ミット打ちでも多彩な攻撃を繰り出していた野杁
2020年11月3日(火・祝)福岡国際センター『ECO信頼サービス株式会社 PRESENTS K-1 WORLD GP 2020 JAPAN』にて、スーパーファイトのウェルター級3分3R延長1Rで、ヴィトー・トファネリ(ブラジル/ブラジリアンタイ・闘英館)と対戦する第2代K-1スーパー・ライト級王者の野杁正明(K-1 GYM SAGAMI-ONO KREST)が10月14日(水)神奈川の所属ジムにて公開練習を行った。
ミット打ちで重いローキック、鋭いヒザ蹴りを見せた野杁は「体調はいつも通りっちゃいつも通り。スパーもいい手応え感じています。スキルアップできているので、また進化した姿を見せられるのでは」と自信の表情。
「ここ2戦ダウンが取れず、なぜダメだったのか、kO出来なかったのかをトレーナーと相談しながら練習していました」と過去2戦の反省を活かして練習してきたという。
「前回はとにかくあの時は計量とかリカバリーも思い通りでしたけれど、アップの時に凄い調子が悪くて。足も骨が折れちゃいましたし、何が悪いのか分からなかった。準備段階で調子が悪かったので、反省しきりでした」と、前回は当日の調子が悪かったことが理由だと明かした。
その上で今回は「自分のスタイルは貫きつつ、より攻撃的になったというか。最近はディフェンシブなことが多かったので、昔に戻すというよりは昔以上の自分を手に入れつつあるのかなと思う」と、より攻撃的になった野杁を見せたいとする。
対戦するトファネリについては「頑丈だし、基本的にパンチ力があるのでいい選手だな、くらいの印象」とし、「トータル的に圧勝はもちろん、倒し切るのが課題。そういうマッチメイクだと思うし、倒し切るのが課題ですね」とKOすることが課題だとした。
「ここ2戦倒せていないので、パワー負けはしていないし、倒すのは最低条件だと思う。判定で勝って自分が喜んでいるようではお客さんに伝わらない。そんなのはチャンピオンの器じゃない。そこにはこだわりたい」と、KOにこだわる姿勢を見せる。
その中で9月22日にエディオンアリーナ大阪・第1競技場にて開催された『K-1 WORLD GP~K-1秋の大阪決戦』で、K-1 WORLD GPスーパー・ライト級王者の安保瑠輝也(team ALL-WIN)を1R1分19秒、左フックでKOしてタイトルを奪取した同門の山崎秀晃には刺激を受けたという。
「感慨深かったですね。僕は試合もしているし(2016年3月にK-1で対戦している)し、今はチームメイトだし、プライベートでもよくしてくれるので。苦しい状況だったと思いますが、過去最高の勝ち方だと思いました。控室でも凄かったんですよ。KRESTだけじゃなくみんな盛り上がっていたので」
では、あの試合を上回るようなKOを目指すのとか聞かれると「あの2人にはストーリーがありましたからね。瑠輝也選手と1回やっているので、リベンジとタイトルマッチという。僕の今回の相手はK-1初参戦だし、ストーリー的にあまりないので」と、ストーリーが絡まないとあの試合を超えるのは難しいとする。
しかし、「その相手に僕が圧倒的なKOしても超えられないので、あれと違うような…会場が凍り付くようなKOをしたいと思っていますね」と、また違うKOシーンを見せたいとした。