2020年10月29日(木)に都内某所で開催される『NO KICK NO LIFE~新章~』の記者会見が配信された。会見は番組形式で行われ、小野寺力プロデューサーの他に、お笑いコンビのセバスチャン、グラビアアイドルの大貫彩香が出演。
番組では今大会で採用される新ルールが発表された。全6試合のうち5試合で採用される新ルールは、ワンキャッチワンアタックで1回のつかみ(首相撲や蹴り足のキャッチなど)で攻撃が1回のみ認められるというもの。
小野寺プロデューサーは「目指すべきは絶え間なく攻撃する展開。キャッチしたらすぐ攻撃、離してすぐ攻撃と回転の速い試合を目指したい。簡単に言うとRISEルールにヒジ打ちを足したルールで、ヒジありのワンキャッチワンアタックは初なのでは」と説明した。
これが『NO KICK NO LIFE』の公式ルールとなっていく予定で「基本的にはこのルールでやっていく。改善しないといけない部分は変わっていく可能性もあるが、これで展開の速い動きを目指したい」とした。
特別ルールでつかんでの攻撃が無制限で認められる試合が1試合だけ組まれる。そのルールで戦うのは元チェンマイスタジアム認定バンタム級王者&前ジャパンキック バンタム級王者の馬渡亮太(治政館)と、タイで活躍する福田海斗(キングムエ)。この試合が最後のカードとして発表された。
福田はzoomで会見に出席し、「タイミングよくお話をいただいて特別ルールを認めてくれるということで、しっかりムエタイを見せられればと思います。馬渡選手もタイの経験がある選手で首相撲が得意なので、僕と首相撲が見せられる試合が出来たらと思います」と意気込みを語った。
小野寺プロデューサーは「この2人なら首相撲ありでも面白い攻防ができると思った」と特別ルールにした理由を話し、福田も「ムエタイの良さ、楽しさを伝えられるような試合が出来ればと思います」と、首相撲の攻防でも魅せる試合をしたいとする。
また、福田は「タイの一流選手とNO KICK NO LIFEの舞台で戦ってみたいなと思います。格闘技が盛り上がればいいなと思っています」と、いずれムエタイの一流選手との試合を日本でやりたいと話した。
今後に関して小野寺プロデューサーは「まずは今回を成功させること。次回は来年前半、春頃に計画はしています。まずは今大会を盛り上げるのが先決です。状況次第で有観客も考えていますが、配信で見る文化が日本にはなかったのでそれを構築していきたい。家が遠い、会場に来れない、コロナが怖くても安心して見られるような。配信ならではの楽しみ方も作っていきたい。お客さんを入れるのと並行してやっていきたいです」と、配信をメインとしたイベントを創っていきたいとした。
また、今大会の新たな試みとして選手の応援チケット(配信観戦用)が用意された。これは応援したい選手のチケットを選んで買うことでその選手のグッズなどが付き、売り上げの一部が選手に還元されるというもの。
「最近、選手が手売りしているチケットが直前にキャンセルされて選手が困るということが多くみられるため、それを解消したい」と小野寺プロデューサー。今回、会場で観戦できるのは50,000円のチケットのみだが、今後有観客化した時には直前キャンセルに困る選手がいなくなるようにするためのシステムとなる。
番組の最後には、大貫彩香がラウンドガールを務めることもサプライズ発表された。これで全6試合が決定し、試合順も近日中に発表となる。「今回も第1試合から大爆発します」と小野寺プロデューサーは言葉に力を込めた。