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2020年11月3日(火・祝)福岡国際センターで開催されるECO信頼サービス株式会社 PRESENTS「K-1 WORLD GP 2020 JAPAN」の[スーパーファイト/K-1クルーザー級/3分3R・延長1R]でK-1クルーザー級王者シナ・カリミアン(イラン)と対戦するK-Jee(K-1ジム福岡チームbeginning)が公開練習を行った。
3月のKrush後楽園大会でK-JeeはKrushクルーザー級王者として防衛戦に臨み、加藤久輝(ALIVE)を強烈なボディブローでKO。昨年12月K-1名古屋大会でのリベンジを果たすと共にベルトを死守した。地元・九州初上陸となる今大会ではK-1クルーザー級王者カリミアンとスーパーファイトで激突する。
籍を置くK-1ジム福岡で公開練習を行ったK-Jeeは「自分の悪い癖を改善するための練習をしつつ、あとは相手によって戦略が変わるので、それに基づいて練習をしています」。
K-1ジム福岡ではK-Jee本人とジムの前田勇人代表で話し合いながら練習メニューを決め、九州在住の重量級ファイターたちとスパーリングを重ねている。
「東京にいた頃もそんなに対人練習が出来ていたわけではないし、ずっとお世話になっている九州の先輩ファイターたちと練習させてもらっているので、練習環境は福岡にいてもそんなに変わらないかなと思います。会見に行くのが大変になりましたが(笑)、生活する分には福岡の方がいいですね」と福岡でも充実した日々を過ごしている。
対戦相手のカリミアンとは2018年9月の初代K-1クルーザー級王座決定トーナメント準決勝で対戦し、判定で敗れている。この2年間でのお互いの変化を聞かれたK-Jeeは「僕は大きい選手に勝つための知識が増えた。カリミアン選手が変わったところは日本での知名度くらい」とバッサリ切り捨て、K-Jee流のカリミアン攻略法を語った。
「スピード、パワー、キャリア……全て変わっていると思うんですけど、特にカリミアン選手は大きく変わったとは思わないです。彼の変わったところと言ったら日本での知名度くらいじゃないですかね。逆に自分としては重量級と戦うことに慣れてきたし、大きい選手に勝つための知識は増えています。
(カリミアンは2年前と変わっていない?)そうですね。愛鷹亮選手とやった2試合を見ても、トーナメントに出ていた頃と大きく変わったところはないと思いますね。ただカリミアン選手は自分の強みを分かっていて、それを生かす戦い方が上手いんですよ。で、誰もそれを攻略出来ていない。カリミアン選手が強く見えるのはそういうところだと思います。
カリミアン選手がやりづらいファイトスタイルなのは分かっているわけだから、それを攻略すればいいじゃないですか。カリミアン選手に勝てなかった選手は自分の武器だけで攻略しようとするから、『自分の武器vsカリミアン選手の武器』で負けちゃうんですよ。そうじゃなくて『カリミアン選手の武器を削って勝負』すればいい。勝負の仕方がみんな上手くないなと思います。逆に自分はそういうところが得意なので、しっかりカリミアン選手を攻略します」
スーパーファイトでカリミアンを倒せば、タイトルマッチでの再戦は必至だ。K-Jeeは王座奪取とともに“カリミアン時代”にピリオドを打つと宣言した。
「今回はスーパーファイトになりましたけど、ここで僕が勝てばカリミアン選手もタイトルマッチをやることに納得するでしょう。僕がチャンピオンになったら色んな選手とタイトルマッチをやりたいし、カリミアン選手はチャンピオンになって満足しているように見えるんですよね。もし僕がチャンピオンになったら、そこがゴールじゃなくて、どんどんクルーザー級を盛り上げていきたいです」
最後にK-Jeeは「少しずつ福岡でのK-1の認知度も上がっているし、今大会が盛り上がることが大前提ですが、K-1を九州に根付かせたいですね。九州には格闘技が好きな人が多いので、そういう人たちにもっとK-1の魅力を伝えていきたいです」とファンにメッセージ。K-Jeeは地元・九州で大きな輝きを放つことができるか?