(ヒジ打ちなし)で対戦する、REBELS-BLACK 女子46kg級王者ぱんちゃん璃奈(STRUGGLE)のインタビューが主催者を通じて届いた。  8月に王座を戴冠し、チャンピオンとしての真価が問われる大事な1戦が初の単独メイン。プレッシャーが掛かる中、ぱんちゃんはMARI相手にどんな戦いをしようというのか。STRUGGLEで話を聞いた。 私、めちゃめちゃ理想が高くて、本当に日本の女子軽量級のトップに行きたい 「もし、予定通り4月に試合してたら、MISAKI選手の圧にびっくりして負けちゃってたと思います」  8月30日、『REBELS.65』でおこなわれたREBELS-BLACK女子46kg級初代王座決定戦において、MISAKI(team Forest)に判定勝利を収めてプロ初のタイトルを獲得したぱんちゃん璃奈。 MISAKIのひたすら前進して押し込む「猪突猛進スタイル」は「予想通り」だった。 「MISAKI選手の試合映像を全部見て、J-GIRLSでは打撃をやるんですけど、シュートボクシングでは打撃をあまりやらなくて、徹底して組んで相手を疲れさせるんです。今回も私の体力が落ちるのを待って3Rに勝負に出るつもりだったのかもしれないですけど、私は全然疲れてなくて、延長でも大丈夫でした」  MISAKIの圧に負けなかったのは、同じジムの「45歳の鉄人」松崎公則との特訓の成果だった。 REBELSを始め、数々のタイトルを獲得してきた松崎が「仮想MISAKI」となり、前に出て圧を掛け、ぱんちゃんは来る日も来る日も追い詰められて、首相撲で転がされた。 「めっちゃパンチは当たるんですけど、松崎さんはそのまま前進してきて、押し込まれて、組むと1秒で転がされる(苦笑)。普段は優しいですけど、その期間は松崎さんが嫌いになりました(笑)。その練習のおかげでMISAKI選手が前に出てきた時『圧力が全然弱いな』って思ったし、開始10秒か15秒で『こんなものか。集中したら勝てる』って思いました。 松崎さんとの練習はコロナで試合が延期になってから始めたので、4月に試合してたらMISAKI選手の圧に押されて負けちゃってたと思います」  デビューから1年半で8連勝をマークして手にした初のベルト。傍目には、これ以上ないほど順調にステップアップしてきたように映るが、本人は毎日毎日が必死で、何とか乗り切ってきた。 「あっという間でした。いつも『今日、もう試合なんだ』って思います(笑)。試合と試合の間の2カ月がめちゃめちゃ早くて、毎日ジムと家を往復するだけなので自分の時間は全然ないです(苦笑)。 練習は、毎日楽しいですけど、悔しさ4、楽しさ6くらいですね(笑)。私、めちゃめちゃ理想が高くて、本当に日本の女子軽量級のトップに行きたいので、理想のレベルに全然追いついてなくて。あと、普段は男子選手と練習してるのでスパーリングも大変です。たまに女子選手とスパーリングさせて貰うと、パンチで吹っ飛んでくれたりするのでびっくりします(笑)。体の強さが男子と女子だと全然違うので」  ハードな練習で揉まれて、経験を積み、実力を付けて上がってきたが、それと共に対戦相手のレベルも上がっている上に、試合に求められるハードルも高くなってきている。 「今年2月の試合までは『勝てばOK』だったと思うんですけど、今、求められるのは『勝って当たり前。KOしなきゃ』ですよね。実力は上がってきているんですけど、さらに上を求められてるので、ここを越えたらもっと上に行けるんだと思います。まだまだ本物じゃないので(苦笑)」 RIZINで見たくないとか言われてムカつくから、絶対に出たい  REBELS王者となり、メイド服姿にREBELSのベルトを肩に掛けて、RIZINバンタム級新王者の朝倉海(トライフォース赤坂)扮する「オタクの海ぴょん」と格闘技雑誌の表紙を飾った。 ここまでは良かったが、インタビューで「RIZINに出たい」と発言すると、SNSにはアンチコメントが急増したという。 「めっちゃコメントが来ました。『女子キックはいらない。RIZINはMMAの団体だから』とか。『KOがない選手は観たくない』『RIZINに出てもどうせ倒せない。塩試合』って(苦笑)。落ち込みましたね。 私的に大みそかに出たいわけじゃなくて、RIZINというイベントに出て、初めて女子キックの試合をRIZINでやってみたいんです。逆にプレッシャーが掛かるので(笑)、地上波に映らなくても、年末じゃなくてもいいので。女子キックをもっと見て欲しいです。多分、女子選手の中では一番目立ってると思うので」  かねてから「男子選手と女子選手に対するファンの目線」が違うことを感じているという。 