MMA
インタビュー

【QUINTET】KINGレイナ「もちろん5人抜き。私が先鋒をやります」=女子初のグラップリング団体戦「QUINTET FN3 in TOKYO」立川

2019/04/03 11:04
4月7日(日)、東京・アリーナ立川立飛で開催される女子グラップリング団体戦「QUINTET FN3 in TOKYO」に「TEAM DEEP JEWELS」の一員として参戦するKINGレイナ(FIGHT CLUB 428)。グラップリングのみの試合に出るのは初めてだという彼女に話を聞いた。 ――「QUINTET」に初出場が決まりました。 「柔術やサンボの試合には出ましたが、グラップリングの試合は初めてですね。楽しみっていうより、どんな相手が来るんだろうって感じ。階級が違う相手ともやるじゃないですか。しかも相手チームのデータがないという。だから何とも言えないです」 ――レイナ選手のグラップリング・対海外選手を語る上でひとつの目安となるのは、2018年12月のジュディ・ルイス戦です。最初に柔道家が得意な四つからの投げではなくダブルレッグ(両足タックル)でテイクダウンを決めました。これは進化のひとつ? 「出来ないわけではないんで。結局、私とやる人は組んだ時に投げられるのを警戒していて、投げられないようにする人が多いので、投げだけではなくタックルも入れるようにしようか、と練習はしていました」 ――小外がけなど足技でもテイクダウンして、レイナ選手は「脇差しパスガード」を得意としていますが、パウンドが無いなかで足を超えるのは難しくないですか? ルイス戦では足を超えられそうで超えることができない場面もありました。 「パウンドがないと意識をそらせないので、パウンドがないとやりにくい部分はありますね。ジュディ戦以降は細かくやるようにしています。今は足を上手く使うように練習しています」 ――米国西海岸のグラップリングトップジム、エディ・ブラボー率いる10th Planetといえば下からのラバーガードが得意ですが、身体の厚いレイナ選手は、これまでに三角絞めやフットチョークなどを極められたことはあまりない? 「ないですね。女子に極められたことは一度もないです。アメリカで練習した時も極められなかったですよ。言ったら、私は上も下も得意で、上になったらサイドポジションが得意ですし、下になったら足を使うのが得意なので。バックをとられるのは苦手ですが、それ以外に苦手なポジションはないです」 ――3月のDEEP JEWELSでの上田真央戦の前に、「柔道と総合格闘技は全然違いますよ。柔道がちょっとばかり強いからって総合格闘技が強いかは別の話かな」と言っていましたが、柔道とノーギグラップリングはどう違う? 「柔道ははっきり言って、パワーとフェイントがあれば勝てる競技です。あとは腰に乗せるのとタイミング。柔道は道衣があるのでつかむところがいくらでもあるんですけれど、それがないくらいですかね。別に道衣があってもなくても私には関係ないですけれど」 ――上田真央選手をワンツー右ストレートを効かせてKOしたレイナ選手は、4月21日のRIZIN横浜大会参戦もアピールしていたと思います。しかし、もしQUINTETでいい試合を見せられなければ、それも遠ざかるかもしれません。どんな試合を? 「それはもちろん、魅せる試合をしようと思ってますけれど、そもそもグラップリングの面白さって何ですか? 私はどっちかと言うと蛇みたいに少しずつ入っていくタイプで、一発で極めるタイプじゃないんですよね。ポジショニングとかでポイントを取るのが得意なタイプなんです。最近はバックポジションが自分の中で出来るようになったので、まあまあ魅せられる試合は出来ると思います」 ――パスされて亀になるのは柔道時代の癖が出た? バックを取られて前に落とすことができましたが、10thのグラップラー相手には危険では? 「そうですけれど、最近の私はもう亀にはならないですね。亀になるとバックを取られてしまって、次の段階のポジショニングをするのが大変なので、そうならないようにしています」 ――サンボ経験があるから、足関節の対応にも心配はない? 「はい。一番嫌だなって思うのがヒールホールドなので、今回はルール的に禁止なので別に大丈夫かなって思っています」 ――柔道時代の得意技はやはり腕十字? 「いや、そんなことはないですよ。柔道だったらサイド(横四方固め)で抑え込むのが得意でした。柔道なら30秒抑え込んでいたら一本なので、それはよくありましたね。内股で投げて勝つか、サイドで抑え込んで勝つか、腕十字をとることもありました」 ――今年の初めから約1カ月間、アメリカ修行をしてきましたが、その成果を発揮できそうですか? 「寝技の方が成果は上がっていると思いますね。打撃と寝技と両方やる予定だったのに、なぜか寝技ばっかりやってきましたから」 ――今回は勝ち抜き戦ですが、何人抜きが目標ですか? 「もちろん5人抜きです。私が先鋒をやります。本当はやりたくないんですけれど、みんなに“やっぱりレイナが先鋒だよね”と勝手に決められました。だから、しょうがないので5人抜きします。いつも通りにやればいけるんじゃないですか」
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