K-1K-1
K-1
インタビュー

【KRUSH】K-1ルールで空手の技を活かす伊澤波人vs格上ファイターとの対戦に“滾る”TETSU=4月19日(金)「K-1 KRUSH FIGHT.100」後楽園

2019/04/05 10:04
4月19日(金)「K-1 KRUSH FIGHT.100」東京・後楽園ホール大会にて、伊澤波人(K-1 GYM SAGAMI-ONO KREST)とTETSU(月心会チーム侍)がフェザー級で対戦する。 空手仕込みの多彩かつ華麗な蹴り技を武器とする伊澤は『英雄伝説』の-57kg級世界タイトルを獲得した実績を持つ26歳。フェザー級転向後は4連勝と負けなしで、フェザー級のタイトルマッチを熱望している。 一方のTETSUは2月のKrushで本戦初出場ながらキャリアで大きく上回る佐野天馬に勝利した18歳。2018年12月のK-1大阪大会プレリミナリーファイトでは倉崎昌史戦にも判定勝利し2連勝中だ。 キャリアが豊富な伊澤とまだ7戦(6勝1敗)のTESTU。タイトル戦線に駆け上がるのはどちらか。 伊澤波人「次の挑戦者は僕しかいない」 ──伊澤波人選手は1月の和夢戦で3Rにハイキックでダウンを取っての勝利しましたが、試合を振り返っていかがでしたか? 「空手の仲間のつながりで鈴木国博先生を紹介してもらって、練習を見てもらっているんですね。鈴木先生から習った四股立ちのトレーニングを毎日続けていて、それが前回の左ハイキックに活きたかなって思ってます」 ──KREST以外の新しい練習を取り入れたことで変化がありましたか? 「めちゃくちゃ変わりました。『何でこんなに蹴りが効くのか?』や『何で自分がこういうやり方なのか?』ということを全部説明してもらえて、それを納得して練習できているので、それが(試合で)活きるようになりましたね」 ──キャリアも重ねて格闘技歴も長い伊澤選手ですが、まだ伸びしろがあると感じていますか? 「すごくそれを感じています。鈴木先生は空手で凄い実績を残した先生なので、K-1ルールで空手の技を活かす方法を教えていただいて、それを練習しています」 ──伊澤選手はフェザー級に階級を上げてから4連勝で無敗です。フェザー級の方がいいパフォーマンスを見せられるようになったという手応えはありますか? 「ダウンを取る確率が上がったかなと思います。昔はなかなかダウンを取れなかったんですけど、今3試合連続でダウンを取っていて、そこがちょっと変わったかなとは思います」 ──そして今大会ではTETSU選手と対戦が決まりました。TETSU選手にはどんな印象を持っていますか? 「僕は基本的に他の選手の試合を見ないので、TETSU選手のことは全然知りませんでした。2月の試合で(佐野)天馬に勝ったんで『天馬に勝ったんだ!』という感じで認識していました。ただ会見で一緒になるまで顔を知らなくて、控室でもずっと隣の席に座っていました(苦笑)」 ──それは気まずいですね……。伊澤選手からすると佐野選手の強さを知っているからこそ、その結果だけ見ても手強い相手だなという印象ですか? 「そうですね。僕の中で天馬に勝ったというのは、凄くデカいことなので『どんだけ強いんだろう?』って感じですね。でも結局は自分次第なんで、自分が試合当日に最高のコンディションで行ければ、勝てると思います」 ──ずばりこの試合に勝って自分が次のフェザー級の挑戦者にふさわしいというところをアピールしたいですか? 「そうですね。僕は次の挑戦者は僕しかいないと思っているんで、どう考えても僕が次に挑戦する番だと思ってます」 ──以前インタビューで「KRESTの渡辺雅和代表の前でベルトを獲りたい」と話していましたが、その気持ちは今も変わらないですか? 「はい。その気持ちが何よりも一番デカイです。僕は中国でベルトを獲りましたが、まだ雅和さんの前でベルトを獲っていません。だから雅和さん、(上松)大輔さん、高萩(ツトム)さんの目の前でベルトを獲って『ベルトを獲りました!』と伝えることが、今の僕の夢です」 ──改めて今回の試合ではどんな試合をファンの皆さんに見せたいですか? 「今回も空手の技、しっかり蹴り技で……倒せたら倒したいと思います。無理はしませんが、倒れてくれたら良いなって心構えで倒せたら倒します(笑)」 TETSU「2月に佐野選手に勝って、今回伊澤選手に勝てば、また上に上がるチャンス」 ──2月の佐野天馬戦ではキャリアが上の佐野選手から勝利を収めたTETSU選手です。あの試合を振り返っていただけますか? 「試合が終わった後の感覚よりも、あとで動画で試合を見た方が自分の動きが良く見えました。