「男子選手に対しては尊敬の目で見てくれるんですけど、女子選手は『ファイター』として見られてない気がします。『凄い』って言ってくれる人もいますけど『戦えば俺の方が強い』みたいな人も(苦笑)。浜崎(朱加)選手は男子選手と同じように尊敬されてると思いますけど、もし私が出たらめっちゃ叩かれるんでしょうね(苦笑)。だけど『見たくない』とか言われてムカつくから、絶対に出たいです。私、メンタルは強くないですけど、そういうところの負けん気はあるので、引き下がろうとは思ってないです。そういう風に言われるんだったら『絶対に出てやろう』って思ってます」  大舞台に上がるためにも、今度の試合が重要だとぱんちゃんは考えている。「次の試合はしっかりとした内容を見せたいって思ってます」  そこへ、対戦相手のMARIのインタビューが公開された。「ぱんちゃん選手は無敗でチャンピオンなので美味しい相手」「私が勝てば知名度が上がるので、初黒星を付けるのは私です」  ぱんちゃんは苦笑する。「私、MISAKI選手にも何度も『美味しい』って言われて、今回もMARI選手に『美味しい』(苦笑)。でも、私が逆の立場でも、キャリアもなくて映像を見てもそんな強そうに見えないし、話題だけで弱い相手とやって勝ってるんだろうな、美味しいなって思うと思うんです(笑)。 実際に戦った選手じゃない限り、映像だけ見ても分からないと思うし。私、来られたら負けないですけどね。最近『調子に乗ってる』とよく言われてます。ベルトを巻いて笑顔で焼き肉屋さんでポーズを取った写真を見るとムカつくんでしょうね(笑)。でも、まだまだ調子に乗りたいので負けないです。試合が終わったら、毎日、美味しい焼き肉を食べに行ったりしたいので、毎試合勝たないといけないんです(笑)」  MARIの試合映像を確認して、感想は「戦いやすいと思う」。 「私が身長が高いのでみんなもぐりこもうとして、どうしても組みの展開が多くなるんですけど、同じくらいの身長の祥子選手とかだと攻防が出来るんです。MARI選手はパンチがすごく上手で、スピードはありますね。足を使って距離を取ってくれるので、攻防が出来て、私にとっては戦いやすいと思います。 自分の中では久々に打撃が出来る試合。2月から9カ月間でめっちゃ成長してるんですよ! 昔から蹴りはスムーズに出るのに、パンチを打つ時は力んでしまって。今は肩の力を抜いて打てるのでワンテンポ早く当てれますし、パンチ力も上がっているのでカウンターで当てられたらダウンを取れるレベルになってます。 対戦相手も強くなってて、その分、難しくもなっているんですけど、まず確実にダウンを取って勝つ選手になっていきたいですね。 フィジカルはめちゃめちゃ頑張ってきて、同じ階級なら誰にも負けないと思ってます。あと、リーチという武器があるので、そこにどうテクニックをプラスしていくか、っていう課題を持って練習してます」  前回はダブルメインイベントの第1試合だったが、今回はREBELSチャンピオンとして堂々の「メインイベント」で興行を締める。 「めちゃめちゃびっくりしました(笑)。ポスターは真ん中ですけど、基本、試合順は早くてもポスターは大きく写して貰ってるので(笑)。チャンピオンが3人出場するから『私は後ろから3番目か。メインは安本(晴翔)君かな?』と思ってたら私なので『なんで?』って(笑)。さすがにメインを締めくくれる試合はまだ出来てないと思うので。 でも順番のプレッシャーは掛からないです。それよりも試合内容です。相手も元チャンピオンなので、いきなりKOとかは思ってなくて、明確な差を付けて勝つ。ダウン、取りたいです。ダウンを取って勝つのが目標ですね。 自分でもどれくらい強くなっているのか、とっても楽しみで、アグレッシブな気持ちで行きたいですね。『めちゃめちゃ強くなったぱんちゃん』を見せるので、ぜひ応援をよろしくお願いします」 取材・撮影 茂田浩司 ぱんちゃん璃奈(りな)1994年3月17日、大阪府豊中市出身。26歳。STRUGGLE所属。身長164cm。REBELS-BLACK 女子46㎏級王者戦績:8戦全勝(1KO) 2019年2月、「パンクラス・レベルス・リング」の地上波ゴールデンタイム生中継でデビュー。同年8月の「KNOCK OUT」では山手線巨大広告に登場し「ヤングアニマル」でグラビアデビュー。今年5月に「ぱんチャンネル」をスタートしてYouTuberに。最近では、アップアップガールズ(仮)と真剣勝負、さまぁ~ずチャンネル出演と、多方面で活躍中。
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