RISE世界フェザー級王者・那須川天心(TARGET/Cygames)が、2020年9月27日に行われた『RIZIN.24』でのISKA K-1ルール世界ライト級王者・皇治(TEAM ONE)との一戦を自ら振り返った。
試合直後にも感想を語り、試合当日夜には自身のYouTubeチャンネルにアップしていた那須川だが、今回は同チャンネルにて試合の映像を見ながら自らの試合を解説。
(写真)皇治の一発目のローキックをかわした時に「もう大丈夫だ」と確信したという「試合中はめっちゃ冷静でした。何でもできるなって思いましたね。あまり考えなくても大丈夫だなと思いました」という那須川。「最初はフェイントかけて一発目蹴ってみて、蹴った時の反応がそんなに反応できていなかったのでね。で、ローキック蹴ってきたんですけれど当たんなかったんですよ。この時点でもう大丈夫だと思いました。相手がプレッシャーかけて来るのかなと思っていたんですけれど、僕の方がプレッシャーをかけていたのでそこでも“あ、いける”と思いました」と、試合が始まってすぐに勝利を確信していたとする。
(写真)皇治側のコーナーへ追い詰めていく那須川。これは皇治側の作戦を聞き出す作戦だった こんな秘話も話す。「割とコーナーに詰めていく展開が多かったじゃないですか。なんでコーナーへ詰めたかと言うと、相手の作戦をセコンドから聞き出そうと思って。そうしたら『相手来るからな』『来たのに合わせろ』とセコンドが言っていたので、自分から来ないんだなってそこで分かったから」と、相手セコンドの声を聞いていたのだという。
事前の研究も完ぺきだった。「前の試合の動画も見たら、後出しなんですよ。前に出ているようで皇治さんは後出しの選手。自分から行くようで相手が来たのに対してアクションする選手です。だから僕が打ったらその場にいなければ(打ってすぐ動けば)怖くないよねっていう。きっかけを相手が作らないと前に出てこないタイプの選手だなって。どの試合を見てもそうだったので」(写真)攻撃を当て、皇治が返そうとした時にはもうその場にいない那須川。これが「時よ止まれッ! ザ・ワールド」「僕がフェイントをかけると皇治さんが全部固まるので、ジャブもストレートも真っ直ぐ打てば入るなと思いました。今までのジャブと打ち方を変えて、ジャブでダメージを与えるジャブ。だから入れなかったんだと思いますよ」と、先に攻撃を当てて皇治を固まらせ、皇治が返そうとした時にはもうその場にいないというのが那須川の戦法。
那須川は「時を止まらせるんですよ。時よ止まれッ! ザ・ワールド」と、『ジョジョの奇妙な冒険』で有名なセリフでこの戦法を説明した。
また、「3Rは圧力を弱めてカウンターを狙っていました」と、判定勝ち狙いではなく最後まで倒すつもりだったとも語っている。