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【K-1】女王KANA、UFC参戦の村田夏南子と週2回スパーリング「緊張感のある練習ができた」

2020/10/20 17:10
 2020年11月3日(火・祝)福岡国際センター『ECO信頼サービス株式会社 PRESENTS K-1 WORLD GP 2020 JAPAN』にて、女子フライ級3分3R延長1Rのスーパーファイトで壽美(NEXT LEVEL渋谷)と対戦するK-1 WORLD GP女子フライ級王者KANA(K-1ジム三軒茶屋シルバーウルフ)が、10月20日(火)都内所属ジムにて公開練習を行った。  倒立からブリッジ、そのまま身体を捻って頭を中心に四つん這いの体勢になり、再び身体を捻ってブリッジの形に戻る体操を披露したKANA。これは「必殺技を磨く練習」なのだという。 「プロ野球選手がやっていた補強運動で、あれをやるとショートでも力強いパンチが打てるんです。体幹がついてなおかつ肩甲骨とかの柔軟性を上げることができて。遠い距離のパンチは思い切り振れるけれど、あれをやることでどの距離でも強力な攻撃を打てるようになりました」  続くミット打ちではドラムミットを使用。一発一発しっかりとフォームを整えて丁寧にパンチを打って行く。 「(昨年12月の)世界トーナメントの前からメインのミットとして取り入れています。感覚がよくて、力むと違う方向にいってしまうので確認でもある。試合直前でもあのミットをしています。しっかり倒せるパンチを打つ練習です」  12月の世界トーナメント、そして3月の試合と同じく「日常をそのまま試合に持ち込むのが一番究極です。このまま臨む感じですね。試合もスパーリングの感覚で挑めて、精神状態もいい状態でした。今回も日常を本番に持ち込むのがテーマです」という調整方法で試合に臨む。  ただひとつ12月と3月の試合前とは違うのは、外国人のスパーリングパートナーを呼ぶことができないことだ。しかし、それも解消することができた。 「たまたまUFCに出場する村田夏南子選手が日本で練習していて、4月~5月からスパーリングをやっているんです。それもたまたまサウスポーで(壽美はサウスポー)。ラッキーと言うか。村田選手もUFCデビュー戦の大一番なので、打撃のスパーを週2回やってきました。スパーはこのまま直前の4~5日前までやってそのままの感覚で試合に行く感じです」  村田とのスパーはどんな様子なのかと聞くと、「自分の圧勝ですね。寝技をやったらボコボコにされるけれど(笑)」と笑うKANA。「最近のUFCの試合も打撃で成り立っているので、打撃もできるようになれば(村田は)最強になれると思います。スピードも速くて反応も日本人ではかなり速い方なので、凄い緊張感のある練習が毎週できました。いい練習になりました」と、強力なパートナーを得てさらに自分を高めることができたという。  特に今回は「自分のプランでは、3月の次は7月か8月くらいに試合をしようと考えていたので、3月が終わってすぐいつも通りの練習を始めてすぐに試合できる状態を作っていたんです。それが11月になって、いつも通りの練習を長期間準備していた状態ですね」と、これまでにない準備期間を経てきた。 「大きくは変わりませんが、いろいろなことが出来るようになりましたね。いろいろなバリエーション、いろいろな戦い方、いろいろな技を使えるようになりました」と言い、「コンディションはめちゃいつも通り。いつも通りが一番いいので、準備ができています」と準備は万端。  壽美について聞くと「特に印象はないです。身体が丈夫で打たれ強くて気持ちが強いのかな」と評し、自分への憧れを口にしていることには「甘いとは思わないです。憧れや尊敬する選手は生まれるものなので、それは嬉しい。それには敬意をもって戦いたいと思います。憧れてプロになって憧れの選手と戦えることが嬉しいと言っていたことは素直に嬉しいと思いますが、憧れは憧れのままで終わると思います」とバッサリ。  明確に「KANA選手を超える」と宣言して挑んでくる日本人選手は、ほぼ初めて。その気持ちで挑んでくることに関しては「私と戦うことでモチベーションも上がっていると思います。倒れなかったらいいや見たいな感覚で挑まれるより、倒そうと思って挑んできてくれる方がいい試合になります。その方が自分もやりがいがありますね。次のステップにつなげられると思うので、自分自身にも挑んでいきたいと思います」と望むところだ。  圧倒的な差を見せたいかとの質問には「もちろん」と即答。「圧倒的に勝つことが自分のテーマ。それを見せつける。全然及ばないくらいの差を見せて勝ちます」と言い放つ。 「こうやって女子のK-1を盛り上げていくためにやっているので、女子がたくさん来てこれからも始める女子が増えて欲しい。他団体の女子の盛り上がりに負けないくらい盛り上げないといけない。自分が終わればK-1の女子は終わると思っているので、自分が存在感を見せつけないといけない。自分しか引っ張っていけないと思うので、その覚悟を持ってリングに上がります」とK-1女子をこれからも自分がけん引していくと語った。
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