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【UFC】オクタゴンデビュー戦が二転三転のマネル・ケイプ「彼らは俺を恐れている」

2020/10/14 12:10
 8月のUFCデビュー戦を対戦相手と自身の怪我でキャンセルしていた前RIZINバンタム級王者マネル・ケイプ(アンゴラ)の次戦の相手が二転三転し決まらないなか、ケイプがUFCフライ級ランカーたちに苛立ちを見せている。 「彼らは俺を恐れている」「フライ級のトップ5は最悪だ!!!」と、フライ級上位陣をSNSで激しく挑発。RIZINからUFC移籍の際に希望していたトップランカーとのオクタゴンデビュー戦を、対戦相手が受けないことで試合が決まらないとアピールした。  当初ケイプは、8月15日に米国ラスベガス開催の『UFC 252: Miocic vs. Cormier 3』で、フライ級に落として同級8位のホジェリオ・ボントリン(ブラジル)と対戦予定だったが、ボントリンが負傷欠場および新型コロナウイルスに感染。ケイプも右足首を負傷したため、UFCデビュー戦を延期していた。  ケイプはツイッターで「ねえ、@Mickmaynard2(マッチメーカーのミック・メイナード)、『トップ5』の彼らは本当に俺と戦うことを望んでいるのかな? 単にそう言っているだけ?」と問いかけている。  メイナードはそこに返答はしていないが、トップランカーたちにとって、まだUFCで実績を積み上げていないケイプの挑戦をわざわざ受ける必要はなく、また堀口恭司や朝倉海との試合内容からリクスも考えるだろう。オクタゴンでの戦いぶりを見てから対戦を考えてもおかしくはない。  ボントリン戦のキャンセル後、いったんは同じブラジリアンで15位以内のファイターとの対戦が予定されたが、その選手は10月にケイプとは別の選手との試合が決まっている。フライ級王座獲得からバンタム級王座の二階級制覇を目標に掲げるケイプは、あくまでトップ10ランカーとの試合にこだわっているのか。  現在、UFCフライ級戦線は、ヘンリー・セフードが返上した王座を7月にデイブソン・フィゲイレードとジョセフ・ベナビデスが争い、1R リアネイキドチョークでフィゲイレードが一本勝ちでベルトを巻いている。トップ10の顔ぶれは以下の通り。 ・王者 デイブソン・フィゲイレード(ブラジル)19勝1敗※11.21「UFC 255」で4位のアレックス・ペレスを相手に防衛戦 ・1位 ブランドン・モレノ(メキシコ)17勝5敗1分※11.21「UFC 255」で6位のブランドン・ロイヴァルと対戦 ・2位 ジョセフ・ベナビデス(米国)28勝7敗 ・3位 アスカー・アスカロフ(ロシア)12勝1分 ・4位 アレックス・ペレス(米国)24勝5敗※11.21「UFC 255」で王者フィゲイレードに挑戦 ・5位 アレッシャンドリ・パントージャ(ブラジル)22勝5敗 ・6位 ブランドン・ロイヴァル(米国)12勝4敗※11.21「UFC 255」で1位のブランドン・モレノと対戦 ・7位 ジュスエー・フォルミーガ(ブラジル)23勝8敗 ・8位 ホジェリオ・ボントリン(ブラジル)16勝2敗1NC ・9位 カイ・カラ・フランス(ニュージーランド)21勝9敗1NC ・10位 マット・シュネル(米国)14勝5敗  7月には、元RIZINライトヘビー級王者イリー・プロハースカ(チェコ)がオクタゴンデビュー戦で、UFC同級7位でタイトル挑戦経験もあるヴォルカン・オーズデミア(スイス)と対戦し、プロハースカが2R、右ストレートで衝撃の失神KO勝ちを決めていることもあり、前王者の肩書を持つケイプのトップ10ファイターとの試合は、現実的と言える。  現在、AKAタイランドで練習を積み、11月14日に27歳の誕生日を迎えるケイプは、自らのアイコンをUFCとRIZINのベルトを両肩に掲げたダブルチャンピオンの画に変えており、13日にはジムで全身ダミー人形にニーインベリーを決める姿で、「どんな状況でも、常に自分のベストバージョンを探している。もっと多くより多くの……」と、前を向いていることを示している。  AKAタイランドの公式アカウントは、「マネルはまもなくUFCデビューを果たし、近い将来、彼が“バンタム級”チャンピオンになることは間違いありません」と予告している。
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