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【RISE】“人獣”中村寛、魚井のフルスイングは怖くない「ド突き合いをやって来るなら一瞬で終わる」

2020/10/20 19:10
【RISE】“人獣”中村寛、魚井のフルスイングは怖くない「ド突き合いをやって来るなら一瞬で終わる」

適正体重でMMAファイターの魚井フルスイングを迎え撃つ中村 (C)RISE

 2020年11月1日(日)エディオンアリーナ大阪・第1競技場『Cygames presents RISE DEAD OR ALIVE OSAKA』にて、MMAファイターの修斗世界バンタム級4位・魚井フルスイング(和術慧舟會HEARTS)を迎え撃つ中村寛(BK GYM)が、10月20日(火)大阪の所属ジムで公開練習を行った。

 シャドーではサウスポーから繰り出す綺麗なワンツー、ミットでも“人獣”というニックネームが示す通り野性的で荒々しいファイトスタイルの中村とは思えないほど丁寧に基本通りのワンツー、ミドルキックを披露した。


 シャドーでパンチしかやらなかったのは「公開練習前にさんざん動いていたからパンチだけにしようと思って」と言い、ワンツーが中心だったのは「左ストレートは大事にしています。左はシャドーではよう使うようにしています。シャドーではきっちりやるようにしています」と、左ストレートを意識して普段からやっているのだと説明した。

 ミットの際にはレブナマスクを着用したが、これは「息あげしてスタミナ強化の時はしていますね。普通に普段からやっているので今回の対策ではない」とのこと。

 昨年7月にRyuki戦でプロ初黒星を喫し、1年ぶりの試合となった今年7月には宮城寛克に判定負けを喫しており、現在2連敗中。

「いい勉強になりました。立て直しというよりかは自分の悪いところと練習環境を見つめ直して仕上げています。メンタルどうこうはそこまでないですね。前回は(体重差=60kgから一気に70kgへ上げた)やりすぎた感じ(笑)。今回は適正体重なので大丈夫。前回のことは気にせんといてください」とあまり気にしていない様子。


 しかし、壁にぶつかったとの感覚は「ありました」という。「一番は精神面。負けを知っているのと知っていないのは違う。ずっと勝てると思ってやってきて、負けてキツいなって気持ちも正直ありました。でも、それも乗り越えて練習環境も整えているので今は問題ない」と、精神面でこたえた部分はあったと吐露。

 それでも立ち上がれたのは「とりあえず強いヤツとやりたいの一心ですね。どこまで自分が出来るかってところが知りたくて格闘技を始めたので。それと名前が上がってきたら、支えてくれるファンやスポンサーの人たち言葉が凄い原動力になっています」と周りの支えが大きかったと答えた。

 今回の相手がMMAファイターであることは「あまり意識してないです。いつものスタイルであまり研究せんと、自分の戦い方をして倒したろうって感じで」とし、映像も「1~2回見たくらい。試合とは関係ないけれど“陰キャラ野郎”だなってくらいしか分からないです」と笑い飛ばした。


(写真)中村も試合ではフルスイング

「ゴングが鳴ってすぐ打ち合って来るなら覚悟を決めて、向こうも取り柄がド突き合いなのでそれをやって来るなら一瞬で終わる。逃げるなら逃げ回って鬼ごっこになるんちゃいますか」と試合展開を予想。フルスイングにどう対抗するかと聞かれると「なんもないですね。フルスイングの威力弱いんやろうな、それでフルスイングなんやろなって感じです」と、魚井のフルスイングは大したことがないと言わんばかり。

 中村も試合ではフルスイングするタイプだが、フルスイング対決には「ならんのとちゃいます?」という。「対決にはならない。向こうが振って来てる間に俺のが方が先に当たりますよ。試合を見てもらえば分かる。相手は下を向いて打っているでしょう? 相手の顔を見てないで。いくらフルスイングしても当たらないと意味ない。俺は喰らわへんで、ってそれだけ。なんぼ強くても当たらなければ倒れない。まあ、俺には当たらんけど、もし当たっても立っといたらいいだけのこと。俺はそんな簡単に倒れへん。倒せるものなら倒して見ろって感じです」と不敵に笑う。


「俺が倒すのはパンチでもいいし、蹴りでも倒すし、何でもいい。ド突き合いをやっとったら倒せる」と、ド突き合いになれば倒せると自信満々。「今回は適正体重なので、自分の体重での復帰戦なのでKOしなかったら意味ないと思う。KOに執着はしてないけれど倒れるやろなって感じです」と、自然とKOできるとした。

 今後のことを聞かれると「いろいろ考えています。今回はノーダメージで勝って、今年もう一回戦えたらと思っていますね。とりあえずの目標は60kgでRISEのベルトを獲ろうかなと思っているくらい。ベルトに興味がある・ないではなく、肩書きとして今後動きやすいのでベルトは1個欲しいなと思っています」と、RISEのタイトル奪取に狙いを定める。

 また、以前にMMAにも挑戦したいと発言したことを聞かれると「挑戦というよりかは、タイミングが合えばMMAもやってみたいと思う競技の一つなのでやってみたい気持ちは変わらないです。でも、とりあえずキックを極めてからじゃないと、戦績が残せないからMMAに行ったと思われるのは嫌ですね」と、キックボクシングで実績を残してからの話だと説明した。

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