(C)RIZIN FF
2020年10月19日、RIZINが11.21『RIZIN.25』大阪城ホール大会の開催を発表。会見後の囲み取材で、榊原信行CEOが、RIZINライト級トーナメント優勝トフィック・ムサエフ(アゼルバイジャン)の次戦が大晦日になることを語った。
榊原CEOは、海外勢の来日について、「11月はビザの申請が間に合わないので日本人選手だけでいきますけど、年末まで待てば外国人選手も入って来れると思います。大晦日はガラッと(変わり)、コロナ禍前のRIZINに戻れるように、アゼルバイジャンからも入って来れるのでトフィック・ムサエフが今年最初の試合が大晦日になるように、ビザの調整をしています」と、大晦日への参戦が可能であることを語った(※ムサエフが徴兵されているアゼルバイジャンとアルメニアは18日午前0時から停戦することで合意)。
新型コロナウイルスに関しては、米国や欧州で感染者数が再び増加傾向にあるため注意が必要で、入国・帰国についてもルールが設けられている。
「海外勢の入国に関しては、いまビザ申請をしています。入国して2週間の隔離とモニタリングをしなければならない。それが試合前の直前の2週間というと、ウェイトも落とさなくてはいけなく、とても微妙なので、早めに来日して3週間前には入ってもらって調整を考えています。海外勢に負荷がかかることがハンディキャップにならないように、大晦日は(外国人選手を)呼びたいと思います」と、滞在費もかさむなか、大晦日の大会に向けて、異例の3週間前の来日も検討しているとした。
年末のさいたまスーパーアリーナは、大晦日のみか、2デイズになるのか。どれだけ観客を収容できるかで、その判断はなされるという。
「大晦日(31日)は僕らとして希望を出しているのは、スタジアムバージョンでキャパの50%。そうすると1万8千人は入ると思っています。ただ、1カ所に1万8千人を入れていいのかということに関して、まだ最終の判断は出来ていないです。東京ドームで11月の初めに音楽イベントでキャパの半分で2万人で開かれるそうです。その結果を見ながらアリーナと最終判断をしていくことになるのかなと。上限が5千人とか、アリーナの2万人バージョンの半分ということになるのなら、30日&31日(の2デイズ)という可能性もあります。10月いっぱいまでにさいたまスーパーアリーナさんとも話していきます」と、今後の状況を見て行くとした。
イベント開催については、各ジャンルで対応が異なり、室内で行われる大相撲11月場所は、これまで2場所連続で上限約2500人だった9月の秋場所から倍増させ、定員の半分に当たる上限約5千人の観客を入れて実施することを決めている。また観客の応援も声を出さず、拍手やハリセンを叩いての応援などが主流となっている。
榊原CEOは、「須藤元気さんと馳浩先生が、格闘技とプロレスを含めた議連(議員連盟)を超党派で作ってくれるそうで、馳先生とも先週話をさせてもらいました。外務省・スポーツ庁の方も交えて話し、このリングスポーツをいかに行うか──選手が現地でPCR陰性で飛んできて、こちら(日本)でも定期的に検査をするにしても、活動の規制を減らしてほしい、など議連の皆さんにご指導いただき、行政機関に働きかけたいと思っています」と、PCR検査等を行った上で、活動が可能になるように動いていることを明かした。
日本政府は、海外出張から帰国する日本人や、日本の在留資格を持つ外国人について「帰国後の2週間待機の免除」について、10月中に方針を決定する見通しで、現状では、海外在住の日本人選手の帰国の場合、「堀口も、PCRで陰性で入ってきても自宅等で2週間モニタリングされます。ほかのスポーツで来日してから自由に動いて問題になったこともあり、そこは徹底していきたい。ただ、これも11月、12月になって今後、レギュレーションが変えられれば、と動いています」と、榊原CEOは語っている。