当初はノンタイトル戦で行われることが決まっていたカリミアン(左)とK-Jeeの試合がタイトルマッチに変更された
2020年11月3日(火・祝)福岡国際センター『ECO信頼サービス株式会社 PRESENTS K-1 WORLD GP 2020 JAPAN』にて決定していた、クルーザー級3分3R延長1Rのスーパーファイト、K-1 WORLD GPクルーザー級王者シナ・カリミアン(イラン/POWER OF DREAM)とKrushクルーザー級王者K-Jee(K-1ジム福岡チームbeginning)の王者対決は、K-1 WORLD GPクルーザー級タイトルマッチ3分3R延長1Rとして行われることに変更された。
これはK-1実行委員会がカリミアン側にタイトルマッチへの変更を打診し、カリミアン本人と所属するPOWER OF DREAMがそれを承諾。K-Jee側もタイトルマッチへの変更を承諾したため、タイトルマッチとして行われることになったもの。
当初、同大会ではK-1 WORLD GPスーパー・フェザー級タイトルマッチとして、王者・武尊(K-1 GYM SAGAMI-ONO KREST)vs挑戦者レオナ・ペタス(THE SPIRIT GYM TEAM TOP ZEROS)が行われるはずだったが、武尊が練習中に左拳骨折の怪我を負い欠場。試合中止となっていた。
カリミアンは今回の変更について次のようにコメントしている。
「今回はコロナウイルスの影響もあり、十分な準備の時間はなかったが、K-1からタイトルマッチのオファーを聞き、チームと相談してタイトルマッチをやるべきだと考えた。(オファーを受けた理由は?)今回、武尊が怪我でタイトルマッチを欠場することになった。私自身、武尊の欠場は残念であり、私以上にファンの皆さんが残念がっていると思う。
これまでK-1ではタイトルマッチで素晴らしい試合が行われてきた歴史があるが、武尊の怪我で福岡大会のタイトルマッチが消滅してしまった。今、タイトルマッチができるチャンピオンは私しかいない。ここでK-1のタイトルマッチの歴史を止めてはいけない。そう思ったことが、タイトルマッチを承諾した1番の理由だ。
先程も話したようにタイトルマッチの準備は難しい。身体のコンディションはもちろん、心の準備も必要だ。しかし私は福岡大会を楽しみにしているすべての人のためにタイトルをかけてK-Jeeと戦う。
私は今まで何度も困難な試合を戦い、それをクリアして来た。今回も同じだ。九州がK-Jeeの地元ということは知っている。K-Jeeのファンやその他の皆さんにも喜んで貰える試合をする。ただし最後にリングに立っているのは私だ」と、王者として福岡大会でタイトルマッチをやると立ち上がった経緯を話した。
一方、地元・福岡で思わぬビッグチャンスが舞い込んだK-Jeeは「最初にタイトルマッチになると聞いた時はラッキーだなと思いました。タイトルマッチに変更になることは予定外でしたが、自分の希望通りの形になったと思います。地元・九州のK-1でタイトルマッチができることは最高のタイミングで巡ってきたチャンスだと思います。ここで勝つことは使命であり、運命だと思います。会場が一つになるような試合をして、僕がK-1チャンピオンになります」と、このチャンスを必ずものにし、劇的戴冠を果たすと宣言した。