正直試合中はちょっと『嫌やな…』って思う展開もあったんですけど、動画で見るとそんなに嫌がってるふうには見えなかったりとか。意外とパンチも当たっていました。試合中はあまり意識できてなかったとこもあったんですけど、後から動画で確認すると『ちゃんと出来てたんやな』って感じでした」 ──憧れの佐野選手に勝って、次は伊澤選手と試合が決まりました。伊澤選手もK-1・KRUSHのレギュラー選手ですが、オファーを受けた時はどんな心境でしたか? 「伊澤選手は次でタイトルに挑戦するんだろうなと思っていたので、オファーが来た時は驚きました。でもここで僕が勝てばまた上に上がるチャンスだと思って、喜んで受けさせてもらいました」 ──以前、佐野選手のことは憧れていたと話していましたが、伊澤選手のことはどう見ていましたか? 「伊澤選手の人柄とかはめちゃめちゃ良い人やなって感じなんですけど、試合で戦う選手として見ると、代名詞のローキックだったり相手の嫌がるところを攻めてきたり、やりにくそうな選手やなって思って見てました。でも何故か今回は佐野選手の時より自信があるんで…勝てる気がします(笑)!」 ──もともとTETSU選手が格闘技を始めたきっかけは何だったんですか? 「小学一年生の時に一回空手道場に行ったんですけど、最初は怖くて道場から逃げちゃったんです。で、三年生の時に友達に『もう一回道場においでよ』って感じで誘われて、空手を始めることになりました。でも僕は戦闘タイプじゃないんで、組手が始まると逃げちゃうような子供で、とりあえず空手の型だけは練習していました。そしたら一度、無理矢理組手の試合に出させられて、めちゃめちゃ強い子にボッコボコにされたんです。それが悔しくて、真剣に練習するようになりました。そしたら意外と大会で優勝できるようになって、それからキックボクシングに転向しました」 ──いつ頃から本格的に格闘技をやりたい、プロになりたいと思うようになったんですか? 「中学2年の終わりの頃に一度、空手を辞めてたんですけど(同門の)椿原龍矢くんが高校一年の時に代々木第二体育館でK-1甲子園の決勝戦に出ているのを見て、あの時のK-1の空気や選手が戦ってる姿を見て、もう一回格闘技に戻ろうと思いました。ちなみに格闘技から離れている間、真剣にプロレスラーになろうと思っていたんですよ」 ――そうなんですか !? 「はい。今もプロレスが大好きなんですけど、当時とにかくプロレスに魅了されて、プロレスラーがかっこよくて。それで自分もプロレスラーになりたいと思って、プロレスラーになるためには身長を伸ばさないといけなくて、成長期に減量しちゃうと身長が伸びなそうじゃないですか? そういうこともあって格闘技から離れて、砂場でプロレスが好きな友達とプロレスごっこをやっていました(笑)」 ──ちなみにTwitterのアカウントが「@YeaOhtetsu」ですが、中邑真輔選手が好きなんですよね? 「めっちゃ好きです! ちょうど真輔選手が滾り(たぎり)だした頃から好きになって『めちゃめちゃカッコイイな!』って(笑)。龍矢くんのK-1甲子園の予選を見に行った時も、途中で会場を抜け出して両国国技館まで新日本プロレスのG1クライマックスを見に行ったことがあります(笑)」 ──それは筋金入りのプロレスファンですね(笑)。会見でも言われていたように、アマチュア時代は優勝やベルトには縁がなかったのですか? 「はい。予選では優勝するんだけど、決勝トーナメントでは負けたり、タイトルマッチまでは行くけど、そこで負けたり。そういう中途半端というか、大事なとこで勝てへんような選手やったんです。だからプロではちゃんとベルトに絡んで行きたいなって思ってます」 ──先ほど名前が出た椿原選手であったり、月心会には強い選手が多いですが、その中でも自分がプロでチャンピオンになりたい、ベルトを獲りたいという気持ちはありますか? 「月心会でプロのベルトを獲った選手はいるんですけど、K-1 JAPAN GROUPのベルトはまだ誰も獲ってないんです。だから自分がベルトを獲れればカッコイイかなと思ってます」
全文を読む

MAGAZINE

ゴング格闘技 NO.331
2024年3月22日発売
UFC参戦に向け、ラスベガス合宿の朝倉海。「プロフェッショナル・ファイターの育て方」でチームを特集。『RIZIN.46』鈴木千裕×金原正徳インタビュー、復活K-1 WGP、PFL特集も
ブラジリアン柔術&総合格闘技専門店 ブルテリアブラジリアン柔術&総合格闘技専門店 ブルテリア

関連するイベント